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住宅ローン地獄に陥る人の特徴!住宅ローンを安易に選ぶと後悔する

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住宅ローン地獄

念願のマイホーム購入時には、多くの方が住宅ローンを利用すると思います。

ただ、住宅ローンを安易に選ぶのは危険です。金融機関が勧めるまま選んだり、「審査が甘い」という口コミを信じて決めたりすると、後々返済ができなくなり、カードローン地獄に陥る可能性があります。

今回は住宅ローン選びに失敗した方の体験談を紹介しながら、住宅ローンで後悔しないためにどうすべきかを解説していきます。

審査の甘い住宅ローンランキング!審査のゆるい銀行を見抜くコツ

住宅ローン地獄に陥ったAさんの体験談

投稿者 Aさん(仮名)
購入時期 2010年1~3月
頭金 0万円
住宅ローン借り入れ額 5,100万円

私が新居を購入したのが、今から約9年前になります。

当時は妻と一人娘の3人で夢のマイホームに引っ越すことを夢見るばかりで、住宅ローン選びに失敗するとどんなことが起きるかなんて一ミリも考えていませんでした。

今なら住宅ローンを比較して、少しでも金利の低いところを探して契約するでしょう。ただ当時は銀行の言われるままに契約をしてしまいました。

銀行の方が言うには、「うちのローンは頭金不要ですよ!」とのこと。でも、頭金を払ったほうがトータルの支払いはずっとお得になると知ったのは、契約してかなり経ってからでした。

他の住宅ローンより高金利なことに気づく…

銀行のすすめるままに契約した住宅ローンですが、よく見ると金利が他の住宅ローンに比べて割高でした。

他社のフラット35を見ると、金利ってこんなに違うのかと驚かされました。

この金利の高さがのちのち自分の首をしめるのですが、当時の自分はまだ知る由もなかったのです。

子供の教育費などで予想外の出費が発生

長期返済で借りたこともあり、最初のうちは高い金利も気にせず返せていました。

ただ、新築を建てて5年くらい経った頃から、子供の教育費がかさむようになってきました。

予想外の私立への進学や習い事、私の通院などもあり、貯金はどんどん減っていきました。

収入は上がり続けると思っていた

大前提として、私は将来、収入が上がり続けるか、少なくとも下がりはしないだろうと思っていました。

しかし、会社の業績悪化や異動などがあり、私の収入は少しずつ下がっていきました。

そこに子供の教育費などが負担でのしかかり、ローン返済がどんどん厳しくなってきました。

住宅ローンは返済期間を長く設定できるので、最初のうちは何の負担もなく返せます。ただ、将来に何があるかは誰にもわかりません。

自分としては、なんで収入が下がるケースを想像しなかったのかと後悔しています。

マイホーム選びは理想を追求すべき?

憧れのマイホームを、私は家族のためにもこだわって選びました。

子供部屋やお風呂、憩いのリビングなど、多少のお金は惜しまずに理想を追って建てたのを覚えています。

それに関して後悔はありませんが、やはりお金というのはシビアなものです。

結局、お金がなければ夢のマイホームで生活することもできませんしね。

私のような住宅ローン地獄に陥らないためにも、客観的な視点は必ず持っておくことをおすすめします。

※体験談は以上となります。

住宅ローン地獄に陥る前に!ローン選びで後悔しないコツ

ここからはAさんの体験談をもとに、どうすれば住宅ローン選びで失敗しないかを分析していきましょう。

今後住宅ローンを借りる予定の方は、ぜひ参考にしてください。

【Point1】変動金利と固定金利は慎重に選ぶ

住宅ローンには、変動金利と固定金利という2種類のタイプがあります。

変動金利は、銀行が設定した金利幅の中で、返済期間中に金利が上がったり下がったりするタイプです。

将来の返済額が読めない点が気になるところですが、基本的に金利は低めに設定されており、お得です。

固定金利は最初に決めた金利がずっと適用されるタイプです。

細かく分けると借入から返済までの金利がずっと一緒の全期間固定金利型と、借入から3年や10年と、決まった期間だけ固定金利で、その後は変動金利になる固定金利期間選択型の2種類に分かれます。

