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ウレタン塗料(塗装)とは?塗装におすすめのケースと人気の商品・費用相場を分かりやすく解説

【更新日】2024-01-25
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ウレタン塗料(塗装)
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外壁や屋根を塗装する塗料には、とても多くの種類があります。ですが、どの塗料がどんな特徴をもっているのか、どんな機能性を持っているのかわかりませんよね。ただ塗料は家を守るものですので、その塗料の持つ機能や特徴は把握しておくべきです。

今回はウレタン塗料のとはどんな塗料なのか紹介していきます。

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流れ

ウレタン塗料とは

ウレタン塗料とは、ウレタン系の樹脂を主成分とした塗料のことをいいます。

木部や塩化ビニール製素材、鉄部に適した塗料で、これらへの塗装に使用されることがとても多いです。また木製の雨樋や外壁、フローリングなどにもこの塗料が多く採用されています。

現在ではウレタン塗料より耐用年数が多いシリコン塗料に押され気味ですが、この塗料はシリコン塗料にはない良さがあるので、一概にシリコン塗料の方が良いと言い切ることはできません。

ウレタン塗料の種類

ウレタン塗料は油性と水性に分かれており、その中でも1液型と2液型に分けられます。

そのため、油性1液型、油性2液型…と計4種類のウレタン塗料があると理解しておきましょう。

油性と水性の違いは、希釈剤に何を用いるかで決まります。

希釈剤とは塗料を塗りやすくするために薄める液体のことで、油性の場合は主にシンナーなどの有機溶剤が、水性の場合は清水が利用されます。

種類 メリット
油性ウレタン塗料 耐久性や光沢が優れている
水性ウレタン塗料 臭いがなく、環境や人体に優しい

油性ウレタン塗料は耐久性が高く光沢が出やすい一方で、環境や人体への影響が懸念されます。

更に、ウレタン塗料は1液型と2液型に分かれます。1液型は硬化剤を使わずに使用するタイプで、2液型は硬化剤と主液を混ぜて使用するタイプの塗料です。

2液型は1液型より耐久性に優れていますが、分量を間違えると失敗するので腕の良い業者に依頼をする必要があります。

水性の場合はほとんどが1液型で、油性の場合は1液型・2液型に分かれます。

種類 相性の良い素材
1液型ウレタン塗料 ・コンクリート
・サイディングボード
・モルタル
2液型ウレタン塗料 ・金属
・ALCパネル

ウレタン塗料のメリット

樹脂が柔らかいので密着性が高い

ウレタン塗料は樹脂が柔らかいです。これはこの塗料の一番のメリットといっていいと思います。ほかの塗料に比べて塗膜が柔らかいので密着性に優れており、経年によって形が変化してしまう木部の塗装にも適しています。

密着性の高さは、塗膜の下にひび割れがあってもそれをカバーしてくれます。その特徴を持ち合わせているのもウレタン塗料の魅力です。

モルタルやコンクリート外壁は建物の動きによってひび割れが発生しやすい傾向があります。

この塗料は価格が安いので、このようなひびをカバーするためにウレタン塗料を選んでも良いかもしれません。

光沢があり高級感が出る

ウレタン塗料特有の光沢を生かし、高級感のある仕上がりにすることができます。これとは反対につや消しの塗装にしたい場合は向いていない塗料となります。

この光沢を生かし、高級家具やフローリング塗装の仕上げに使用されることも多いですよ。このように信頼性のある塗料となっているものメリットということができますね。

弾性があるので取り扱いやすい

ウレタン塗料はとても柔らかい性質も持っているので、取り扱いやすいというメリットがあります。この柔らかい性質のことを弾性といいます。それゆえ作業を効率的におこなうことができます。

弾性の性質上、塗装後に乾いた塗膜も柔らかいので、地震や建物の動きに強いので塗膜はひび割れしにくくなっています。

外壁のひび割れは放置しておくと、雨漏りや建物の腐食につながってしまうことがあります。しかしウレタン塗料は塗膜にひびが入りにくいので、建物内部への水の侵入を防ぐことができるのです。

