TOP > マンションを売る > 【2024年最新】マンションの売却相場はいくら?地域別の価格相場や築年数の関係・市場動向を解説

【2024年最新】マンションの売却相場はいくら?地域別の価格相場や築年数の関係・市場動向を解説

【更新日】2024-02-05
このエントリーをはてなブックマークに追加
マンション売却相場
本ページにはPRリンクが含まれます。
当サイトでは、アフィリエイトプログラムを利用し各事業者から委託を受け広告収益を得て運営しております。

離婚、転職、住み替えなど、様々な理由でマンションを売却するケースがあるかと思います。

ただ、マンションを売るなんて人生に一度あるかどうかの経験ですから、多くの方は売った時の値段がいくらになるかすら検討もつかないのではないでしょうか?

今回は、マンションを売ると値段はいくらになるのか、相場の最新動向を交えて紹介していきます。

エリアや築年数ごとの売却相場を紹介しているので、自身の物件の相場をチェックしてみましょう。

マンション売却の注意点20選!売る流れや費用・税金など失敗しないためのポイントを紹介

この記事の監修
亀梨奈美

亀梨奈美

大手不動産会社退社後、不動産ライターとして独立。

2020年に株式会社real wave設立

不動産全国紙の記者として、不動産会社や専門家への取材多数。

「わかりにくい不動産を初心者にもわかりやすく」をモットーに執筆している。

【2024年】マンションの売却相場は上昇傾向にある!

2024年現在は、マンションを高く売却できる可能性が高いです。

以下にそれぞれのポイントを解説します。

マンションの価格は上昇推移を継続

マンション,売却,相場 出典:国土交通省『不動産価格指数(令和6年1月31日)』

2013年以降から2024年現在、マンションの価格は全体的に上昇傾向にあります。

新築マンションの価格上昇や都市部での地価高騰による影響が大きいと考えられます。

また、コロナウイルスの影響でリモートワークや在宅勤務が増え、より快適な住環境を求める人が増えたことも価格上昇の一因となっています。

さらに中古マンションは新築マンションに比べて手頃な価格でありながらも、リノベーションにより自分好みにカスタマイズできるメリットがあるため、需要が高まっています。

中古マンションの在庫不足が解消しつつある

2024年現在、中古マンションの供給が増え、在庫不足が解消しつつあります。

住み替えや投資用物件としての売却などが増えてきたこと、またリノベーションブームにより旧マンションの再生が進んできたことが背景にあると思われます。

一方で、中古マンションの需要も増えており、適度な供給と需要のバランスが保たれています。

これにより、適正価格でマンションを売却する機会が増えています。

住宅ローン金利の上昇で価格相場が下がる可能性も

2024年現在、住宅ローン金利は比較的低い水準にありますが、これが今後上昇する可能性があるとの見方もあります。

もし金利が上昇すれば、住宅ローンの返済負担が増えることを避けるため購入希望者は今のうちに購入を決断する可能性が高まります。

現在は低金利のうちに購入する動きがあり、それがマンションの売却価格を押し上げる要因となっています。

ただし、金利の動きは経済状況や政策など多くの要素に影響されるため、売却を検討する際にはその動向を注意深く見る必要があります。

主要な地方都市の中古マンションの売却価格相場【2024年】

日本全国で中古マンションの売却価格相場は、地域ごとに大きく異なります。

例えば、人口が集中している都市部にあるマンションは高値で取引されている傾向にあり、年々人の出入りが激しい地方都市ではやや抑えられた価格帯で取引が行われています。

手始めに、今回ピックアップする首都東京都を含め、横浜市、札幌市、名古屋市、京都府、大阪市、神戸市、福岡市の日本8大学生活協同組合都市を含む都道府県のマンションの売却価格の相場をまとめた表とグラフになります。

マンション,売却,相場
エリア 東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 北海道 愛知県 京都府 大阪府 兵庫県 福岡県
売却価格(万円) 5,892 3,950 3,052 2,667 2,171 2,338 3,370 3,209 2,648 2,466
坪単価(万円/1㎡) 98.6 58.28 44.77 36.62 28.71 31.84 54.76 48.72 37.07 36.88
平均面積(㎡) 59.76 67.78 68.18 72.83 75.63 73.45 61.54 65.86 71.44 66.87
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年12月度(全国版)」

