色彩の心理効果って本当にあるの?色が人の感情に与える影響とカラーコーディネートへの活用方法

使用する色のイメージによって人や物の印象が変わるというのは、小学校などでも教わる一般教養です。

黄色は元気な印象で、青が冷静、赤が情熱…などのイメージは、日本人の中で広く共有されているものでもあります。

ただし、色が持つこうした効果を「あくまでイメージであり、実際に大きな効果はない」と多くの方が考えています。

色彩の心理効果は本当のところ、他者へどれほどの影響があるのでしょうか?

ここからは、色の心理効果の仕組みと、実際の効果について詳しく紹介していきます。

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流れ

色の代表的な心理効果

色が与える心理効果は、近年では科学的にも証明されています。

どの色を使うかによって人の気分が左右されたり、健康が害されたりするケースも多数報告されています。

暖色と寒色

色の心理効果で代表的なのが、暖色と寒色です。

暖色と寒色

暖色は赤、黄色、オレンジなどの暖かみを感じる色で、寒色は青や青緑、青紫など冷たさを感じる色です。

暖かみを取り入れたい店舗の内装やリビングなどではコーディネートとして暖色が用いられます。

一方、心理的に寒さを感じさせる青・青紫などの寒色は、水回りなどに使用するのを避けられます。

暖色は暖かみがあって元気な印象を与え、寒色は上手く活用することでクールな印象を与えます。

また、彩度の高い暖色は、人を奮い立たせたり、攻撃的にさせたりする効果があります。

一方、彩度の低い寒色は、見る人を落ち着かせることが可能です。

重く感じる色と軽く感じる色

重く感じる色と軽く感じる色

同じ色でも、濃いと重量感を感じ、薄いと軽く感じます。

濃い色はシックなデザインの住宅やインテリアなど、重厚感を演出したい時に使われます。

白っぽい軽い色は、トランクやリュックなど、重い荷物を運ぶ道具などに用いると効果的です。

暖色系の軽い色は柔らかく見える効果があるので、寝具や赤ちゃん用品に使われることが多いです。

一方、濃い寒色系は堅い印象を与えるので、法律関係など知的・専門的な情報を発信するメディアや書籍などに用いられることが多いです。

膨張色と収縮色

膨張色と収縮色

同じサイズでも色によって、実物より大きく見えたり小さく見えたりすることがあります。

白のほうが大きく膨張して見えて、黒の方が引き締まって見えるのは、ファッションやインテリアなどで活用されています。

色が他人に与える心理的な影響

色の違いによって、人はどのような心理的影響を受けるのでしょうか?

ここからは、代表的な心理効果を紹介していきます。

学習効果の向上

色によって理解力・学習力の向上が図れます。

また、青色系は記憶力向上に効果があるだけでなく、過去の記憶を思い出す力にも大きな影響があると言われています。

神経への影響

赤を見ると刺激を受ける、緑は落ちつくという色のイメージは、単なる印象ではありません。

実際に赤い色のものを見ると交感神経に刺激が加わり、血圧が上昇するということが報告されています。

逆に青や緑は、心が落ち着く生理作用がありまあす。

感情の起伏を左右する

黄色や赤・オレンジを見ると陽気な気分になり、自然の緑を見ると心が落ち着く効果があります。

逆に寒色系の色は、ネガティブな感情を引き起こすケースがあります。

文化的な影響

前述の例とは別に、生まれ育った文化によって色が異なる象徴的な意味合いを持つことも多いです。

例えば赤は古来のアジアではポジティブな色と考えられていましたが、西洋では危険を表す色と見なされてきました。

こうした色の受け取り方の大きな違いは、周辺環境や太陽光、瞳の色の違いなども影響していると考えられます。

文化的に敬遠される色などもあるので、海外に行く際は注意が必要です。

心理効果を使った色の活用方法

心理効果を使った色の活用方法

色が与える心理効果を利用することで、意味のある色の活用が可能です。

実社会で色の効果がどのように使われているのか、具体的に見ていきましょう。

盛り上がる場に赤を使用する

赤色は神経を興奮させたり、時間の経過を長く感じさせたりする効果があります。

若者向けのデートスポットやパーティ会場に赤を置くことで、場を盛り上げる効果があります。

エステサロンの内装をピンクにする

ピンクはロマンチックな気分を演出するだけでなく、実際に女性ホルモンの分泌が活発になる効果もあります。

女性向けのエステサロンなどは、ピンクを使用することでお客様に心身が若返るような印象を与えます。

オレンジを食卓に使用する

オレンジは暖かみを感じ、食欲を増進させる色です。

ダイニングなどにオレンジを配置することで、食事がより美味しく感じる効果があります。

ファッションでは、単体ではなく白や黄色などと組み合わせてカジュアルさを演出することも良くあります。

子ども部屋に黄色を使用する

黄色はカジュアルで軽快、明るいイメージを与え、人を活発にさせる効果があります。

小さな子どもの部屋に使用することで、楽しく遊びまわってくれるようになります。

寝室や勉強部屋に青系を使用する

青系は白と組み合わせることでさわやかさを演出しますが、単体で使用すると知的な印象を与えます。

そのため、書斎や勉強部屋に使用すると、集中できて良い環境ができます。

他にも精神を安定させる効果があるので、寝室などに使うのもおすすめです。

色彩の心理効果はどうやって学ぶの?日本カラーコーディネーター協会に聞いてみた

日本カラーコーディネーター協会

お話を聞いた団体 一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会(J-color)
プロフィール 2003年にNPO法人として活動を開始後2013年に一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会(通称:J-color)として設立。
「すべての人に色で心ゆたかな生活を」をスローガンとし、色を通して社会貢献するためにさまざまな活動を行っており、国内外を問わず、色彩教育からビジネスに役立つ色使いまで色彩理論に基づいた「色彩活用」と「色の実践」を提案しています。HP:https://www.j-color.or.jp

色が人の心理に与える影響は、色彩心理学というキチンとした学問として確立されています。

その中でも検定や講師による研修を実施しているのが、一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会です。

色彩心理を知識として提供しているだけでなく、具体的な活用方法まで紹介しているのが、他の団体とは一味違った特徴です。

今回は、日本カラーコーディネーター協会の取り組みについて、実際に認定講師でもあるスタッフの方へインタビューしてみました。

※外壁塗装の色選びについて伺った内容はこちら!

