塗装工事とはどんな工事?目的と流れ・9ステップの工程をわかりやすく解説

塗装工事

自宅の塗装工事をする際に「塗装工事ってどんなことをするの?」「どうして塗装工事をするの?」「どんな状態だったら工事が必要なの?」という疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

今回は塗装工事を考えている方にむけて、塗装工事の目的と流れを解説します。

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流れ

塗装工事をする目的

外壁がサイディングボードでないなら、塗装工事は一戸建て・アパート・マンションを問わず全て必要です。

日本では夏の気温が30度以上、冬の気温は0度以下と寒暖差があり雨が降りやすい梅雨などの多種多様な厳しい環境にさらされており、建物の劣化を外部環境から保護するために塗装をします。

建物に塗装工事をする目的は以下の3つです。

  • 塗装は劣化をする
  • 綺麗な外観を保つため
  • 資産価値を維持するため

外壁の劣化を防ぐため

塗装は常に厳しい自然環境にさらされているだけでなく、太陽光に含まれている紫外線によって劣化をしてしまいます。

塗料によって耐用年数というものがありますが、耐用年数は厳しい自然環境の中で塗料の持つ機能を充分に発揮できる期間の事を言います。

耐用年数が長い塗料はどれも紫外線に対して強い耐久力を有していると言い換えることが出来ます。

劣化したままの塗装では外壁が劣化をしてしまうので、外壁の劣化を防ぐために塗装工事が必要です。

綺麗な外観を保つため

家の中をどれだけ綺麗にしていても、家の外壁にコケが生えているとその家に対してイメージが悪くなってしまいますよね。

新築の時はピカピカの状態でも、時と共に外壁は汚れ、塗装自体も光沢がなくなり色落ちをしてしまうことでみすぼらしい印象を与えてしまいます。

家の外壁を定期的に掃除することは普通の人では出来ないため、塗装工事をして綺麗な外観にすることが出来ます。

資産価値を維持するため

家の資産価値は、土地の価値と建物自体の価値で決まります。

土地の価値はほとんど下がることはなく購入時と同じ価値を有していますが、建物の価値は時間と共に下がっていきます。

資産価値を下げないためには塗装をし直す必要があります。

塗装工事をしない場合の戸建てと住宅マンションの資産価値の推移は下記の表のとおりです。

(※国土交通省の中古住宅流通、リフォーム市場の現状を参考)