中古マンション市場は、地域の経済状況や人口動態、交通アクセスなどによって大きく影響を受けます。

各地での相場の動きや特徴を知ることで、売却や購入の際の判断材料になります。

ここからは、エリアごとに見られる売却相場を紹介します。

東京都のマンション売却相場

マンション,売却,相場
年月 価格(万円) ㎡単価(万円) 成約件数(件)
2023年7月 5,606 94.72 1,754
2023年8月 5,870 97.67 1,313
2023年9月 5,632 94.12 1,761
2023年10月 5,894 98.99 1,774
2023年11月 5,956 100.87 1,584
2023年12月 5,892 98.6 1,634
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年12月度(全国版)」

東京都では、都心部を中心に中古マンションの需要が非常に高いです。

利便性やアクセスの良さ、仕事や学校への通勤・通学の便利さから、多くの人々が居住を希望します。

そのため、中古マンション市場も活況を呈しており、立地や設備、築年数によって価格帯は様々ですが、相場は全体的に高めです。

一方で、リノベーションや再開発の際に、新たな価値が生まれることも多く、上手に価格交渉を行えば、購入者と双方にとって好条件で取引が進む可能性もあります。

売主側は物件の特徴や魅力を十分にアピールし、適切な価格設定を心がけることで、スムーズな売却が期待できます。

神奈川県のマンション売却相場

マンション,売却,相場
年月 価格(万円) ㎡単価(万円) 成約件数(件)
2023年7月 3,761 56.04 773
2023年8月 3,643 55.49 547
2023年9月 3,782 56.83 740
2023年10月 3,897 58.11 787
2023年11月 3,782 57.7 652
2023年12月 3,950 58.28 649
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年12月度(全国版)」

神奈川県もまた、都市部における中古マンション市場は活発です。

横浜市や川崎市など、商業施設や教育機関が充実したエリアでは、ファミリー層を中心に多くの需要が見受けられます。

また、東京都へのアクセスの良さも魅力で、都心への通勤が便利な地域の物件は特に人気です。

築年数や立地によって売却相場は異なりますが、駅近や利便性の高い物件は高い価格がつきやすいです。

一方、静かな住環境を求める層からは、郊外の住宅地も人気です。

物件の特性を生かした戦略的なマーケティングで、効果的な売却が可能となります。

埼玉県のマンション売却相場

マンション,売却,相場
年月 価格(万円) ㎡単価(万円) 成約件数(件)
2023年7月 3,006 44.1 337
2023年8月 2,865 41.96 247
2023年9月 2,912 42.59 339
2023年10月 2,938 42.36 357
2023年11月 2,733 40.02 313
2023年12月 3,052 44.77 323
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年12月度(全国版)」

埼玉県の売却相場は、過去6ヵ月の推移を見ると上昇傾向にあります。

全国の売却相場と比較しても、高水準と言えるでしょう。

千葉県のマンション売却相場

マンション,売却,相場
年月 価格(万円) ㎡単価(万円) 成約件数(件)
2023年7月 2,722 38 372
2023年8月 2,794 39.05 260
2023年9月 2,941 40.27 351
2023年10月 2,951 40.49 369
2023年11月 2,749 38.07 351
2023年12月 2,667 36.62 335
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年12月度(全国版)」

千葉県の売却相場は首都圏の中では、やや水準が低めです。

ただし駅チカなど、利便性が高いエリアであれば相場より高く売却できる場合があります。

リノベーションをするなど、物件の魅力を最大限まで高めることで、スムーズに価格交渉できる可能性もあるでしょう。

北海道(札幌市)のマンション売却相場

マンション,売却,相場
年月 価格(万円) ㎡単価(万円) 成約件数(件)
2023年7月 2,159 28.76 205
2023年8月 2,371 30.81 165
2023年9月 2,227 29.21 237
2023年10月 2,291 29.67 215
2023年11月 2,025 26.98 205
2023年12月 2,171 28.71 179
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年12月度(全国版)」

北海道の中心都市である札幌市においても、中古マンション市場は盛んです。

自然豊かな環境と都会の利便性を併せ持つ札幌市では、様々なライフスタイルに適した物件が取引されています。

都心部では、オフィスや商業施設が集まるエリアのマンションが人気で、若い世代を中心に需要があります。

一方、郊外では、静かで広々とした生活環境を求める家庭向けの物件が注目されます。

札幌市の売却相場は、地域や物件の特徴によってバラエティ豊かですが、売主は物件の魅力とポテンシャルを明確に打ち出すことで、適切な価格での売却が期待できます。

愛知県のマンション売却相場

マンション,売却,相場
年月 価格(万円) ㎡単価(万円) 成約件数(件)
2023年7月 2,305 30.85 342
2023年8月 2,492 32.91 273
2023年9月 2,509 33.64 371
2023年10月 2,314 31.77 322
2023年11月 2,339 31.91 321
2023年12月 2,338 31.84 317
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年12月度(全国版)」

