空き家を売るべきか・貸すべきか立て壊すべきかの判断基準
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相続したいらない空き家の状態が良ければ、売ると管理権を引き渡せる上、売却益も手に入るのでおすすめです。
しかし、素人目から見ても状態がそこまで良くない、または微妙な状態で、売れるのか、人に貸し出せるのかの判断が付きにくいケースも多いです。
空き家をどう処分するかの判断基準を、今回はお伝えいたします。
→空き家を売る方法!売る流れとかかる費用や税金・注意点を解説まずは空き家の清掃・整理整頓から始めよう
空き家をどう処分するか考える前に、まずは清掃・整理整頓を進めていきましょう。
特に相続した空き家は、遺品整理や仏壇の移し替えをしましょう。
物が散乱した状態だと、処分できる空き家も処分できません。
状態を改善することで、処分の可能性が広がります。
物品処分を業者に依頼する時の相場は、15万円~50万円ほどです。
空き家の整理ができたら、「あれ?意外と住めるな?」と気が変わり、自分や親族が住むというケースも考えられます。
空き家の整理ができたら一括査定サイトを活用する
空き家の整理ができたら、実際に今の価値がいくらなのかを調べましょう。
ただ、不動産会社によって価値の算出方法や参考にするデータが異なるので、できるだけ複数社に依頼することをおすすめします。
複数社に査定額を依頼できるサービスが、一括査定サイトです。
これは、簡単な空き家の情報を入力するだけで、最大6社以上に一括で査定依頼ができる優れものです。
査定額を簡単に比較できるので、最も高い査定額と、査定額の平均を調べておきましょう。
一括査定サイトは無料で利用できるので、まだ売る気がない方にもおすすめです。
→【2024年最新】不動産一括査定サイトおすすめ比較ランキング!不動産売却におすすめの人気16社を厳選紹介
空き家の査定価格に納得がいけば売却しよう
空き家の査定価格に納得がいけば、売却という選択肢も出てきます。
ただ、ネットの査定額に満足したからといってすぐに売るのは時期尚早です。
実際に担当者に空き家の中身をチェックしてもらいましょう。
ネット査定は空き家の中身をチェックしないので、詳しい状態は査定結果に考慮されません。
築年数やアクセスは問題なくても、中身の荒れ具合によっては売れないケースも多々あります。
訪問査定を受けた上で、その結果に満足いくようなら、売りに出して良いでしょう。
空き家をそのまま売るべきか・立て壊し後に売るべきかの判断基準
空き家を売る方法は、大きく分けてこちらの2つがあります。
- 空き家をそのまま売る
- 建物部分を解体して売る
まず、築年数が浅く、かつ状態も良い空き家なら、そのまま売るのが理想的です。
しかし、築20年を大幅に過ぎている物件は、建物部分を立て壊して更地化してから売るかの判断に迫られます。
こちらは戸建て住宅の売却価格の推移ですが、築25年まで急激に減少し、そこから横ばいになっているのがわかります。
建物の価値が減少して0になっても、敷地部分の価値はずっと付き続けるので横ばい推移となるのです。
つまり、築25年を超える空き家をそのまま売る場合も、立て壊して売る場合も利益はそこまで変わりません。
重要なのは、買い手のニーズとコストです。
そもそも、古い空き家を購入して、建物を活用しようと考える方はほぼいません。
多くの人は解体したあとに新居や店舗を建てたり、駐車場や太陽光発電を設置したりするといったプランがあります。
つまり、解体のコストを先に売り手が負担することで、購入しやすくさせる効果があるのです。
ただ、解体コストは決して安いものではない上に、土地だけ売っても回収できないケースが多々あります。
この辺は不動産会社としっかり話し合うべきでしょう。
また、人によっては空き家があったほうが新居を建てた後のイメージがついて良いということもあります。
空き家を売るべきか・貸すべきかの判断基準
空き家を売るべきか、貸すべきか判断するのは、どちらも結果を見ないと分からないので難しい点も多いです。
空き家を売るか貸すかの選択は、まず「空き家は不要か、それとも手元に置いておきたいか」で考える必要があります。
空き家を売ってしまったら、もう二度と戻ってはきません。
愛着があったり、将来利用する可能性があったりして、すぐに手放すべきでないと考えるのであれば、賃貸経営も一つの手です。
賃貸経営で利益を出すのは難しいですが、固定資産税や維持費を相殺できるくらいの利益なら素人でも出すことはできるでしょう。
ただ、空き家は劣化が早く、時間が経つごとにどんどん売れにくくなっていきます。
特に予定がないなら、早めに売却することをおすすめします。
→空き家は貸すのと売るのはどちらがお得?判断基準と賢い選択をするコツ空き家を売る際は税金に注意!特別控除の内容を抑えておくべし
空き家を売却すると税金が発生します。
主な税金は、以下の3種類です。
- 印紙税
- 登録免許税
- 譲渡所得税
課税額は状況にもよりますが、売却額の1割前後までかかることもあるので注意しましょう。
特に、譲渡所得税は高額になりやすいので注意が必要です。
この譲渡所得税を大幅に控除できる特例が、3000万円特別控除です。
その名の通り、3000万円分まで税負担を控除できるので、必ず利用しましょう。
ただ、厳しい利用条件も存在するので、条件をチェックする必要があります。
こちらの記事にまとめてあるので、ぜひ確認ください。
→空き家売却の税金は税制優遇制度の3000万円の特別控除を活用しよう空き家を売らずに活用する選択肢もある
空き家を売らずに有効活用するという、第4の選択肢もあります。
物件を改造して賃貸経営に出したり、更地にして駐車場経営をしたりすることで、収益を稼ぐことができます。
最近おすすめの活用法が、太陽光パネルの設置です。
太陽光発電は立地に関わらず、アクセスが良ければ売電できるので、地方の空き家の活用に最適です。
不動産会社も積極的に太陽光設置をおすすめしているので、選択肢の一つとして考慮しておきましょう。
→太陽光発電のメリットとデメリットは?田舎の土地で安定収入を得る方法とリスクを解説最後は自分の思いが重要
最後は自分の気持ちが大きな判断基準になります。
賢いやり方ではないですが、「親の住んでいた家で愛着があり、誰にも住まわせたくない」というのであれば、そのまま維持するのも一つの手でしょう。
自分の思いと、どうしたいのかという具体的なプランが重要になります。計画を綿密に立てていきましょう。