塗装工事の流れ

塗装工事の具体的な流れを工事の工程順に解説します。

工事の契約

塗装工事を依頼する業者が決まったら、業者と契約を結びましょう。

契約をする際は、以下の5つの書類に記入します。

  • 工事請負契約書
  • 請負契約約款
  • 請負代金内訳書
  • 請求書
  • 保証書

聞きなれない言葉や難しい言葉がありますが、意味を理解してから契約書にサインをするようにしてください。

足場設置

家の塗装は人間が手作業で行います。

屋根や家の2階部分などの高所はそのままでは作業をすることが出来ないので、足場を設置して工事業者がスムーズに塗装を出来るように足場を設置します。

家1件に足場を設置するだけでも1日かかってしまいます。

養生テープで保護

ドアや窓、地面などの塗装をしない部分に塗料が掛かって汚れてしまうために養生テープをする。

この時にメッシュシートや飛散防止シートで建物全体に養生を行い近所の家を汚してしまうことや防音の対策を一緒にします。

高圧洗浄

高圧洗浄機を使って水に圧力をかけて噴射することで、建物に付着しているカビ・ホコリ・コケの掃除をします。

高圧洗浄をすることで外壁に付着していた不純物を取り除き塗料が密着しやすい環境を作ることが出来ます。

下地処理

塗料を塗る前に下地処理を行います。

下地処理は外壁のひび割れの補修、サビ部分の研磨、既存の塗膜の除去を行います。

下地処理をしっかりと行うことで、この後に行う塗料の仕上がりに大きく影響します。

下塗り

下地処理まで出来たらここから実際に塗装をしていきます。

外壁に塗料を塗布しても密着度が低くすぐに剥がれてしまうので、外壁と塗料の密着度を高める効果のある塗料を塗る作業です。

上塗りに使う塗料ごとに下塗りに使う塗料がメーカーごとに指定されているので塗料の持っている機能を発揮させるために正しい組合せで塗料を使います。

中塗り

中塗りは別名上塗り1回目と呼ばれています、これは中塗りに使う塗料と上塗りに使う塗料が同じためです。

同じ塗料を2回に分けて塗るのは、1回塗るだけでは塗膜の厚みを確保することが出来ず、塗料自体が持っている本来の性能を充分に発揮することが出来ないためです。

上塗り剤を補強することや下塗りが透けることを防ぐ目的もあるので、塗装工事をする際に3回塗りをしていない業者は信用できない業者です。

上塗り

外壁の塗装は家の外観を左右する大きな要素なので、色塗りやムラがないように塗料をしっかりと塗っていきます。

塗料ごとにメーカーで定められた基準塗布量があるので指定量を守って屋根や外壁に塗料で塗膜を作るため職人の技術力が試される作業です。

点検・足場撤去

塗装がおわったら、塗膜にムラがないか、汚れてしまった部分は掃除をしたか、養生を取り除いたかなどの工事に抜けやミスがないかをしっかりと確認をします。

建物への塗装が終わり点検をして問題がなければ、最後に足場を解体します。

足場を撤去する際に新しくした塗装を傷つけてしまったり、汚してしまわないように、周囲に気を付けて足場を撤去します。

また、足場のパイプは1本あたり12㎏以上あるので高所にある足場が落下してしまうと大事故を引き起こしてしまう可能性があるので慎重に作業を行います。

塗装工事が必要なタイミング

塗装工事が必要なタイミングは、下記の時となります。

  • 新築から10年経過
  • カビや苔が生えてきた時
  • チョーキング
  • 塗膜の浮き・剥がれ
  • クラック

工事が必要なのはどんな時なのかを具体的に解説していきます。

新築から10年経過した時

新築から10年が経過していれば、塗装が経年劣化の影響を受けて塗膜が劣化して塗料の機能が発揮できていない場合があります。

そのため修理業者に塗装が機能しているかを確認してもらい、機能をしていなければ塗装工事を依頼しましょう。

カビや苔が生えてきた時

外壁にカビや苔が生えている時も塗装工事をするタイミングです。

外壁にカビや苔が生えている時は、塗膜自体が汚れの付着しやすい状態になってしまっています。

カビや苔を取り除くだけではすぐに再度生えてきてしまうため、外壁に新しく塗膜を張ることで付着しにくい環境にすることが大切です。

チョーキング現象が起き始めた時

家の外壁を触った時に手に白い粉が付いたことがありませんか?

これこそが、チョーキング現象と呼ばれるものです。

外壁に塗布した塗料が紫外線や厳しい自然環境の影響で劣化をすることで、塗料に含まれている顔料の成分がチョーク粉の様になっている状態です。

チョーキング状態の外壁は塗料としての機能をしていなく、外壁が裸でさらされている状態のためとても危険です。

チョーキング状態の家は今すぐにでも塗装工事が必要なので、工事業者に連絡して塗装工事を依頼しましょう。

クラックが起きた時

外壁にヒビが入っているとその部分から雨水が侵入してくる恐れがあります、水は液体なので細かいヒビでもそこに入ることが出来るのでひび割れ部分には水が侵入しやすいです。