愛知県、特に名古屋市では、ビジネスエリアや大学が集まることから、中古マンションの需要が高まっています。

交通アクセスの良さや都市機能の利便性が影響し、駅近の物件ほど売却価格が上昇しやすい傾向にあります。

また、築年数が若いほど、またリノベーションされている物件は、特に人気があります。

この地域の特性を理解し、物件の価値を適切に評価することで、売却価格も適正に設定することができます。

京都府のマンション売却相場

マンション,売却,相場
年月 価格(万円) ㎡単価(万円) 成約件数(件)
2023年7月 3,105 47.87 167
2023年8月 2,876 48.18 122
2023年9月 2,780 44.05 155
2023年10月 3,187 48.98 191
2023年11月 3,102 48.32 134
2023年12月 3,370 54.76 145
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年12月度(全国版)」

京都府は、歴史的な観光地として知られ、古くからの風情と都市機能が融合したエリアが多いです。

このため、中古マンション市場も独自の動きを見せています。

観光地や商業地に近いエリアの物件は、売却相場が高くなりやすいです。

一方で、住宅地域や郊外の静かなエリアも人気があり、バラエティ豊かな需要が存在します。

物件の特徴や立地条件をしっかりとアピールすることで、適切な売却価格を見つけられます。

大阪府のマンション売却相場

マンション,売却,相場
年月 価格(万円) ㎡単価(万円) 成約件数(件)
2023年7月 3,024 46.63 802
2023年8月 3,220 48.61 538
2023年9月 3,115 47.45 788
2023年10月 3,245 48.05 860
2023年11月 3,240 49.02 785
2023年12月 3,209 48.72 747
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年12月度(全国版)」

大阪府は、商業施設やオフィスが集まる都市部での中古マンション需要が非常に高いです。

特に、難波や梅田、心斎橋などの中心エリアでは、利便性とアクセスの良さから、売却価格も相応に高くなります。

しかし、立地や物件の特性によって価格差が出るため、適切な市場調査と価格設定が不可欠です。

また、近隣の開発計画や地域の将来性も考慮に入れることで、売却価格にプラスアルファを期待できます。

兵庫県のマンション売却相場

マンション,売却,相場
年月 価格(万円) ㎡単価(万円) 成約件数(件)
2023年7月 2,596 36.03 407
2023年8月 2,546 34.81 290
2023年9月 2,544 35.58 413
2023年10月 2,678 37.93 424
2023年11月 2,564 36.1 349
2023年12月 2,648 37.07 341
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年12月度(全国版)」

兵庫県では、神戸市を中心に中古マンション市場が活発です。

港町としての開かれた雰囲気や、都市機能と自然環境のバランスが魅力とされ、多様な層からの需要があります。

特に、神戸市中心部や阪神間エリアの物件は、アクセスの良さや生活利便性から高い価格がつきやすいです。

また、海沿いのリゾート感あるエリアも人気があり、物件の特性を活かした売却戦略が重要です。

福岡県のマンション売却相場

マンション,売却,相場
年月 価格(万円) ㎡単価(万円) 成約件数(件)
2023年7月 2,328 35.58 286
2023年8月 2,320 34.6 225
2023年9月 2,229 34.04 310
2023年10月 2,531 37.21 285
2023年11月 2,333 36.76 266
2023年12月 2,466 36.88 324
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年12月度(全国版)」

福岡県、特に福岡市は九州最大の都市で、ビジネスや教育、観光など多岐にわたる機能が集まっています。

これに伴い、中古マンションの市場も拡大し、都心部を中心に様々な価格帯の物件が取引されています。

博多区や中央区などの中心エリアでは、高層マンションやデザイナーズマンションが人気です。

一方、住みやすい環境を求めるファミリー層向けの郊外エリアも見逃せません。

物件のポテンシャルを最大限に引き出すことで、良好な売却取引が期待できます。

築年数別のマンション売却相場

首都圏のマンション市場は、ビジネスエリアや観光地が集まり、人口密度が高いため非常に活発です。

そのため、築年数別のマンション売却相場にも注目が集まっています。

以下は、首都圏にある中古マンションの売却価格の相場を築年数別でまとめた表とグラフになります。

マンション,売却,相場
築年数 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 首都圏
~築5年 9,185万円 5,712万円 5,126万円 5,046万円 6,244万円 7,532万円
~築10年 8,299万円 5,468万円 4,772万円 4,320万円 5,650万円 6,911万円
~築15年 7,633万円 4,936万円 4,384万円 4,832万円 5,144万円 6,341万円
~築20年 7,202万円 4,406万円 3,464万円 3,785万円 5,155万円 5,724万円
~築25年 6,743万円 4,179万円 3,456万円 3,506万円 4,236万円 5,222万円
~築30年 5,171万円 3,058万円 2,631万円 2,328万円 3,078万円 3,696万円
築30年~ 3,657万円 1,843万円 1,267万円 1,230万円 1,924万円 2,398万円

