屋根からの落雪防止に効果がある雪止めとは?役割や取り付け方・費用・設置の注意点を解説

雪止めの画像

「屋根に積もった雪が塊で落ちて危なかった…」という経験をされた方、

「屋根から雪が落ちてきて車がへこんでしまった」という経験をされた方、

自宅の屋根に雪止めを設置していますか?

屋根に雪止めが設置されていないと、さまざまなトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。

ということで、ここでは雪止めの重要性や役割、設置費用について紹介していきます!

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流れ

雪止めとは

スレート屋根の雪止めアップ

雪止めは、屋根に積もった雪が塊となって地面に落ちないように、屋根に設置するものです。雪が塊で地面に落ちてくると、たまたま下にいた人にあたってケガをしてしまったり、車に当たってへこんでしまったり…とさまざまなトラブルが考えられます。

最近では、普段雪が積もらないような地域に大雪が降ったりと、予想を超える積雪が多く目立つので、あらかじめ雪止めを設置しておくといいかもしれません。

今年も東京で大雪がありましたね!そんな事態も今では珍しくありません。

雪止めの紹介を読んで、設置を検討してみてください。

新築時は設置がないことも

雪止めは、新築時に設置されていないということが多くあります。

「最初からつけてくれればよかったのに!」と思う方もいらっしゃると思いますが、それは建築会社に問い合わせてみてください。

東京中心に関東圏では雪が少ない地域ということで、新築時に雪止めの設置がなされないことが多いようです。また、南側は日当たりがいいからという理由も雪止めが設置されない原因としてあります。

しかし、後付け可能

「新築時に雪止めが付いていなかったんだけど、後付けってできるの?」という疑問もあるでしょう。

安心してください。雪止めは後付けも可能となっています。なので、近年多い大雪対策として、今から設置することもできます!

設置費用は後でも詳しく紹介しますが、スレート屋根への雪止め設置費用はおおよそ3万円程度となっています。

「3万円かぁ。高いんだか安いんだか。」という感想が多そうですが、それはこれから紹介する雪止めの効果を見てから判断してくださいね!

雨樋破損防止にもなる

雪止めは、雪の落下を防ぐだけでなく、屋根のヘリについている雨樋破損の防止としての機能も持ち合わせています。

雨樋は、雨水を集めて排水するために大切なものです。

雨樋は破損しやすい素材でできているものも多く、雪の重みに負けてしまうことがあります。↑画像のように破損すると、外壁、建物を必要以上に雨で濡らしてしまい、雨漏りや腐食という被害も考えられます。

これらを防止できるということで、雪止めは大きな役割を担っているといえます。

雪止め設置に適した状況とは

雪止めは大切な役割を担うことになると紹介してきましたが、どんな状況でも設置が必要というわけではわかりません。

雪止めも設置したからといって必ず効果を発揮するというわけではないのです。

ということで、雪止めが必要な状況を紹介していきますので参考にしてください。

中途半端な降雪のある地域

中途半端な降雪がある地域は、雪止めの設置に適しています。

中途半端な降雪がある地域はとは、豪雪地域でもなく、まったく雪が降らない地域でもない地域のことです。

簡単に言うと、一度でも屋根に雪が積もったことのある地域では、雪止めを設置するべきです。

降雪が少ないからと言って、安心しないでください。2014年に関東地方を襲った大雪時は、雪止めが設置されていなかったことによる人的被害が多発しました。

この先も、大雪被害がないとは言い切れませんので、積雪のある地域は雪止めを設置しておきましょう。

豪雪地帯は雪止めを付けない

豪雪地帯は、雪止めを設置しないことが多いです。

それはなぜか。答えは簡単で、雪止めが雪下ろし作業の邪魔になるからです。豪雪地帯では、雪が降ったら人の手で屋根から雪を下ろします。

東京など、雪の少ない地域ではない光景だと思いますが、雪国では雪下ろしをするのが普通なんです。雪は、積もるととても重くなりますので、豪雪地帯では雪下ろしをしないと屋根崩落の危険があるのです。

そのため、雪下ろしを習慣的に行う地域では、雪止めが不要なうえ、邪魔になってしまうので設置しません。

軒先に道路や駐車場がある

家の目の前に道路や駐車場がある場合は、雪止めの設置が推奨されています

理由は、屋根から落雪が起きた場合、人にあたってしまう可能性や、道路をふさいでしまう可能性、車をへこませてしまう可能性が挙げられるためです。

雪止めを設置しておくことによって、以上のような危険性を低下させることができます。何度も言いますが、雪は塊になると、非常に重くなります。それが人に当たってしまったり、車にあたってしまうと大きな事故につながってしまうことがあります。