特にモルタル壁やコンクリート壁の場合は塗膜にひびが入っているのではなく壁自体にヒビが入っている可能性もあるためとても危険です。

ヒビの範囲や深さにもよりますが、出来るだけ早く塗装工事をしてください。

塗装工事にかかる費用

塗装工事は屋根と外壁で大きく分かれており、それぞれの工事にかかる費用も異なります、かかる費用はどれくらいか下記の2つの費用相場を見てみましょう。

  • 屋根を塗装する時の費用相場
  • 外壁を塗装する時の費用相場

屋根を塗装する時の費用相場

屋根塗装の費用相場は、30万円~80万円です。

坪数ごとの費用相場は下記の表の通りです。

(塗料にかかる費用のため下記表にプラスして足場代が必要です。)

延べ坪数 塗装費用
10坪 7万円~10万円
20坪 16万円~20万円
30坪 22万円~30万円
40坪 30万円~40万円
50坪 37万円~49万円
60坪 45万円~60万円
70坪 52万円~70万円

外壁を塗装する時の費用相場

外壁塗装の費用相場は80万円~150万円です。

外壁は屋根よりも塗料を塗る面積が広いため屋根の面積の2倍以上の費用が掛かります。

坪数ごとの費用相場は下記の表の通りです。

(塗料にかかる費用のため下記表にプラスして足場代が必要です。)

延べ面積 塗装費用
10坪 25万円~30万円
20坪 50万円~60万円
30坪 70万円~90万円
40坪 90万円~120万円
50坪 120万円~150万円
60坪 150万円~180万円
70坪 180万円~210万円

塗装工事をする際に外壁にひび割れなどの他に必要な処置がある場合はさらに別途費用がかかります。

工事の種類 費用
クラッキング 1700円~2500円/㎡
シーリング 打増し 700円~900円/㎡

打替え 900円~1200円/㎡

ケレン 600円~1000円/㎡

工事業者の見つけ方

塗装工事をすることを決めたら、次はどの工事業者に依頼をするかを決めなければなりませんよね。

工事業者を見つける方法は以下の3つがあるので、それぞれの特徴を説明します。

  • 工事業者を紹介してもらう
  • 広告から工事業者を見つける
  • 比較サイトを利用する

工事業者を紹介してもらう

自分の周りに塗装工事をしたり外壁を修理した人はいませんか?友人や親戚などの身近な存在に塗装工事をした人がいれば、工事業者を紹介してもらいましょう。

実際に工事をしてもらった人の生の声を聞くことで根拠のない噂話ではなく、本当のことを聞くことが出来ます。

塗装工事は費用が高額のため、依頼する業者は信頼して任せることが出来る人にお願いをしたいですよね。

広告から工事業者を見つける

工事業者は知名度をあげて依頼を沢山受けたいので、テレビCMや新聞などで多くの広告を出しています。

その広告の中から自分の状況にあった工事業者を見つけましょう。

広告から工事業者を見つける場合は、テレビCM等の広告では「どこよりも安い金額で修理を請け負います。」の様にアピールしていますが、実際に修理を依頼するとCMで言っていた金額とは異なる場合があるので注意をしてください。

比較サイトを利用する

インターネット上には工事業者の比較サイトがあります。

工事の条件を入力することで、どの業者がいくらで工事を請け負ってくれるかを一覧で確認することが出来ます。

同じ工事をするのでも、工事業者によって工事にかかる費用が異なるので、比較サイトを使うことで費用を抑えて工事をすることが出来ます。

しかし、比較サイトを利用するには住所や氏名等の個人情報の入力を求められることが多く、個人情報を登録後工事業者から携帯電話や自宅に連絡が来る場合があるので比較サイトを利用する人は事前に確認をしてから利用してください。

塗装工事の注意点

塗装工事を失敗しないために注意することは下記の3点です。

  • 悪徳業者に注意する
  • 補助金を事前に申請する
  • 相見積もりをする

悪徳業者に注意する

塗装工事などの建設業界は、一般の人には相場が分かりづらく誤った相場を伝えることで本来の相場よりも高い金額を請求されてしまい工事後にトラブルになってしまうことがあります。