それゆえモルタルやコンクリート外壁も塗装にも対応することができます。

使用場所を選ばない

基本的にウレタン塗料は硬化剤を使用する2液対タイプとなっています。硬化剤を混ぜると塗料の硬化が始まって網目構造が形成され、綿密な塗膜を作ることができます。

硬化剤の割合を増加させることで編み目構造がさらに綿密になるので、塗膜の性能をより向上させることができます。それゆえ密着度や弾性を高めるために硬化剤を多くすることで、傷つきにくく丈夫な塗膜を作ることが可能となっています。

それとは反対に硬化剤の量を少なくすることで、速乾性を高めることができます。乾くのが早いと作業効率が高まるので細かい部分の補修にも適しています。たとえば塩化ビニールの雨樋や外壁の剥がれ部分などの小さな補修に対応することができます。

メンテナンスに手間がかからない

ウレタン塗料は塗装面の表面を樹脂で覆ってしまうので、外壁にキズが付きにくく素地にダメージを与えにくくすることができます。

このように外壁をしっかり守っているので、次の外壁塗装まで手がかかりにくいです。それまでのメンテナンスはそれほど頻繁におこなう必要がないので外壁の状態を心配せずに毎日を過ごすことができます。

比較的価格が安い

現在主に使用されているシリコン塗料をはじめ、フッ素塗料、ラジカル塗料のような塗料に比べて塗料の平米単価が安くなっています

。価格が安いといっても少しなのですがより広い面積に塗装するならコストの削減額は大きくなるのではないでしょうか。

塗料の種類 単価/㎡
アクリル塗料 1000~1200円
ウレタン塗料 1800~2000円
シリコン塗料 2500~3500円
フッ素塗料 3500~4500円
光触媒塗料 5000~5500円

以上が各主要塗料の平米単価となっています。これをみてもわかるように、ウレタン塗料は他の塗料に比べて価格が低いです。

種類が豊富

ウレタン塗料は、いまでこそシリコン塗料に人気塗料の座を奪われてしまっていますが、すこし前までは一番主流の塗料でした。それゆえ、塗料の色や種類が豊富となっています。

水性塗料をはじめ弱溶剤、強溶剤、遮熱塗料など塗装する場所に合わせて多くの塗料を選択できるように、バラエティーに富んだ塗料となっています。

戸建てで塗装が必要になる部分の条件に合ったものを、必ず見つけることができるといっていいほど種類が多くなっています。

ウレタン塗料のデメリット

ここまでウレタン塗料について多くのメリットを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。メリットの次はデメリットの紹介です。どんなものでも完璧なものはなかなかないですよね。

これから紹介するデメリットも含めてウレタン塗料なので、その部分も考えて塗装に使う塗料を決定していきましょう。

耐用年数がほかの高い塗料に比べ短い

一番価格が安いアクリル塗料に比べると耐用年は長いですが、それ以外の塗料に比べるとどうしても耐用年数が短くなってしまいます。

参考に、各塗料の耐用年数をまとめたので見ていきましょう。

塗料の種類 耐用年数
アクリル塗料 4~7年
ウレタン塗料 6~10年
シリコン塗料 8~15年
フッ素塗料 15~20年
光触媒塗料 10~15年

ウレタン塗料は全体で2番目に耐用年数が短い塗料となってしまっています。外壁塗装にはとても大きなお金がかかりますので、耐用年数が短いというのはすこし残念なポイントではありますよね。