固定金利型は返済額が変わらないので出費の計算がしやすい一方で、変動金利より高めに金利が設定される傾向にあります。

どの住宅ローンの金利が低いか比較する前に、まずは金利のタイプをどちらにするか考えましょう。

【Point2】審査の甘い住宅ローン(フラット35)は固定金利

審査の甘い住宅ローンとして人気なのが、フラット35というタイプの固定金利ローンです。

フラット35の審査が甘いのは、外部の団体が提供しているローンなので金融機関が審査に通しやすいという部分もあります。ただ、その他の要因としては、固定金利なので利用者の返済能力を分析しやすいという点も挙げられます。

家を買うメイン層の30~40代は、今後重役などに抜擢され、収入が上向きになる方が多いです。

なので、固定金利ローンなら現時点で無理のない返済プランを組めば、将来的にどんどん余裕が出てくるのです。

一方、変動金利の住宅ローンは収入が上向きでも、それを上回る金利上昇が起こる可能性があります。そのため、現時点で返済能力がある方も無条件で審査に通す訳にはいかないのです。

このように、固定金利は変動金利に比べて金利は高いものの、審査が甘い傾向にあります。

返済で楽をすることと、審査に確実に通ることのどちらを優先するかじっくり考えましょう。

【Point3】住宅ローンの金利を比較する

少しでもお得に住宅ローンを利用するには、金利を比較することが重要です。

金利は時期によっても変化するので、必ず直近の数値を比較するようにしましょう。

2019年7月現在の変動金利住宅ローン(新規借り入れ)を、低金利順にまとめると以下のようになります。

【2019年7月1日】変動金利住宅ローン(低金利順)
順位 住宅ローン名適用金利(年)
1位 住信SBIネット銀行「ネット専用全疾病保障付住宅ローン」<通期引下げプラン>0.447%
2位 東京スター銀行「スター住宅ローン」(入院保険付き団信) 0.450%
3位 じぶん銀行「 住宅ローン全期間引下げプラン」 0.457%
4位ソニー銀行「変動セレクト住宅ローン」 0.457%
5位ARUHI「ミスター住宅ローンREAL」<通期引下げプラン> 0.457%
6位 ARUHI「変動セレクト住宅ローン」(自己資金10%以上) 0.457%
7位SBIマネープラザ「ミスター住宅ローンREAL」<通期引下げプラン> 0.457%
8位りそな銀行「りそな住宅ローン」(金利プラン全期間型)融資手数料型 0.470%
9位 埼玉りそな銀行「りそな住宅ローン」(金利プラン全期間型)融資手数料型 0.470%
10位三井住友信託銀行住宅ローン「リレープランフレックス」【全期間一定金利引下げ】融資手数料型 0.475%

一方、固定金利住宅ローン(新規借り入れ)を比較すると、以下のようになります。

【2019年7月1日】固定金利住宅ローン(低金利順)
順位 住宅ローン名適用金利(年)
1位 ソニー銀行「固定セレクト住宅ローン」0.580%
2位じぶん銀行「住宅ローン当初期間引下げプラン」 0.590%
3位 三菱UFJ銀行「ネット専用住宅ローン固定10年プレミアム住宅ローン」 0.590%
4位三菱UFJネット住宅ローン[カブコム専用]固定10年プレミアム住宅ローン 0.590%
5位りそな銀行「りそな住宅ローン」(金利プラン当初型)融資手数料型 0.600%
6位 みずほ銀行「みずほネット住宅ローン全期間重視プラン」 0.600%
7位埼玉りそな銀行「りそな住宅ローン」(金利プラン当初型)融資手数料型 0.600%
8位住信SBIネット銀行「ネット専用全疾病保障付住宅ローン」<当初引下げプラン> 0.650%
9位 三井住友信託銀行住宅ローン「リレープランフレックス」【当初期間金利引下げ】 0.650%
10位りそな銀行「りそな住宅ローン」(金利プラン当初型)保証料一括前払い型 0.655%