出典:レインズ: 首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2023年10~12月】より

上記表は、2023年野首都圏中古マンションにおける築年数経過に対する価格下落率を表したものです。

これを見ると、1年経過するごとに2%ほど価格が下がっているのがわかります。

このことからも、マンションの売却時期を見定めることは非常に重要だといえるでしょう。

ここからは、築年数別の売却相場について詳しく解説していきます。

新築~築5年のマンション売却相場

築年数 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 首都圏
~築5年 9,185万円 5,712万円 5,126万円 5,046万円 6,244万円 7,532万円

新築~築5年のマンションは、その新しさと最新の設備・設計から、非常に高い人気を誇ります。

首都圏では、特にアクセスが良いエリアのこの築年数のマンションは、多くのバイヤーからの注目を集めています。

新築の香りが残るこの時期のマンションは、設備のトラブルが少なく、住みやすさが売りです。

また、エコな設計や省エネ機能も新しいマンションには標準装備されていることが多いです。

これらの要因から、新築~築5年のマンションの売却相場は、他の築年数に比べて高めに設定されます。

購入希望者も、これらのメリットを理解し、価格に納得する傾向があります。

ただし、下落スピードは大きい時期でもあるため、売却を検討している場合は、早めの決断がおすすめです。

所有期間が5年以下でマンションを売却すると、短期譲渡所得として譲渡所得(≒売却益)に対して30%の所得税と9%の住民税が課せられます。

しかし、マイホームの場合は、3,000万円控除が適用になるため、多くの場合、課税額はゼロとなり、よほどの利益が出ない限り、5年以下での売却も懸念する必要はありません。

家を売るときにかかる税金はいくら?計算方法・節税対策を紹介

築6年~築10年のマンション売却相場

築年数 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 首都圏
~築5年 9,185万円 5,712万円 5,126万円 5,046万円 6,244万円 7,532万円
~築10年 8,299万円 5,468万円 4,772万円 4,320万円 5,650万円 6,911万円

築6年~築10年のマンションは、新築の輝きはやや失われますが、状態の良い物件は依然として人気です。

設備の劣化は少なく、適切なメンテナンスがされていれば、新築に近い快適さが保たれます。

首都圏のこの築年数のマンションは、価格が新築よりも手頃になるため、ファーストタイムバイヤーや投資用途での購入者に人気です。

立地が良ければ、通勤・通学に便利なことから、特にファミリー層からの需要が高く、売却相場もそれを反映しています。

適切な価格設定と物件の魅力のアピールが成功すれば、期待以上の価格で取引が成立する可能性もあります。

築10年~築15年のマンション売却相場

築年数 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 首都圏
~築5年 9,185万円 5,712万円 5,126万円 5,046万円 6,244万円 7,532万円
~築15年 7,633万円 4,936万円 4,384万円 4,832万円 5,144万円 6,341万円

築10年~築15年のマンションでは、劣化の兆候が見られるようになり、一部のリフォームや設備の交換が必要となることが多いです。

しかし、これを機に行われるリフォームが、物件の価値を向上させることもあります。

首都圏においては、この築年数の物件は、価格帯が幅広く、バラエティ豊かな選択肢が存在します。

バリューを見出せる物件は、中古物件市場で高い評価を受け、売却相場もしっかりしています。

この築年数では、購入者が居住環境や将来性を重視するため、周辺環境や将来の開発計画にも注目し、それらを売却戦略に取り入れることが重要です。

築16年~築20年のマンション売却相場

築年数 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 首都圏
~築5年 9,185万円 5,712万円 5,126万円 5,046万円 6,244万円 7,532万円
~築20年 7,202万円 4,406万円 3,464万円 3,785万円 5,155万円 5,724万円