ただ、ウレタン塗料は価格が安いので価格と耐用年数のバランスが取れているとみることもできます。

塗り替えを多くおこなって家のイメージを頻繁に変えたいという方にとっては、本当にいい塗料と言うことができるかもしれません。

紫外線に弱く変色しやすい

住宅の外壁はとても長い時間太陽の日にさらされることになっていますが、ウレタン塗料は比較的紫外線の影響を受けやすく、変色しやすいといわれています。

紫外線の量や湿度、雨、気温などによって劣化の進みは異なっていきますので必ず変色してしまうとは言い切れません。

ただ少なくともシリコン塗料よりは変色しやすくなってしまいます。よく黄色く変色してしまうといわれます。

自宅の外壁がウレタン塗装だという方はチェックしてみましょう。

水と相性が良くない

2液型のウレタン塗料で塗装をする硬化剤が、水に反応してしまいます。このため塗装時や乾燥時の湿度が高いと、硬化愛が水とくっついてしまい塗膜の機能が落ちてしまうことが考えられます。

ただ、ウレタンでなくても塗装時に水と触れ合ってしまうと機能が落ちてしまう塗料は多くあります。それゆえ塗装は雨や湿気の多くない日におこなうのがベストです。

万が一あなたが依頼した業者が、雨の中塗装をおこなおうとした場合はやめてもらうように指示しましょう。

そういう意味でこのデメリットはウレタン塗料だけのものと考えなくてもいいかもしれません。塗料全体のデメリットと言えるでしょう。

防汚性にかける

ウレタン塗料は防汚性にかけてしまっていて、汚れが付着しやすくなってしまします。たった数年で汚れてしまい、全体的に汚れが付着してしまうと建物自体が古臭く、汚いものになってしまいます。

ただ最近では少しだけ防汚性のあるウレタン塗料もあり、汚れにくくなっているものもあります。

光沢保持率が低い

ウレタン塗料はシリコン塗料との光沢保持率の実験をした際、シリコン塗料の8割程度の保持率になってしまうことがわかっています。

それゆえ、シリコン塗料などに比べて光沢保持率の低い塗料となっています。また、耐候性も高くないので劣化が早く塗装が必要な時が増えてしまうかもしれません。

塗料の値段が安いからそんなの気にしないよ!という方はぜひウレタン塗料を使用してみてくだい。

ウレタン塗料の単価は1800~2000円/㎡

ウレタン塗料は外壁、屋根の塗装に使用することができます。それではそれぞれの塗装単価について表にまとめいているので見ていきましょう。

塗装部分 単価/㎡
外壁塗装 1800~2000円
トタン屋根塗装 1800~2000円
コロニアル屋根塗装 1500~2000円
瓦屋根塗装 1800~2000円

以上がウレタン塗料を使用して塗装をした際の塗装箇所別の平米単価となっています。屋根への塗装はその材質によって単価が異なることがあります。

ウレタン塗料にも種類がある

ウレタン塗料には以下のように3つの種類があります。

  • 水性(水性1液)
  • 油性(油性1液)
  • 油性(油性2液)

ウレタン塗料は大きく水性と油性に分かれています。それでは水性と油性の違いについて紹介していきます。

ウレタン塗料の耐用年数は6~10年

ウレタン塗料の耐用年数は先でも記しましたが、6~10年となっています。

耐久性の長さで言えばアクリル塗料は2番目に短い塗料となっています。外壁塗装は10年おきにおこなうのが良いとされているので、良い塗料を求めないのであればウレタン塗料で十分という考え方もできます。

また、ウレタン塗料が主流である前は、アクリル塗料が一番の主流塗料でした。そのアクリル塗料は、外壁塗装工事で使用されることは少なくなってきています。そして現在はシリコン塗料が主流になっているので、ウレタン塗料はこれからもっと使用されなくなってしまうかもしれないということもあります。

よりすぐれた塗料が低価格で開発されていくとどんどん移り変わっていくので、いずれシリコン塗料も衰退することになるかもしれません。

外壁塗装で人気のおすすめウレタン塗料TOP3

ウレタン塗料はメーカーから数多くの商品が販売されており、外壁以外にも車のボディやギター・家具の塗装などに利用されます。

ここからは、外壁塗装でおすすめのウレタン塗料を3つ紹介します。

エスケー化研「クリーンマイルドウレタン」

単価 1,800円/㎡ (複層塗材の上塗りに用いる場合)
耐用年数 10~12年
機能 超低汚染・高耐久
適用下地 コンクリート、セメントモルタル、ALCパネル、スレート板、GRC板、押出成形セメント板、各種サイディングボード、各種旧塗膜(活膜)、鉄部、亜鉛メッキ鋼、アルミニウム、ステンレスなど
つや 艶有り、7分艶、5分艶、3分艶、艶消し
施工方法 吹付、ローラー、刷毛
希釈剤 塗料用シンナーA

