外壁塗装の見積もりの注意点とは?見積もりの安さだけで業者を選ぶのが危険な理由

外壁塗装の見積もり

安い見積もりが嬉しくて、その業者と契約してしまうと工事は失敗に終わってしまうかもしれません。

今回は外壁塗装工事に失敗しないために、見積もり費用が安くなるウラの理由を紹介していきます。ぜひ業者選びの参考にしてください。

外壁塗装の費用相場はどれくらい?坪数・作業内容別に詳しく解説

外壁塗装の見積もり書の内容・項目

外壁塗装の見積もり書は、以下のような形で記入されることが多いです。

名称 数量 単位 単価 金額 備考
仮設足場工事 200 650 130,000円
シート張り 200 150 30,000円
高圧洗浄 200 250 50,000円
養生 250 50,000 12,500,000円
外壁塗装工事
-下塗り 150 700 105,000円
-上・中塗り 150 700 105,000円
軒裏塗装 30 3,000 90,000円
諸経費・運搬費 1 合計の5% 650,500円
消費税 1 10% 1,301,000円
合計

上記はあくまで一例ですが、見積もり書で頻繁に利用される項目(品名)についての知識が無ければ中身を正しくチェックできないので、事前に確認しておきましょう。

仮設足場工事

仮設足場工事では、外壁・屋根を安全かつスムーズに塗装するため、家の周辺に足場を組みます。

1㎡あたりの単価は700円ほどで、作業する部位や家そのものの面積が大きくなるほど仮設費用は上がります。

足場工事の費用が無料だったり、半額以下になるキャンペーンを実施していたりする業者をたまに見かけますが、そもそも足場を組まずに塗装工事をおこなうのは非常に危険なのでおすすめしません。

質の高い塗装工事を依頼する為には一定の足場費用がかかるのは仕方がない部分もあります。

逆に足場費用が不自然に安い業者は、他の費用を高くして差額を徴収するなどの意図があるケースも考えられるので注意しましょう。

屋根塗装

屋根塗装にかかる費用が記載されている項目です。

塗装費用は塗料のグレード×面積で算出しますが、単価は基本的に2,000円~5,000円が相場となります。

付帯塗装

屋根・外壁と合わせて、以下のような箇所も塗装を依頼するケースが多いです。

  • 軒裏
  • 破風板
  • 雨樋

面積が小さいので全て合わせても大した面積にはなりませんが、見積もり書にしっかり記載されている必要があります。

コーキング工事(打ち替え/打ち増し)

