水性塗料と油性塗料はどこが違う?価格相場・メリットとおすすめの使い方を徹底比較

水性塗料と油性塗料はどちらを選ぶべき?特徴と価格相場・メリットとデメリットを比較

塗装工事で用いられる塗料は水性と油性の2種類に分かれています。

同じメーカーが手掛ける同一の商品やシリーズでも水性と油性の2種類が提供されているなど、選ぶ際にややこしくて困惑する方も多いです。

今回は、水性塗料と油性塗料の違いや価格差、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。

【2021年】外壁塗装おすすめ塗料ランキング27選!目的・性能別に人気塗料を比較

塗装工事の見積もりをネットで比較する
※急に電話がかかってくることはございませんのでご安心ください。稀に当サイトより確認のご連絡を差し上げる場合がございます。
流れ

水性か油性かは稀釈剤によって決まる

水性塗料と油性塗料の希釈剤

外壁塗装や屋根塗装、内装塗装など、特定のシーン専用に販売されている塗料は多いですが、基本的にどのシーン専用の塗料も水性と油性に分かれています。

水性か油性かの違いは、主に塗料の希釈剤に何を用いるかで決まります。

一般的に塗料の原料として販売されているのは、顔料・合成樹脂・添加物などを合わせた固形物です。

このままでは塗料として使えないので、液体に溶かして塗りやすくする(希釈)必要があります。

この時に、水を希釈剤とする塗料を水性塗料、シンナーなどの有機溶剤を希釈剤とする塗料を油性塗料と呼びます。

水性塗料と油性塗料の差は縮まっている

以前は、水性塗料と比較して油性塗料の性能が圧倒的に高いと見られていました。

油性塗料を壁に塗った時に形成される塗膜が水性塗料よりも厚く、耐用年数も長かったのが主な要因です。

油性塗料は性能が高いと見られていたため、価格も水性に比べて高く設定されていました。

一方、近年では水性塗料も技術革新が進み、油性塗料と遜色ない耐久性を持つものが増えてきました。

また、油性塗料の中にも特有の臭いが気にならないタイプのものが開発されており、水性と油性の性能差はかなり縮まっていると言えます。

最近では環境保護に対する意識も高まってきているため、水性塗料も人気を集めています。

水性塗料の特徴

水性塗料

水性塗料は希釈剤に水を用いているため、危険な化学物質などの含有が少なく、安心して利用することが出来ます。

シックハウス症候群になりにくいだけでなく、VOC(揮発性有機化合物)という大気汚染を招く化合物の排出が少ないので環境保護にも繋がると期待されています。

また、シンナーと違って引火する可能性が低いため、火事の心配が少なくて済みます。

サイディング・モルタルとの相性が良い

水性塗料は、サイディングやモルタルなどの素材と相性が良いです。

サイディング・モルタルは住宅で一般的に用いられることの多い材質なので、比較的どんな家でも幅広く利用することができます。

外壁サイディングとは?特徴や種類・費用やメンテナンス・リフォームの方法を徹底解説

気温の低い時期は固まりにくい

水性塗料は油性塗料に比べると固まりにくい性質になっています。

特に気温の低い時期では、乾燥して固まるまでに時間がかかるので、一般的な工期より長引いてしまう恐れがあります。

水性塗料を利用する際は、天気が良いタイミングを選ぶことをおすすめします。

外壁塗装のベストなタイミング・時期はいつ?塗り替えに最適な季節・周期と抑えておきたいポイント

油性塗料の特徴

油性塗料

油性塗料に含まれる有機溶剤は、耐久性の高い塗膜を作る効果があります。

また、水性塗料に比べると乾燥の速さや密着性の高さに定評があります。

更に金属や鉄など、水性塗料とは相性の悪い素材にも対応することが出来ます。

仕上がりの美しさに定評がある

シンナーなどの有機溶剤は、自ら壁などの塗布面に対して水平に固まろうとする特徴があります。

そのため、凹凸やかすりなどが出にくく、綺麗な見た目に仕上がります。

また、水性塗料を用いると残ってしまいがちなハケの跡も、油性塗料は残りにくいです。

臭いと健康被害がデメリット

油性塗料はシンナーを使用しているため、特有の臭いが発生します。

特に施工直後だと、臭いをかいで具合が悪くなる方も多くいます。

また、VOC(揮発性有機化合物)の排出量が油性塗料は多いので、シックハウス症候群や環境への影響も懸念されます。

種類 塗装完了(3度塗り)までのVOC飛散量
水性塗料 約16g/㎡
油性塗料 約340g/㎡

弱溶剤の塗料も開発されている

シンナーを始めとする有機溶剤は、密着性の高さやツヤ・耐久性が高く評価される一方で、健康被害が苦慮されています。

最近では、健康への影響をできるだけ抑えた上で、有機溶剤の良さも残した弱溶剤塗料というものも増えています。

臭いが少なく安全性にも優れているため、一般住宅にも良く用いられています。