エスケー化研が独自に開発したセラミック複合技術を用いて高い性能を実現したウレタン塗料です。

超低汚染性を備えており、汚れが付着しにくいのが特徴。高い耐久効果も期待できます。

弱溶剤型なのでシンナーの特有の臭いが少なく、人体や環境への配慮もされています。

弱溶剤タイプ特有の塗料の伸びにくさも、新技術によって改善されています。

日本ペイント「ファインウレタンU100」

単価 1,750円/㎡ (複層塗材の上塗りに用いる場合)
耐用年数 10~12年
機能 作業性・塗替え適性
適用下地 コンクリート面(現場打ち)、セメント建材系、塗り替え改修用(アクリルリシン、吹付けタイル、その他旧塗膜)、モルタル仕上げ面、ALCパネル、鉄部、カラー鋼板(トタンなど)
つや 艶有り、7分艶、5分艶、3分艶、艶消し
施工方法 吹付、刷毛
希釈剤 塗料用シンナーA

古い塗膜を塗り替える際に効果を発揮するウレタン塗料で、塗膜への塗りやすさを追求した商品でもあります。

ローラーやハケ塗りがやりやすく、作業のしやすさにも定評があります。

外壁材だけでなく鉄部や木部とも相性が良く、長持ちする塗膜を形成できます。

関西ペイント「セラMレタン」

単価 2,800円~3,250円/㎡ (複層塗材の上塗りに用いる場合)
耐用年数 6~8年
機能 作業性・塗替え適性、低汚染性
適用下地 コンクリート、モルタル、無機建材、鉄、アルミニウム、亜鉛めっき鋼材
つや 艶有り、7分艶、5分艶、3分艶、艶消し
施工方法 吹付、刷毛、ローラー
希釈剤 塗料用シンナーA

低汚染性に優れたウレタン塗料で、建物への高い保護効果が期待できます。

セラミック樹脂が含まれており、低汚染効果も高いのが特徴。

防カビ・防藻効果にも優れており、綺麗な状態の外壁を長く維持することが可能です。

ウレタン塗料の利用がおすすめのシチュエーション

ウレタン塗料を用いた外壁塗装は近年少なくなっています。

耐用年数の長い塗料が続々開発されている中で、長期的なコストパフォーマンスの低いウレタン塗料を利用するメリットが減ってきているのは確かです。

ただし、シーンによってはウレタン塗料を用いるべきケースも多く存在します。

ここからは、ウレタン塗料をおすすめするシーンを紹介していきます。

応急処置で外壁を塗装したいケース

ウレタン塗料の耐用年数は他の塗料と比べても短めですが、その分だけ価格も低く設定されています。

長い目で見ると他の塗料を選ぶべきですが、建物の塗装の剥がれが目立ってきていて、お金をかけずに一時的な対応をしたいという方にはウレタン塗料はおすすめです。

建物全体の色や質感を統一したいケース

ウレタン塗装は様々な素材との相性が良いので、屋根から外壁まで丸ごと同じ塗料を使うことが出来ます。

色や質感を統一したデザインが希望の方は、ウレタン塗料を使うのも一つの手です。

塗料の使い分けが不要なので、低コストで仕上がる他、工期も短くなります。

ウレタン塗料は用途を考えて利用するのがおすすめ

たしかに他の塗料に比べて耐用年数や機能性委で劣ってしまいますが、光沢感やツヤはウレタン塗料独特のものがあります。

また費用も安いので比較的家計にやさしいです。

ウレタン塗料のメリットに魅力を感じる方は、この塗料を使って外壁塗装をしてくだいね!

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