築16年~築20年のマンションでは、構造の老朽化が進み、一定のリフォームが必要となることが多いです。

しかし、これまでのメンテナンス状態や、リフォームの内容によっては、高い価格での取引も見受けられます。

首都圏では、特に駅近や利便性の高いエリアの物件は、多少の老朽化があっても需要があり、相場もそれに見合ったものとなります。

また、築年数が進むにつれ、周囲の開発状況や将来の地域計画も売却価格に影響を与えます。

購入者は将来性を重視し、投資としての価値も見出しているため、売主は物件のポテンシャルを最大限に引き出す戦略が求められます。

築21年~築25年のマンション売却相場

築年数 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 首都圏
~築5年 9,185万円 5,712万円 5,126万円 5,046万円 6,244万円 7,532万円
~築25年 6,743万円 4,179万円 3,456万円 3,506万円 4,236万円 5,222万円

築21年~築25年のマンションは、更なる老朽化が進むため、相場は下がりやすい傾向にあります。

しかし、首都圏においては、土地価格の上昇や利便性の向上、リノベーションの導入などにより、売却価格を押し上げることが可能です。

特に、高層階で眺望の良い物件や、希少性の高い立地の物件はプレミアムが付きやすいです。

こうした物件においては、きめ細やかなマーケティングや適切な価格設定が重要となり、一定の需要が見込まれるため、賢い売却戦略で高い利益を期待できます。

築26年以上のマンションのマンション売却相場

築年数 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 首都圏
~築5年 9,185万円 5,712万円 5,126万円 5,046万円 6,244万円 7,532万円
~築30年 5,171万円 3,058万円 2,631万円 2,328万円 3,078万円 3,696万円
築30年~ 3,657万円 1,843万円 1,267万円 1,230万円 1,924万円 2,398万円