ツヤや光沢、防水性の評価は従来の有機溶剤と負けず劣らずで、近年では外壁塗装で使用されるケースが増えています。

水性塗料と油性塗料の価格を比較

塗料の中には、以下の2つのパターンがあります。

  • 水性または油性のみが販売されているケース
  • 一つの塗料に水性と油性があるケース

前者の場合、油性塗料のほうが価格は高くなることが多いです。ただ、高性能な水性塗料なら、油性塗料に匹敵する価格のものも多いです。

一方、後者の場合は水性と油性で価格差がないケースがほとんどです。

同じ商品で水性と油性が販売されているのはグレードの差ではなく、塗装する素材との相性などを考慮してのものになります。

種類 相性の良い部位
水性塗料
  • モルタル
  • ALC
  • ジョリパット
  • サイディング
  • 垂直面
油性塗料
  • 屋根
  • 鉄部
  • 滑りやすい材質

水性塗料と油性塗料を選ぶ時のポイント

水性塗料と油性塗料を選ぶ時のポイント

水性塗料と油性塗料は、どちらもメリット・デメリットがあり、一概にどっちが良いとは言えません。

利用する方は塗装する部位や予算に応じて選ぶことになるのですが、その場合も注意しなければいけないポイントがあります。

塗料選びをおこなう前に、ポイントを把握しておきましょう。

素材との相性をまず優先する

油性塗料は屋根の塗装や鉄部の塗装に相性がよい製品です。

ただ、中にはシンナーの健康被害が怖いので、水性塗料で屋根を塗装したいと考える方も多いです。

塗料製品は施工する部位に応じて最適なものが開発されており、基本的に屋根塗装用の塗料は油性となっています。

屋根塗装におすすめの塗料ランキング!人気塗料の費用や効果を徹底比較

無理に部位と適さない塗料を希望しても業者は恐らく請け負ってくれませんし、相性の悪さですぐに剥がれてしまいます。

水性塗料も完全に無害ではない

油性塗料の有害性は良く取り沙汰されていますが、水性塗料も100%安全という訳ではありません。

油性塗料に比べれば外は少ないですが、それでも化学物質を少なからず含んでいます。

水性塗料を使う場合も換気をしっかりおこないましょう。

艶を消したいなら水性塗料を使う

油性塗料はツヤが強く出るタイプで、艶の少ないものでも3分艶までが限界です。

艶を出してピカピカな外観にすることが良いことだと考える方は多いですが、艶の強い外観は逆に安っぽく見えることもあります。

特に和風テイストの住宅の場合は、艶あり塗料を選ぶと雰囲気が演出されず、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。

特にシックで高級感のある外観にしたいなら、艶消し塗料を使って落ち着いた印象にするのがおすすめです。

艶消し塗料は基本的に水性しかないので、シックな外観を目指すなら自然と水性塗料を選ぶことになります。

艶あり・艶なし塗料の違いを徹底比較!外壁塗装ではどちらを選ぶのが正解?

1液型か2液型かで性能が変わる

塗料の種類

塗料は水性と油性以外にも、1液型と2液型という分類があります。

1液型は塗料+希釈剤でそのまま使えるタイプであり、2液型は希釈剤の他に硬化剤を混ぜるタイプです。

例えば水性塗料の中にも、1液型水性塗料と2液型水性塗料があります。

2液型は扱いが難しいので業者が限定されますが、密着性に優れており、高い耐久性を誇ります。

1液型と2液型のどちらを利用するかについても、十分に検討しておく必要があります。

塗料の1液型・2液型とは?それぞれの違いと使い道・メリット・デメリットを比較

合成樹脂の種類が耐久性と価格を決める

外壁塗装の塗料の分類

希釈剤で何を用いるかによっても、塗料の性能が変わる場合があります。

ただ、塗料の性能は主成分である合成樹脂の種類によって大きく変わるので、希釈剤の影響はそこまで大きくありません。

合成樹脂はアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素の4種類があり、耐久性や価格に大きな差があります。

塗料選びではまず合成樹脂の種類を決めて、その後で水性か油性かを選ぶようにしましょう。

外壁塗装の塗料の種類や特徴・耐久性・価格の違いを徹底比較

水性か油性か迷ったら塗装業者に相談しよう

水性塗料と油性塗料のどちらが良いか迷った時は、自分で結論を出さずに業者へ相談をしましょう。

人によって予算や状況、利用している素材などが異なるため、一概に判断することはできません。

塗装業者としっかり相談をした上で、お墨付きをもらったほうを利用しましょう。

人気の外壁塗装業者おすすめランキング!口コミ・評判や料金相場・独自サービスを比較

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

塗装工事の見積もりをネットで比較する
※急に電話がかかってくることはございませんのでご安心ください。稀に当サイトより確認のご連絡を差し上げる場合がございます。
流れ