サイディングボードの目地部分を補修するために、劣化したコーキングを補修する工事が必要になります。

コーキングは放置していると劣化していき、雨漏りなどを引き起こしやすくなります。劣化が見られる場合はコーキング工事をした後に塗装をおこなうのが一般的です。

コーキング工事の費用も単価×面積で算出しますが、一般的な㎡単価は500円~1,000円ほどになります。

高圧洗浄

汚れた外壁を塗装する際は、高圧洗浄で見えないチリ・カビなども全て落とす必要があります。

高圧洗浄は専用の高圧洗浄機を使って作業します。費用の相場は清掃する面積×200~400円/㎡となります。

諸経費

塗装工事で出るゴミの廃棄や業者が現場に向かう際の交通費などを諸経費としてまとめる業者が多いです。

諸経費の場合は見積もり書に一式と書かれており、細かい内訳が省略されていることも多いです。

ただ、細かい経費を一式でまとめるのは慣例になっている部分もあり、「塗装工事一式」のように見積もりを誤魔化す意図はないことが多いので安心してください。

外壁塗装の見積もり書のチェックポイント

外壁塗装工事の内訳は、基本的に見積もり書を見れば詳しく分かるようになっています。

見積もり書を良く読めば悪徳業者に騙されずに済むので、要所をしっかり確認しておく必要があります。

逆に言えば、見積もり書をしっかり書かずに重要なポイントをぼかしている業者は、悪徳業者である可能性が高いので契約を避けたほうが良いでしょう。

ここからは、見積もり書でチェックすべきポイントを解説していきます。

➀具体的な工程が記載されている

通常、見積もり書には足場設置、養生、下塗り/上塗りといった細かい作業ごとに詳細が書かれています。

細かい費用の記載があれば、業者側が費用を誤魔化しにくくなるので、悪徳業者である確率は低くなります。

一方で、「作業一式」のように細かい作業を全て省略して見積もり書に記載している場合は、費用を誤魔化される可能性が高くなるので注意しましょう。

②足場面積・塗装面積が記載されている

足場費用や塗装費用は、基本的に塗料×塗った面積、足場材×組む面積というように計算をして算出します。

つまり、費用が正確かチェックする上で、正確な面積が見積もり書に記載されているかどうかは非常に重要なのです。

詳細の説明がない場合は細かい見積もりを隠して誤魔化そうとしている可能性も高いので注意が必要です。

③塗装の工程が3回以上ある

外壁塗装の工程は、下塗り・中塗り・上塗りの3工程に分かれるのが一般的です。

下地塗料を最初に塗った後に中塗り・上塗りを同じ塗料でおこなうことで、外壁と塗料の接着力が強くなり、剥がれにくくなります。

中には工程を誤魔化して分けずに「塗装工事一式」などと記載している例もありますが、費用削減のために内容をボカシている可能性が高いので注意しましょう。

④塗料の商品名・メーカー名が明記されている

見積もり書の中に、「○○塗料」としか記載されていないケースもあります。

商品名が明記されていない場合、輸入した安物の塗料を使って費用を誤魔化そうとするリスクも考えられるので注意が必要です。

シリコン塗料、ウレタン塗料など特徴が同じ塗料でも、商品によって価格や質に大幅な違いがあります。

塗料の商品名・メーカー名は見積もり書に必ず明記されていることを確認しましょう。

⑤外壁の診断・報告がある

数ある業者の中から、自分が信頼できる業者を見つけるのは大変なことです。たまたま見つけた塗装業者に工事依頼をしてしまうと、ほかの業者との比較ができず、後から工事費用が相場以上だったと発覚してしまうこともあります。

このようなケースの原因は、塗装依頼者が費用だけで業者を選んでいる・契約内容の確認をしていないということが多いためです。

たしかに塗装工事という商品自体には、定価がなく相場が一般的に知られていないという点や、塗装後では施工不良の判断ができないと言いう面があります。それゆえ工事後に良い塗装業者じゃなかったと発覚することが多いです。

⑥保証内容・保証期間の記載がある

外壁塗装工事は、施工が終了したらそれで終わりではありません。塗装がすぐに剥がれてしまう、すぐにサビが目立ってしまうといったトラブルが多いのも外壁塗装工事です。そのようなケースに備え、事前に保証内容の確認をおこなっておく必要があります。

そもそも保証は内という業者もありますので、保証内容については必ず事前に確認しておかなければなりません。また保証内容や保証期間も業者によって異なります。

しかし、保証がついているにも関わらず、保証のことになると電話に出なかったり、業者自体ががつぶれてしまうということもあります。このよう名保証に関する問題を解消するために押さえるべきポイントは以下です。

  • 保証書を書面で受け取り、内容の説明を受ける
  • 保証の内容・期間に関する説明を書面にてもらう

保証に関して表向きだけの業者も多いですから、内容や期間について詳しい説明を求めましょう。

⑦塗装費用相場が適正価格である

外壁塗装工事は、塗装する家の大きさや劣化状況、使用する塗料の種類によって工事費用が大きく変わるので定価がありません。それゆえ、工事費用が高すぎないか・安すぎないかしっかり確認しましょう。

ただおおよその金額を計算しておくことはできます。使用する塗料には㎡あたりの単価が決められているのでその金額を調べることによっておおよその金額を把握することができます。

さらに足場代や養生費用など塗料以外にも費用は掛かりますので、そちらについても確認しておくと良いですよ。

塗料の種類 単価/㎡
アクリル塗料 100~1200円
ウレタン塗料 1800~2000円
シリコン塗料 2500~3500円
フッ素塗料 3500~4500円
光触媒塗料 5000~5500円

以上は塗料の種類ごとの単価相場ですが参考にしてください。塗料は種類別に各塗料メーカーから商品が出ているので、詳しく値段を知りたい方は調べてみてください。

その他、外壁塗装工事にかかる費用についてはこちらをご覧ください。

⑧下地処理の内容が明記されている

塗料の密着性を高めるため、機能を十分に発揮するために下地処理の確認も必要です。下地処理は塗装に入る作業としてとても重要です。クラックに補修、ケレン作業など多くの工程の総称となりますので、見積もりに記載されている下地処理は具体的にどのような作業をおこなうのか確認しましょう。

下地処理は塗装していく塗料の密着性に大きく関わっていますので、とても大切な作業です。「一式」という言葉でまとめられている場合は、具体的にどのような作業をおこなって、どの作業はしないのか確認しましょう。

⑨ケレン作業が含まれている

ケレン作業は下地処理に含まれていることもありますが、この作業がしっかりおこなわれるか確認しましょう。ケレンとはさび落としのことで、塗装していくうえで大切な作業となります。