上の表に記載されている住宅ローンなら、返済をかなり楽に済ませることができますよ。

【Point4】年収をもとに適正の借入額を算出

住宅ローンを借りる時は、自分の年収に対して適切な金額を借りることが重要です。

ただ、この”適切な金額”というのは、現時点で適切というだけではありません。

今後何十年とローンを返済する中、ずっと適切な返済額であり続けるかの予測も重要になります。

適正ローン額を簡単に算出する計算式がこちらになります。

年間のローン返済額÷収入(額面)×100

この式で算出された数値が、%表示で20~25%に収まるのであれば、将来的に住宅ローン地獄に陥るリスクは少ないでしょう。

住宅ローンの適正借入額を考える時は、上の値が20~25%以内にあるかに加えて、総借入額が年収の5倍以内かをチェックしておくと、リスクを減らすことができます。

【Point5】子どもの教育費や急な入院のコストをシミュレーション

上の計算で適正借入額を算出できたとしても、返済に使えるお金がずっと潤沢にあるとは限りません。

特に小さな子供がいる場合は、今後まとまった教育費が必要なことは目に見えています。

だいたいでいいので、教育費が今後いくらかかるかをシミュレーションしていきましょう。

幼稚園~高校までの教育費の相場【単位:万円】
学年 公立私立
幼稚園年少 21.048.0
幼稚園年中 21.2 43.9
幼稚園年長 26.0 52.7
幼稚園 3年間合計68.2 144.6
小学1年34.3 184.3
小学2年27.1 127.6
小学3年28.9 136.6
小学4年31.1 146.4
小学5年34.5 155.7
小学6年37.5 165.9
小学校6年間合計 193.4 916.5
中学1年 46.9 157.2
中学2年 39.3 115.7
中学3年 57.1 125.1
中学校3年間合計 143.3 398.0
高校1年51.7 127.6
高校2年47.2 97.6
高校3年 36.3 85.8
高校3年間合計 135.2 311.0

幼稚園から高校までずっと公立学校に通い続けた場合でも、総額で約540万円の出費がかかることになります。

私立に行けばこれの2倍以上かかってきますから、住宅ローンの返済にあてるはずだったお金も、確実に教育費へ分担していかないといけません。

更に、大学の学費まで親が負担するとなれば、さらに高額の支払いが必要になります。

大学の費用相場まとめ
大学のタイプ 卒業するまでの費用【単位:万円】
国立大学 242.6
私大文系 389.9
私大理系 530.8
私大医歯科系2369.3(6年間)
私大その他学部 502.2

まだ子供が赤ん坊の方は、幼稚園から高校まで私立、私立は医歯科系に進む可能性があることを考えておきましょう。

この場合は最低でも5000万円以上が子供の教育費に支払われることになります。

そうなれば、住宅ローンの返済は確実に難しくなるでしょう。

また、住宅ローンの返済期間は長いので、その間に急な病気・怪我にさいなまれる可能性も十分あります。

主な病気の入院費用をまとめると、以下のようになります。

代表的な病気の入院費用まとめ
疾患 入院費用(自己負担額)
急性心筋梗塞 191万134円
脳梗塞150万1275円
胃がん 99万9342円
気管支がん・肺がん77万6424円
乳がん 72万1921円
肺炎 65万797円
糖尿病 63万5920円
胃潰瘍 60万1890円
喘息 34万4371円