築26年以上経過したマンションは、一見すると劣化が顕著であるため、売却相場も厳しいものとなりがちです。

しかし、首都圏においては、立地が良好であれば、土地の価値が非常に高く、再開発の可能性も見据えた取引が行われることがあります。

また、古い建物の中には、デザイン性や造りの良さから希少価値が見いだされ、リノベーションやリモデルを行うことで新たな価値が生まれます。

このような物件は、特に個性を重視するバイヤーや投資家からの人気があり、適切な改修とマーケティングによって、予想以上の売却価格がつくことも考えられます。

一方、1981年6月以降に建築確認申請を受けたマンションは旧耐震基準で建築されているため、耐震性に不安を感じる方にとっては懸念材料になってしまいます。

また、1982年以降に建築されたマンションの買主は、基本的に住宅ローン減税も受けられません。

ご所有のマンションの耐震基準および住宅ローン減税の適用がるのかは、しっかり確認しましょう。

一般消費者からの需要が期待できないマンションも、不動産買取なら売却できる可能性があります。

不動産買取とは、不動産業者に買い取ってもらうという売却方法です。

売却金額は、相場よりさがりますが、早期に売却できるというメリットがあります。

旧耐震基準のマンションは売却できる?売れにくい理由と髙く売る裏ワザを紹介

マンション売却相場を自分で調べる方法

マンション売却相場は、ご自身で簡単に調べることができます。

主な方法は、こちらの3つです

マンション売却査定相場価格を自分で調べる方法

  • 不動産ポータルサイト
  • REINS Market Information
  • 東京カンテイ

同じエリア・築年数で絞り込み検索をすれば、大体いくらで売却できるかイメージできます。

不動産ポータルサイト

スーモ

近年では、SUUMOやHOME’S、at homeといったポータルサイトで買主自ら物件を探す時代です。

「マンションを買いたい」というカテゴリからジャンプし、所在地や物件の詳細を絞り込めば、一覧で現在売り出し中のマンション情報が出てきます。

こちらを参考にすれば、どれくらいの金額で自分のマンションが売れるのかイメージすることができます。

こちらを参考に擦れば、どれくらいの金額で自分のマンションが売れるのかイメージすることができます。

ただ、注意しほしいのは、ポータルサイトに記載されている金額は成約価格(最終的な取り引き金額)ではなく売り出し価格であるということです。

今後、売れ残りや買主からの値下げ要求があれば、最終的な金額はより低くなるということを頭に入れて置かなければなりません。

※通常、売り出し価格は売主の希望込みで設定されているので、成約時は金額が下がるのが一般的です。

REINS Market Information

REINS Market Information

REINS Market Informationを利用すると、検索したエリア内の直近1年間の成約価格をチェックすることができます。

こちらはポータルサイトと違って実際の取引価格であるため、相場を調べるうえでの精度はより高いといえるでしょう。

ただし、直近1年間といってもその間の経済情勢の変化や地域の開発状況などによって相場全体が値上がり・値下がりしている可能性も十分あります。

エリア全体で値動きがおこっている場合は、同じ築年数・面積・アクセスのマンションでも単純比較することはできないので注意が必要です。

東京カンテイ

東京カンテイ「価格天気図」

東京カンテイは先の2つのサービスと比較するとより上級者向け野そうばの調べ方ですが、使いこなせればマンションの売り時を見極める際の手助けとなるでしょう。

相場よりも高く売るにはタイミングが非常に重要ですが、東京カンテイの「価格天気図」では、市場野動きが把握できます。

その他のサービスに関しては有料のものがほとんどなのでおすすめはしませんが、より知見を深めたいという方は使ってみるのも一つの手でしょう。

マンションの売却相場を調べる時の注意点

マンション売却相場を自分で調べる時は注意が必要です。

マンションの相場を調べるのは本来、高度で専門的な知識を要する作業であり、誤った方法をとると自分で算出した相場を勘違いして信じてしまうためです。

今回は、マンションの売却相場を調べる際に、特に注意しておきたいポイントを紹介していきます。

【重要】売り出し価格と成約価格の違いに注意

SUUMOなど不動産ポータルサイトに掲載されている価格は売り出し価格なのに対し、REINS Market Informationなどのデータベースに掲載されている価格は基本的に成約価格です。

簡単に説明すると、市場に売り出す価格が売り出し価格で、その後に値下げなどを経て実際に取引される価格が成約価格です。

不動産ポータルサイトを参考に売り出し価格を調査しても、最終的な利益とは大きな乖離があるので十分注意しましょう。

似ているマンションの売却価格を安易に参考にしない

マンションの売却相場を調べる際は、周辺エリアにある、似ているマンションの成約事例や売り出し価格を参考にするのが基本です。

ただ、安易に築年数や構造・立地などのみを参考にするのはおすすめできません。

マンションの場合はエントランスや共用部分の設備、コンシェルジュサービスなど、数字には表れない部分も売却価格を大きく左右するためです。

自分で売却相場を調べる際は、参考にするマンションのより細かい部分まで頭に入れておかなければ、精度の高い調査とは言えません。

同じ棟の部屋を参考にする際も注意が必要

違う棟のマンションはいくら似ているとはいえ、全く同じものはありません。

一方で同じ棟の分譲マンションの部屋が売り出されている場合は、より精度が高く参考にすることができます。

ただし、同じ棟でも階や向き・設備が異なれば、相場は大きく変わってきます。

できれば、同じ棟で同じ階の部屋の価格を参考にしましょう。

あまりに似すぎたマンションがあることで値下げ競争が起こる危険性も

似ているマンションがあれば自分で売却相場を調べやすいですが、逆にマイナスに作用する可能性も十分あります。

マンションの売却相場は生き物であり、常に同じ訳ではありません。

加えて鑑定評価とは違い、市場や売主の動向なども影響してきます。

買主からすれば、よく似ている2つの物件があれば、安いほうを購入しようとするのが自然です。

もしあなたがマンションAを売り出した時、似ているマンションBの価格が安ければ、マンションBが売れるまでの数か月はマンションAに見向きもされないリスクがあります。

この時、相手より先に売ろうとして、お互いにどんどん値下げをおこなっていき、相場が下落するリスクがあります。

こうした状況を防ぐためには、売却時期をずらすか、競合が売るまで待つといった対応が必要になります。

税金・費用の相場も計算する

マンションの売却相場を調べている時は、その金額が更に税金・諸費用・仲介手数料で引かれることを想定しなければいけません。

実際に相場が目標額に達して売り出したは良いものの、税金で引かれた結果、目標額に届かず、貴重なマンションをただ手放してしまうという方は多くいます。

まずはマンション売却でかかる費用を把握し、内容・計算式を頭に入れましょう。

特例控除もあるので、自分が使えるものはないか、条件もチェックしておくことが大切です。

マンションを売る時にかかる税金はいくら?売却利益への課税額とその他費用・手数料の計算方法と特例控除

マンションの成約価格が売却相場を下回るケース

不動産会社が出した査定額通りに売り出したものの一向に買い手がつかず、最終的に相場以下の価格で売買契約を締結せざるを得ないケースもあります。

相場以下でしか売れないのには、次のような判断ミスをしてしまっている事が多いものです。

相場以下で売買契約を締結するケース

  • 同時期に同じマンションが複数売り出されている
  • 「高預かり」をされてしまった
  • 不動産会社側から「囲い込み」を受ける

ここからは、上記で挙げたケースを1つずつ解説します。

同時期に同じマンションが複数売り出されている

所有するマンションから複数の物件が売るに出ているときに売却すると、売却価格が相場価格よりも安くなってしまう可能性があります。

同じマンションの場合、共有部分や立地、備え付け設備など、物件そのものの差別化が難しく、買い手としても評価がつけにくい側面があり、手っ取り早く売却するなら、売却価格で差別化を図るケースが多いからです。