自分の家は大丈夫と思わずに、当事者意識を持ち、雪止めの設置を戦闘しましょう。

隣家との距離が近い

隣家との距離が近い場合は、雪止めの設置が必須と言えます。

あなたの家の屋根から落ちた雪の塊が隣の家の屋根に落ちてしまったら…

考えただけでも恐ろしいですね。万が一、隣家に破損などの被害を加えてしまったら、責任問題に発展してしまうこともあります。

雪止めは数万円で設置できるのに、弁償となるとその何十倍、何百倍の金額を支払う必要があるかもしれませんよ!

そんなリスクを背負うくらいなら、少しの工事費用を支払って雪止めを設置したほうがよさそうです。

積雪対策を疎かにすると起こる屋根への被害

雪の多い日は屋根に雪が積もりますよね。多少の積雪の場合は被害は少ないですが、豪雪時は屋根への積雪が様々な被害を低き起こす可能性があります。

まずは、屋根に雪が積もることによって考えられる被害についてみていきましょう。

屋根の崩落

積雪がもたらす被害のまず一つ目として、屋根の崩落が考えられます。

崩落の原因は、雪の重みに屋根が耐えられなくなってしまうことにあります。皆さん、雪だるまを作ったときに、大きな雪玉に結構な重みを感じたことはありませんか?雪は集まるとかなり重いのです。

豪雪の町

↑の画像のように多くの雪が積もっている屋根には、かなりの負担がかかっているのです。負担が屋根の耐久力を超えてしまったとき、屋根が崩落し甚大な被害を引き起こしてしまうのです。

雪国として知られる新潟県の屋根に積もる雪の重さは、平均で300kg/m3だそうです。20坪の家の屋根に、軽自動車が13台乗っかっている重さに相当します。

2014年首都圏豪雪で屋根崩落が相次いだ

屋根の崩落を引き起こす可能性のある屋根への積雪ですが、2014年の首都圏豪雪時に各地で屋根の崩落が相次ぎました。

しかし、屋根が崩落したのは首都圏の民家などだけで、山梨県では大きな被害がなかったそうです。専門家の話によると「地域ごとの設計設定が明暗を分けた」そうです。要するに、雪に対する対策意識の差が、2014年の豪雪時に露呈してしまったということです。

今年は東京も随分冷え込んでいますし、「また雪かよ勘弁して~!」という声を多く聞きます。雪による被害を最小限にするために、住宅の積雪対策が大切になります。

落雪による2次災害

屋根に雪が積もることによる被害として落雪が挙げられます。落雪とは、文字通り屋根から雪が落ちることですが、固まって重みのある雪が落ちることを想像してください。

細かい雪が落ちることは落雪被害とは言いません。

落雪は、ただ雪が地面に落ちるだけならいいのですが、2次災害として人にぶつかってしまったり、隣家の屋根に落ちてしまったり、車に落ちてへこませてしまったりという被害を引き起こしてしまいます。

先ほど紹介したように、雪はとても重いですので人にぶつかったら大変です。擦り傷では済みません。

以上のように、落雪という点からも雪対策は必要になります。

雨樋などの破損

破損した雨樋

↑の画像は破損してしまった雨樋です。雪の雨樋に雪が詰まっていますので、雪の重みに耐えられずに破損してしまったと考えられます。

雪対策をしていなかった結果が雨樋の破損につながっています。毎年のように積雪で雨樋を補修するのはお金がもったいないですので、屋根に雪が溜まらないような対策を取りましょう。

雨樋は、雨を1点に集めて地面に落とす役割があります。もし雨樋がなければ家のいたるところから雨水が落ちてきてしまいます。

雪止めの注意点

雪止めは、設置することによって、様々なリスクを回避してくれ、多くの役割を担ってくれます。しかし、世の中に万能なものは存在しないんですね…。雪止め設置に関して、少し注意点があります。