「もし子供が医学部に進み、かつ自分が病気になったら…」と考えはじめるとキリはないですが、住宅ローンを借りるのはそれぐらいリスクなことだと認識しておきましょう。

【Point6】マイホーム住み替えでかかるコストを算出する

住宅ローンに申し込むタイミングは、まだ引っ越し・住み替えをする前なことが多いです。

そのため、引っ越し費用なども頭に入れておかなければいけません。

依然の家を売り、住替えの足しにする場合は、家売却でかかる税金・費用も考慮しなければいけません。

家売却でかかる費用をまとめると、ざっとこれくらいあります。

  1. 仲介手数料
  2. 印紙税
  3. 抵当権抹消登記費用
  4. 譲渡所得税
  5. 測量費用
  6. 不用品の処分費用
  7. 各種書類の発行費用
  8. ハウスクリーニング費
  9. リフォーム費
  10. 解体費

物件の状態によっても異なりますが、売却価格の1~2割はこうした費用の支払いにあてられると考えてよいでしょう。

となると、住宅ローンの頭金の捻出も考えているより難しいことがわかります。

それぞれの費用の算出方法はこちらにまとめているので、ぜひ事前に見積もりを出しておきましょう!

不動産売却時の税金・手数料・費用はいくらかかる?コストを抑えるコツ

住宅ローン地獄に陥らない!後悔しないための3つの方法

住宅ローン地獄に陥らないためには、ローンを比較して、しっかり選ぶことが大切です。

ただ、その前段階で自分はいくら借りて、いつまでにどう返済していくのかという計画のほうが、失敗しないために重要になります。

ただ、いくら細かい計画を立てても、将来何が起こるか予測するのは難しいです。

じゃあ、将来がわからない中でどう住宅ローンのリスクを減らすかというと答えは簡単。借入額を減らし、返済に充てられるお金を増やせば良いのです。

ここからは、住宅ローンで後悔しないための3つの方法を紹介します。

①頭金をできるだけ増やす

家を建てる際は、多少出費がかさんだとしても頭金を出すようにしましょう。

頭金を出した文だけ借入額が減るので、例えば頭金を100万円増やせば、それ以上の返済額を減らすことになります。

将来のことを考えると、最初は無理をしてでも頭金を出すほうが、結果的にお得です。

②以前の家を少しでも高く売る

今住んでいる家を売り、その利益を元手に新居へ引っ越す住み替えが一般的です。

ただ、住み替えをする人は新居選びに夢中になるあまり、旧居の売却手続きをおろそかにするケースが多いです。

「うちの家は古いし、どこに頼んでも高く売れない…」と思っている人も多いようですが、売主の努力次第で売却額が査定額の3割増になったケースなども少なくありません。

一戸建ての平均価格は3000万円ほどですから、3割増で売れれば1000万円の追加利益を得ることができます。

不動産売却はもともとの相場が高い分、努力して上がる利益もかなり高額です。

人生に1度あるかどうかのイベントでもあるので、後悔しないように取り組みましょう。

※家を高く売るコツはこちらにまとめています。

家を高額売却したい!高く売るコツ4つを徹底解説

③将来をシビアに考える

今後お金持ちになるかもしれないし、ある日急にリストラされるかもしれない…。

将来のことはいくら考えても分かりませんし、明るく生きるにはポジティブでいるほうが良いです。

しかし、住宅ローンは払えなくなった終わりです。

住宅ローンが払えなくなれば、担保にしているマイホームを売る(競売)ことで返済をします。結局、苦労して建てた家を失うことになるのです。

住宅ローンが返せなくなるリスクを考えると、将来を多少シビアに見ることも必要になってきます。

現状から考えられる最悪の事態とは何か、その時のローン返済はどうするか、しっかり考えておきましょう。

住宅ローン地獄に陥らないためのポイントまとめ

ここまで、住宅ローンで失敗しないためにはどうすれば良いかを解説してきました。

長々と解説しましたが、要点をまとめれば、以下の3点をしっかり意識するということに尽きると思います。

  • 自分の適正借入額を知る
  • 借りる時は適正額より低く抑える
  • 将来を厳しく予測する

この3点さえ意識すれば、住宅ローン地獄に陥ることはそうそうありません。

まずは住宅ローンの申込時に気をつけ、返済中に違和感があればこまめに相談にいくことを徹底すれば、最悪の事態は避けられるでしょう。

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