ここで、中古マンションを購入する人が物件重視するポイントを確認してみましょう。

重要視しているポイント

  • 最寄り駅までの距離
  • エリア周辺施設・環境
  • 築年数
  • 間取り
  • 値段

もしこれが同じマンションであれば、最寄り駅までの距離やエリア環境は同じで、築年数、間取りは似通った点が見られます。

そうなると、必然的に価格で判断せざるを得なくなってきます。

値下げによる価格競争を避けるタイ先はね売却時期をずらすことです。

価格競争に巻き込まれて、売却価格で損するぐらいなら売却活動を一度中断して、再度売りに出すのが最適です。

「高預かり」をされてしまった

  • A社:3,000万円
  • B社:2,900万円
  • C社:4,000万円

例えば、複数社に査定依頼し、上記野査定結果がでたらどの不動産会社に依頼しますか?

「C社」と回答する方が多いかもしれませんが、査定額の高さだけで不動産会社を選ぶことはおすすめしません。

それは「高預かり」されてしまう可能性があるからです。

高預かりとは、実際には売れるはずもない査定額を提示し、選んでもらおうとする不動産会社の行為。売主の「高く売りたい」という心理をたくみに利用した悪質な営業手法だといえます。

相手をはるかに上回る金額で売り出すと、売却できるまでの期間が長期化し、逆に相場を下回る金額にしなければ売れなくなるおそれがあります。

不動産会社から「囲い込み」を受ける

不動産会社から囲い込みを受けた時も、売値が相場以下になってしまうことがあります。

囲い込みとは、不動産会社が物件情報を他社に開示しなかったり、他社からの客付きをこばんだりする行為です。

囲い込みの目的は、自社の顧客野中で買主を見つけ出し、売主からも買主からも仲介手数料を受領するため、完全に売主の利益を無視した、悪質な手法です。

囲い込みをしている不動産会社の顧客という非常に限られた中から買主を見つけるため、売却期間が長期化するだけでなく、売却価格を下げて買い手を探さざるを得ない状態にも陥ってしまいかねません。

囲い込みに合わないためには、媒介契約締結までに不動産会社や担当者が信頼に値するか見極めることが大切です。

どうしても信頼できる不動産会社が見つからない場合は、複数社に売却を依頼できる一般媒介契約を選択するのも1つの選択肢となります。

マンションを売却相場より高く売るコツ

マンションの売却相場を調べることで、大体の売却目安金額がイメージできます。

ただ、相場はあくまで相場。ポイントを抑えていれば、それ以上の価格で売ることも十分可能です。

ここからは、売却相場より高く売るコツを分かりやすく解説していきます。

適正な相場額を知る

マンションの売却価格は、不動産会社ではなく売主自信が決めます。

とはいえ、経験に乏しい売主が、何の指標もなしに売値を決めることは容易ではありません。

そこで参考にするのが、不動産会社が提示する査定額です。

しかし、査定額は、不動産会社によって異なります。

極端に高い場合もあれば、低く見積もられる場合もあります。

損することなくマンションを売却するためには、まずは適性な相場価格を知ることが何より大切です。

不動産会社の査定額を安易に信頼することがないよう、査定前にはおおよその売却価格の相場範囲をリサーチしておきましょう。

査定額のリサーチには、AI査定一括査定サイトなどを用いて各範囲を調べるのがおすすめです。

マンションの第一印象をアップさせる!掃除・整理整頓を徹底

不動産一括査定サイトを活用する

不動産一括査定サイト

マンションを高く売ろうと思ったら、まず高く売ってくれる不動産会社を見つけるのが一番の近道です。

各社の査定額を比較する必要がありますが、周辺業者に1社ずつ来店相談をしていると時間がかかりすぎますし、逆に少し離れた地域にいる優良業者を見逃す可能性もあります。

そんな手間を解消してくれるツールが、一括査定サイトです。

一括査定サイトは最初に簡単な物件情報を入力するだけで、地域に対応する複数の不動産会社に一括で査定を依頼することができます。

査定結果および不動産会社のサービス内容や担当者野専門性などを複数社で比較すれば、信頼できる不動産会社が見つかるはずです。

一括査定サイトは、不動産会社への顧客紹介料で運営されているので、売主の利用量は完全無料です。

まだ売却を検討中の方も気軽に利用してみましょう!