雪止めの機能や役割は紹介してきました。ここからは、注意点を紹介していきます。

雪止め設置は推奨されていますが、いい点だけ知っていてもあとでびっくりすることになってしまうかもしれません。

ということで、雪止め設置に関する注意点を見ていきましょう。

屋根が重くなる

雪止めを設置すると、屋根が重くなります。というのも、降雪時に雪止めが雪の落下を止めてしまうからですね。

そうすると、屋根へ雪の重さ分負担がかかるのです。そのため、雪国では雪止めを設置せずに、人の手で雪を下ろしています。

毎年雪が多い地域では雪止めの設置をせず、雪下ろし作業を頑張りましょう。

屋根が老朽化していて、雪の重さに耐えられるか心配な場合は、施工を依頼する業者に聞いてみましょう。雪止め設置の前に屋根の葺き替えが必要になるかもしれません。

老朽化している屋根に雪止めを設置しても、屋根崩落の危険性が高まるだけなので注意が必要です。

結露することがある

室内の温かさと、屋外の寒さによって雪止めに結露が生じることがあります。

結露が生じると、屋根材の隙間から水が入り込んだり、木材を傷ませてしまう可能性があります。

こちらも、結露自体が悪いのではなく、もともとの屋根の状態が悪い可能性があります。結露による建物への影響を最小限にするにはまず、屋根塗装をする必要があるかもしれません。

いずれにせよ、雪止めが結露することによって被害があるかもしれないと、知っておきましょう。

サビが発生することがある

金属の雪止めは、雨を受けたり結露することによってサビてしまうことがあります。

放置してしまうと、サビは屋根材へとうつってしまい、最終的に屋根が傷み腐食してしまう原因となります。

サビが広がってしまうと、建物全体を傷つけてしまいます。もし屋根止めに錆が発生した場合は、早めにサビ対策をしましょう。

ただ、屋根の状態は常に観察できるものではありませんよね。正直サビ発生を見つけることは日々の生活では困難かもしれません。

そのため、サビ発生のリスクを抱えたくないという方は、雪止めの設置は避けたほうがよさそうです。最近では、サビにくいステンレス製の雪止めもありますが、100%サビないとは言い切れません。

雪止め設置費用

雪止めの設置は、屋根材の種類、また施工を業者にやってもらうか自分で取り付けるかで変わってきます。

自分で取り付ける場合は、足元に十分気を付け安全管理を万全にしましょう!建築業において、落下事故というのは非常に多いです。

安全を第一に考えて雪止めの設置を行いない、安全を整える道具などがないという場合は、業者へ施工依頼することをおすすめします。

自分で取り付ける場合

雪止めの設置を業者に依頼する場合の費用を、屋根材別にみていきましょう。

屋根材の種類 雪止めの設置数 費用
スレート屋根 120個 12,960~32,400円
瓦屋根 120~240個 120,000~288,000円
金属屋根 40個+アルミ棒12本 68,000~85,000円

以上の金額は10~30坪の一般的な住宅への雪止め設置費用となります。また、足場代を含んでいないため、足場をレンタルする場合はもうすこし費用がかさむと考えましょう。

足場は安全を確保するために必要なものです。そのため、足場を設置しなくていいとは言えません。足場代を節約するのであれば、事故が起きるリスクが高くなってしまうと考えましょう。

業者へ依頼する場合

瓦の雪止め

続いて、雪止めの設置を業者に依頼する場合の費用です。

屋根材の種類 雪止めの設置数 費用
スレート屋根 120個 70,000~100,000円
瓦屋根 120~240個 200,000~288,000円
金属屋根 金具40個+アルミ棒12本 120,000~150,000円

業者に依頼する場合は、雪止めのみの設置ということではなく、屋根の修理も含まれます。そのため、自分で取り付けるよりも費用が倍近く高くなります。

また、こちらも足場費用が含まれていません。業者に依頼する場合は、ほとんどの場合で足場が必要になります。そのため、以上の施工費用に加えて、足場代の約10万円が必要になります。

雪止め設置以外の積雪対策

雪止め設置以外にも、屋根の積雪対策はいくつか方法があります。

無落雪屋根への葺き替え

無落雪屋根とは、屋根が平になっており、屋根の周りに囲いがついています。積もった雪は太陽光によって溶かされ、中央に設置してあるダクトを通り外に排出されます。

囲いの内側は中央に向かってV字になっているので溶けた雪がダクトに集まるようになっています。

無落雪屋根は雪下ろしの必要がなく、落雪の心配がないので事故を未然に防ぐことができます。また、一般的な山なりになっている屋根のように庇(ひさし)がないので氷柱もできません。