ケレンには1種から4種と全部で4種類の方法があり、サビの種類や状態によって使い分けていきます。どの種類のケレンがおこなわれるのか確認しておくとなお安心です。

下地処理に含まれているという場合でも、見積もり書に記載がない場合はすぐ確認できるようにつけ足してもらうと良いですよ。

⑩詳細不明の費用が無い

よくあるのが、諸経費と言って見積もりの最後の方に現れる内容不明の費用です。「諸経費…いったい何に使っているんだろう」という見積もり内容についてはその内訳の説明を求めましょう。

見積もりというのは、「あなたからもらうお金で、こういった工事をします」という説明書のようなものですので、自分のお金の使い道を詳しく説明できない業者は信用しないことをおすすめします。

⑪塗料のグレードが均一

塗料にはグレードというものがあり、費用が安いものから高いものまでさまざまです。

一般的に塗装に使用する塗料のグレードはすべて同じものにします。そうでないと、耐用年数や効果に違いがあり、劣化のスピードに部分差が出てしまうのです。

たとえば外壁には高いフッ素塗料、屋根には安いアクリル塗料を使用したとします。

フッ素の耐用年数は15~20年なのに対し、アクリル塗料は4~7年です。4~7年後どうなるかわかりますよね?屋根だけ塗装することになってしまうので余計な手間と費用がかかってしまいます。

工事にかかる費用は足場代、養生費用とさまざまですので、それを節約するため、手間を省くために塗料のグレードは均一にすべきです。見積書の記載に間違いがあるようなら訂正してもらいましょう。

⑫出精値引きが大きすぎない

見積書に「出精値引き」と記載されていることがあります。この値引き額が10面円を超えてくるなど、普通では考えられないような額の場合は注意が必要です。この場合は先にも紹介したように、そのほかの費用が相場以上の価格になっていることがあります。

現実的な値引きは、端数の切り捨てや大きくても数万円と考えておきましょう。

またもともとの費用を高く記載することによって、大きな額の値引きと見せかけて、相場通りの価格になるということもあります。外壁塗装において値引きは信用のできないものと考えてもいいでしょう。

友人の紹介や、友人の塗装業者に依頼する場合は大きな額の値引きがあっても信用できますが、念のため見積書については詳しく確認しておきましょう。

見積もり”だけ”安い外壁塗装業者に注意

安く外壁塗装の工事をできるに越したことはないですよね。

しかし、安い見積もりには裏があるかもしれないのです。どこかの費用を削って工事費の削減がされているので、その例を紹介していきます。

塗料を薄めている可能性がある

安い見積もりを出す業者は、塗料を薄めて使用する悪徳業者の可能性があります。これは、業者が経費を削減するために一番取りやすい方法ですので注意しましょう。

安さのみを重視してしまうと、用意できる塗料の量に限界がありますから、万が一塗料が足りなくなった場合は、塗料を薄めて対応するしかなくなってしまうのです。

塗料には、各塗料メーカーが決めている基準塗布量があります。1㎡あたりに使用する塗料の量のことです。塗料には、感から出したままでは使えないものがありますので、希釈して使用しなければならないこともあるのですが、必要以上に薄めることで塗装費用を安くすることができてしまうのです。

このように、基準塗布量を無視し、かなり薄めた塗料で塗装をしてしまうと、工事は失敗してしまうので気を付けましょう。

もし、外壁塗装業者に想像より安い見積もりを受けたら塗料の基準塗布量を聞いてみましょう。塗料の種類にもよりますが、だいたい50坪の戸建てを塗装するには3~5缶は塗料を使うと考えましょう。安い見積もりの際はまず、塗料の量を確認してみましょう。明らかに少ない量であれば、ほかの業者を探しましょう。

人件費をカットするために新人ばかりが工事にくるかも

技術力の高い職人さんを雇うにはそれなりのお金が必要なのです。そこを削減するために、業者はまだ経験の浅い職人さんばかりに塗装させるかもしれません。そうすることにより人件費が削減でき、安い見積もりが実現できるのです。

このような業者に外壁塗装工事の依頼をするとどうなるかは、簡単に想像ができますよね。技術の高い職人さんがいないことで、工事は思うように進まないか、塗装にムラなどの不備が多い結果になってしまいます。結果的に、後悔の残る外壁塗装工事になってしまうので注意しましょう。