悪徳業者に騙されないためにも、塗装工事に関する情報や知識を身に着けてから工事を依頼するようにしてください。

補助金を事前に申請する

各地方自治体には、省エネリフォームやヒートアイランド現象防止を促すような塗料を使って塗装工事をする際に補助金を利用することが出来る制度があります。

補助金を利用するためには、様々な条件がありその例は以下の通りです。

  • 工事費用が〇万円以上
  • 自治体内にある業者が工事を実施すること
  • 税金の未納・滞納がない
  • 工事を実施する前に申請がされていること
  • 申請者が自治体内に居住していること

補助金を申請する自治体により条件が異なるので、詳細は自分の住んでいる自治体に確認してください。

相見積もりをする

見積もりは1つの会社だけでなく必ず複数の業者から出してもらうようにしましょう。

複数の業者から見積もりを出してもらい合い見積もりをすることで、業者が不当な金額を請求していないかを判断することが出来ます。

塗装工事に関するQ&A

塗装工事を考えている人は様々な疑問がありますよね。

工事を開始したら「こんなことになるなんて。」と後悔する前に塗装工事を考えている人が良くする質問とその回答をまとめたので、工事をする前に事前に疑問を解消しておきましょう。

外壁塗装と屋根塗装を同時にすると費用を抑えられる?

外壁塗装と屋根塗装を同時にすることで工事自体の費用は高額になってしまいますが、外壁塗装と屋根塗装をバラバラにするよりは費用を抑えることが出来ます。

費用を抑えることが出来るのは、塗装にかかる費用の内20%は足場代だからです。

外壁塗装と屋根塗装をバラバラにすると足場の設置を2回しなければならないので費用が余計に掛かってしまいます。

塗装は外壁・屋根どちらも経年劣化をするので工事をする時は外壁と屋根を同時に塗装してバラバラに工事をしないで費用を抑えよう。

塗装工事をすることを近所に伝えるべき?

塗装工事をする時は必ず近所の人に挨拶をしておくべきです。

塗装工事は大規模な工事で足場設置や作業をする時に大きな音が出たり、複数の工事業者が出入りします、そのため工事が決まったら近所の人に事前に挨拶に行きましょう。

塗装工事をする時期はいつが良いの?

塗装工事は季節に関わらず1年中いつでも施工することが出来ますが、おすすめの時期は秋です。

気温が高すぎず低すぎず丁度良く、空気が乾燥しているため、塗料が塗りやすい時期のためです。

しかし、春や秋は塗装工事を考える人が多く工事業者の繁忙期となっているため、塗装工事を依頼しても工事の開始時期が数か月後になってしまうことがあるので工事を考えている人は早めに依頼をしましょう。

雨の日も作業は出来るの?

足場の設置などをすることは可能ですが、塗料を塗ることは出来ません。

塗料は塗った後にしっかりと乾燥させなければならず、雨の日では乾燥する前に塗料が雨水で流されてしまうためです。

見積もりを出してもらうのに費用はかかる?

塗装工事の見積もりを出すのにほとんどの企業では費用が掛かりません。

しかし、業者によっては調査費として見積もり費用を請求される恐れもあるので、見積もりを出してもらう前に必ず確認をしましょう。

塗装工事にかかる期間はどれくらい?

塗装工事にかかる期間は約2週間程度です。

各工程にかかる期間は以下の表のとおりです。

工程 日数
足場設置 1日
養生テープで保護 1日~2日
高圧洗浄 2日~3日
下地処理 2日~3日
下塗り 1日
中塗り 1日
上塗り 1日
点検 1日
足場撤去 1日

塗装工事をする時は工事の流れを理解してから依頼しよう

塗装工事をする目的は、塗装は劣化をする・綺麗な外観を保つため・資産価値を維持するための3点です。

塗装工事を9ステップにわけて各工程で何を行っているかを説明させていただきました。

塗装工事は高額な費用がかかります、各工程でどんな工事をするのかどのような流れなのかをしっかりと確認してから依頼をするようにしましょう。

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