ただ雪が屋根に積もり続けることになるので、重さに耐えることができる耐久性が建物に備わっている必要があります。

対策方法 費用 特徴
無落雪屋根 数百万円程 落雪の心配がなく安心。建物の耐久性が必要。

融雪システムの導入

灯油、ガス、電気などのエネルギーの力を借りて雪を溶かすシステムのことです。屋根全体に電気ヒーターを設置し、屋根を人工的に温めて雪を解かす方法となります。

ただ、溶けた雪が再び凍って氷柱になってしまう可能性もあるので注意が必要です。さらに、電気代がかかってしまうことも忘れないようにしましょう。システムの設置費用だけというわけにはいかないのが、融雪システムです。

雪を人工的に溶かすことができるので、合理的で理想的なシステムにであるといえます。

対策方法 費用 特徴
融雪システム 65~320万円 屋根全体にヒーターを設置する。

落雪システムの設置

屋根の棟にヒーターを取り付け、ヒーターの熱で雪を分裂させ、意図的に雪を下に落としていく方法です。小さな落雪を繰り返すことで、大きな落雪が引き起こす被害を防ぐことができます。また屋根の崩落を防ぐこともできます。

雪下ろしの必要もないので、安全に雪をなくすことができます。ただこちらの融雪方法も電気代がかかります。

対策方法 費用 特徴
落雪システム 200万円程 大きな落雪を防ぐことができる。

雪が付きにくくなる塗料で塗り替える

屋根の色が剥げてきた時に塗装をし直すのが塗装工事ですが、使用する塗料によっては雪が付きにくくなる効果があります。

  • ボンフロン ラク雪クリアー(AGCコーテック)
  • ラク雪塗料(カンペハピオ)
  • ルーフスターシリーズ(エスケー化研)

滑りが良く、耐候性に優れた塗料を利用することで、滑雪効果も長く期待できます。

ただ、屋根塗装は温度15~30℃の間でおこなうものなので、冬に備えて早めに施工する必要があります。

雪止め設置に関するQ&A

雪止めの設置に関して、設置者が気になるであろうことをQ&A方式で紹介していきます。

とくに、自分で設置しようと考えている方は参考にしてください。

Q.雪止めの最適な設置位置は?

A.雪止めは軒先から40~80cm離れた位置に設置するのが適切です。

簡単に表現すると、外壁の真上に雪止めがくるように設置するといいでしょう。

なぜ屋根のへりから少し離すのかというと、軒部分は重みに弱いという点が挙げられます。軒部分は柱で支えられているわけではありません。そのため、雪止めによって軒に雪を溜めてしまうと、軒先が傷んでしまうのです。重みによってはも期先が曲がってしまうことも考えられます。

また、軒先に雪が溜まると、雪解け水がしみ込んで凍ってしまいます。これを繰り返すと、屋根材を支えている野地板や垂木を腐食させてしまうのです。

これらを防ぐために、雪止めは軒先から40~80cm離した位置に設置するのが適切です。

Q.雪止めが雨漏りの原因になるか?

A.なりません。

屋根材にあった雪止めを使用し、施工方法を守れば雨漏りの心配はありません。

反対に、知識のない方が施工したり、施工方法をきちんと守れない場合は雨漏りの原因となってしまうことがあります。

自信で取り付ける際は、とくに施工方法に注意しましょう。

Q.日が当たらない北側のみに雪止めを設置したい

A.もちろん、そのような施工も可能です。

屋根の北側は太陽が当たらず、雪が解けにくいですよね。そのため北側だけ雪止めを設置したいという方は多くいます。業者ではそのような要望に対する工事もおこなっていますので安心してください。

北側が道路など、人の通りが多買ったりする場合は、雪止めを設置しておいたほうがリスク軽減になりますよ。

Q.隣家に雪止めをつけてもらうことは可能?

A.正直、何とも言えません。

都道府県の条例によって、雪止めの設置義務を課している地域もあります。

この地域に該当している場合で、隣家が雪止めを設置していない野であれば、雪止め設置を促すことは可能です。それでも設置しない場合は条例違反となりますので、市区町村や都道府県に相談しましょう。

雪止めはトラブル防止のために必須!

ここまで紹介してきたように、雪止めはトラブル発生防止に役立ちます。

  • 隣家の破損
  • 車の破損
  • 人的トラブル

具体的に言えば、以上ようなトラブルを防止できます。

「自分の住む地域は、雪が滅多に降らない」と思わず、万が一に備えできるだけ雪止め設置を心がけましょう。

住宅新築時に雪止めが付いていない場合は、オプションとして雪止め設置に対応している建築業者が多いようです。気になることは業者に問い合わせてみてくださいね!

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