外壁塗装で人気の色ランキング!汚れにくく長持ちするカラーと失敗しない色選びのポイントを解説

一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会のコンセプト

一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会のコンセプト

日本カラーコーディネーター協会は「色彩の知識を目的や用途に応じて使いこなす」ための「色彩活用」の教育や提案を行っています。

色彩検定やカラーコーディネーター検定など、色彩に関する試験・検定はたくさんありますが、資格取得後に実際、色を活用できている方は少ないです。

当協会は、色彩の知識を実際に活用することの推進や、活用方法の提案を実施しています。

色ごとの特徴や心理的効果が分かっても、例えば外壁塗装ではどうなのかどの様に使うと良いのかと言われると、検定合格者でもなかなか答えられません。

住宅であれば実際の色使いは塗料メーカーではなく、建築士、ハウスメーカー、塗装会社などが決めるものです。
こうした現場では、お客様が特定の色を強く希望してくる場合も多いです。逆に、アバウトなイメージだけを伝えられると、それに合った色を提案する責任が生じてしまいます。

ただし、こうした状況でキチンと納得できる色を提案して、お客様に選んでもらえれば、仕事の幅はグッと広がります。

当協会では、まずは基本的な色彩学の知識を学び、目的や用途に応じて実際に使いこなせるような「色彩活用」の教育や提案を行っています。

協会が主催している2つの検定

協会が実施している検定は、色彩活用ライフケアカラー検定と色彩活用パーソナルカラー検定の2種類です。

ライフケアカラー検定

ライフケアカラーは色彩学の知識に加えて、軽快な印象の色は? リラックスできる色は?美味しそうに見える盛り付けの彩りは?など、色の心理的な効果や配色の効果を生活に活かす方法を学びます。

基本的な知識を問うので色彩学の検定の中では比較的易しく楽しみながら学ぶことができ、ファッション・インテリア・フードなどの業界に興味のある学生などの取得者も多く、生活にも取り入れやすい内容です。

また、色を基礎から学べる他、カラーユニバーサルデザイン(CUD)についても触れますので、基本的な色の仕組みを学ぶ必要がある職業の方や色覚の多様性に配慮が必要なお仕事の方、視覚に障害のある方など、学ばれる方が増えています。

パーソナルカラー検定

パーソナルカラー検定は人に応用する色彩を学ぶ検定で、どのような色が似合うか、その人らしさを引き出す色使いなどを学びます。

ペーパー試験だけではなく、CBT方式(コンピューターによる試験)でも行っており、受験する場所や時間も自分で選べるため、多くの方が受験しています。

こちらはアパレル関係や美容師、美容専門学校の学生など、いわゆる業界の方に人気です。

また、社員研修で導入いただいている例もあります。

認定講師制度

当協会の認定講師は、「色彩活用ライフケアカラー検定」、「色彩活用パーソナルカラー検定」の実践と啓蒙活動を行っています。

協会では、このようなJ-colorの認定講師を認定し、支援をしています。

J-colorの認定講師は、セミナーや講演など全国で活動をしています。

分野は様々ですが、最近では住宅展示場のイベントでインテリアの相談などに呼ばれることも多くなりました。

私も全国を飛び回って実際に教えていく中でも、気づかされることは多いです。

実際に、2つの検定も講師が活動をする中で思った、伝えたいこと、覚えておいたほうが良いことなどを試験にしたのが始まりです。

色彩心理学と学習するメリットについて

色の心理学の身近な例としては、例えばペットボトルのキャップの色があります。

冷たい水のキャップは寒色系や氷を連想させる白、暖かいお茶ならオレンジなどの暖色系やお茶を連想させる緑が使用されています。

特にキャップの色分け(暖色系と寒色系)は、その色から飲み物の温度感を感じやすくなるわけです。

色を見て人は心理的な影響を受け、「きっと、こうである」「こんな風に感じる」と勝手に判断することがあります。これを学ぶのが色彩心理学です。

暖色と寒色で与えるイメージが違うという話は聞いたことがあるでしょうが、カーテンなどに例えると実際に体感温度で3度ほど違うというデータがあります。

また、自動車のカラーに赤や黄を使うと、進出色と言って実際よりも近くにあるように見える効果があるので、交通事故の遭遇率が少ないというデータもあります。

色彩心理学は、単に色が持つイメージだけでなく、統計に裏打ちされた実際に効果のある学問と理解してもらうと幸いです。

建築の現場でもかなり色の心理的効果は意識されており、開放感のある印象にしたいなら明るい色、重厚感のある印象なら暗い色が使用されています。

色彩の心理的効果から、実際に活用する方法まで学ぶなら、当協会が実施している検定はぜひおすすめですよ。

(インタビューは以上です。)

色彩効果を理解して生活に活かそう

色彩効果を理解して生活に活かそう

色彩効果は単なる印象ではなく、人を動かす効果も秘めています。

色の効果を理解して自分や他人の心の変化をコントロールすることができれば、人生をより良くする大きなポイントになるかもしれません。

色彩効果を学んで、自分の生活をポジティブな方向へデザインしてみましょう。

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