【2024年最新】不動産一括査定サイトおすすめ比較ランキング!不動産売却におすすめの人気16社を厳選紹介

売却スケジュールにゆとりを持たせる

不動産売却では、売却にかけられる日数に余裕がない状態が高額売却の妨げになってしまうケースもあります。

売り急いでしまうと、買主有利に交渉が進むため、希望する条件下での売却が叶わない状況に陥りやすいです。

マンションの売却を行うなら、最低でも3ヶ月以上のゆとりが必要です。

売却には、半年、1年と時間を要する可能性もあります。時間的余裕があれば売却戦略も立てやすいものです。

売却を検討しているなら、早め早めの準備に徹しましょう。

掃除・整理整頓の実施

マンションを売却相場より高く売ろうと思ったら、物件の第一印象をアップさせることが重要です。

相場価格や査定額は、膨大なデータやプロの見立てによるものですが、実際に購入するのは「人」である買主です。

物件の第一印象が良く「ここに住みたい!」と思ってくれれば、相場以上で売却できる可能性もあります。

とはいえ、買主も人生に 置ける最も高額な買い物に際し、相場価格を調べ、類似物件を調査しているものです。

相場より高く売るには、その価格に見合った物件と思って貰えるように掃除や整理整頓を徹底敵に行う必要があります。

水回りは部屋の第一印象に大きくかかわる部分なので、特に力を入れれ掃除しましょう。

マンションの売却相場のポイントをおさらい

マンションの売却相場のおさらいをします。

マンションの価格は築年数や市場の動向による影響を大きく受けるので、売却するタイミングを誤らないように注意しましょう。

マンション売却の注意点20選!売る流れや費用・税金など失敗しないためのポイントを紹介

マンション売却の相場はいくら?

マンション売却の相場は「68.71万円/㎡」です。(東日本不動産流通機構による首都圏2023年2月の平均価格)

もちろん売却する地域やタイミング、マンションの立地によって値段は大きく前後します。

家査定相場はいくら?初心者がネットで調べる方法と家査定額以上で売るポイント

マンションの売却相場を調べる方法?

マンションの売却相場調べる方法は、次の3つです。

  • 不動産ポータルサイトを利用する
  • REINS Market Informationを利用する
  • 東京カンテイを利用する

上記サイトでは、売り出し価格や実際にどのマンションがどのくらいの値段で取引されたかを確認することができます。

検索条件を同じエリア・築年数にすることで、売却金額野おおよその目安を把握できます。

不動産の売却相場はいくら?価格の調べ方や相場の推移・変動要因について解説【2024年最新】

マンションの売却相場は今後どうなる?

マンションの売却価格は以前として高騰していますが、高止まりの様そうを見せています。

インフレ懸念から金利上昇となれば、マンション価格は下落している可能性もあります。

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連する他の記事

マンション売買の引き渡しの注意点!契約内容・キャンセル・手付金に気を付けよう
マンション売却は高額で売買契約を成立できれば成功だというわけではありません。物件の引き渡しにも準備…
鳥取のマンションを売る!売却査定の相場と高く売るポイント
鳥取のマンションは売るといくらになるのでしょうか?相場より高く売るにはどうすれば良いのでしょうか?…
東京のマンションを売る!売却査定相場と売り時・不動産会社の選び方を解説
東京のマンションを売るポイント・注意点を徹底解説!2020年の東京オリンピックまでに売れば、高値売却で…
築40年以上の古いマンションを売るコツ!売却に最適のタイミングや築年数が原因で売れない時の対処法
マンションは、戸建てに比べて年が浅いこともあり、「マンションは頑丈」という認識があり、重宝されてい…

特集記事

【2024年】大手不動産会社ランキング!売上高・売却仲介件数・評判を比較!信頼できるのはどこ?
不動産会社ランキングの決定版!総合売上、売却仲介実績、過去の利用者の口コミ・評判からおすすめの不動…
不動産売却とは?不動産を売るなら読むべき鉄則
不動産売却を行う理由は多岐に渡り、売却方法も理由や事情などに合わせて選んでいく必要があります。 ま…
【2024年最新】大手不動産リースバック業者比較ランキング!おすすめ会社の口コミ徹底比較
リースバック業者ランキングを紹介!口コミ・内容を比較して人気の会社をランキング形式で紹介していきま…
【2024年最新】不動産一括査定サイトおすすめ比較ランキング!不動産売却におすすめの人気16社を厳選紹介
不動産査定サイトのメリットとしては、複数業者に査定依頼できる、無料でネットから申し込める事の他にも…
pmark image
お客様の個人情報保護のため、プライバシーマークを取得しております。
個人情報を適正に取り扱うことができる企業のみ認定されてる制度です。