短い工事期間でスケジュールが立てられてしまう

工事期間が長いと、その分の人件費や移動費が増えてしまいますよね。これを削減しようと、工事期間を詰めて外壁塗装をする業者がいますので気を付けましょう。

一般的な2階建ての戸建て住宅の工事には最短でも10日ほどかかります。これより短いスケジュールを提示してくる業者には工事を依頼しないようにしましょう。

工事期間を詰めると、塗料の乾燥などが十分におこなわれないことがありますので、そうなると塗料の効果を最大限に発揮できません。塗料の乾燥には最低でも1日必要です。塗料の乾燥がなされなかった場合、工事は失敗に終わってしまうので気を付けましょう。

安い見積もりの場合は、工事のスケジュールにも気をつけましょう。

足場費用を節約している

足場は用意する数が多いほど費用がかさんでしまうため、工事費用を削減しやすいものなのです。足場の数を減らせば費用も抑えられるということです。

しかし、足場は職人さんの安定感を保つものであり、職人さんの安全確保のために必要なものなのです。足場は工事の完成度に関わるものですので削減してはいけないのです。足場は、ああなたの家を外壁塗装工事する際に必要な分だけ用意するのが普通です。

そこで費用の削減ができますと売り出している業者は、悪徳業者の可能性が高いですので注意しましょう。工事の完成度や、職人さんの安全確保のために足場は必用なのです。

下請け業者に流している

これも人件費のカットなのですが、社外の下請け業者に流すという方法です。たしかにこの方が費用は安く済みますが、中間マージンなどが発生する可能性があります。下請け業者は中間マージンがもったいないので、工事期間を詰めてすぐに塗装を終わらせようとします。

このせいで塗装がいい加減になり、結局は工事が失敗に終わってしまいます。

また、下請け業者に依頼することになると急な契約内容の変更などがあっても、すぐに伝達が行き届かないということも考えられます。社内で契約~工事までおこなう業者に依頼することがおすすめです。

見積もりを受け取った際に「塗装もあなたの会社でやってもらえるのですか?」と聞いておきましょう。

安過ぎる外壁塗装の見積もりのリスク

  • 薄めた塗料が使われる
  • 人件費のカット
  • 工事期間詰めた塗装
  • 足場の節約
  • 下請け業者に工事を流す

このほかにも、安い道具を使うなどのような費用節約方法も考えることができますよね。

ひとつ勘違いしないでいただきたいのは、紹介したような費用の節約をする業者すべてが悪徳業者ではありません。あなたの要望に応えるためにそのような方法をとるしかないという場合もあると覚えておいてください。

しかし、中にはその安さを売りにして契約数を増やそうとする業者もいますので注意しましょう。外壁塗装工事には、それなりの費用がかかるものと考えましょう。

外壁塗装工事の相場についてはこちらで詳しく説明しているので参考にしてください。
外壁塗装の費用相場は?作業別の相場も紹介!

見積もり依頼時に失敗しないためのポイント

複数業者の見積もりを比較して費用を安く済ませたいという方が多いと思いますが、見積もりを依頼する際に間違った方法で見積もりを取ってしまうと結果的に塗装工事の失敗に繋がってしまう原因となってしまうことがあるので注意が必要です。

それでは見積もり依頼の際にやってはいけないことを紹介していきます。

安い予算は伝えない

見積もりの際に安い予算を伝えてしまうと、工事費用を安く済ませるために工事の工程をいくつかはすいた工事の提案になってしまうことがあります。

工事費用が安く済むのは嬉しいですが、その費用に捉われて工事の依頼をしてしまうと結果的に失敗してしまうということがあるので注意が必要です。

他社の見積もり内容は見せない

工事費用を安くしてもらうために、他社でもらった見積もり書を必要以上に見せるのもあまりおすすめできません。

工事業者は契約が欲しいですので、なんとか安い金額に使用としてくれます。しかし、そうなると結果的に必定な部分の工事が抜けてしまう場合があります。完璧な工事が塗装の耐用年数に関わりますので、そういう工事を求めるのであれば必要以上に他社見積もりを提示するのは避けるべきです。

必要以上の値引き交渉はNG

こちらも上で紹介したように、必要な工事を省いてしまう原因となってしまうのでおすすめできません。

値引きがうまくいったとしても、塗装がすぐに剥がれてしまう原因となってしまうので注意しましょう。

塗装業者を探す際は一括見積もりサービスを利用するのがおすすめ

塗装業者は本当にたくさんあるので、どのように探せばいいのかわかりませんよね。

そんな時は、外壁塗装の一括見積もりサービスを利用しましょう。1度の見積もり請求で、複数社の優良業者から見積もりを受け取ることができます。費用の比較にもなりますし、業者の比較にもなるのでぜひ利用してみてください。

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