一般的に、3LDK程度の規模の住宅の場合、新築で3000〜5000万円程度が相場価格とされています。

注文住宅の相場価格は、建物の規模や設備、地域性など、さまざまな要素で決められているため都市部では高額、地方都市や田舎地域では安価になる傾向にあります。

また、木造住宅や鉄骨造住宅など、建築材料によっても価格に差が出ることも少なくありません。

設計や建設のプロセスにおいて予算をしっかりと設計することが大切です。

土地の購入や建築、その他手続きなど、注文住宅を建てる際にはさまざまな費用が必要となります。

ここからは、注文住宅ではどのようなところにお金がかかるのか、3つに分けて紹介します。

土地の購入

注文住宅を建てる場合、まずは土地を取得する必要があります。

土地は、建物の基礎となる重要な要素であり、その土地の立地や周辺環境によって住宅の快適さや住み心地が大きく影響されます。

そのため、注文住宅を建てる場合は土地の選定は非常に重要であり、さらに土地の購入価格はその立地条件や周辺環境、市場の状況などによって大きく異なります。

都市部や交通の便の良い場所ほど土地の価格は高くなる傾向があるので、慎重に選ぶことが大切です。

建築費

注文住宅は、顧客の希望やニーズに合わせて建設するのが一般的なため、建築に高い費用がかかることがほとんどです。

まず、注文住宅はカスタマイズされた設計に基づいて建設するので、建築家や設計者の専門的な知識やスキルが必要となります。

これには、建築のプランの策定、構造やエネルギー効率に配慮した設計、建材の選定、および建築コードや規制に従った計画の作成などが含まれます。

また、注文住宅は工事現場での建設となるため、建築に必要な労働力や建材、機材にかかるコストや建築の管理や調整に時間と労力が必要なことから、建築自体にかなりのお金がかかると言えるでしょう。

各種諸費用

注文住宅を建てるためには、いくつかの諸手続きが必要です。

建築確認申請

まず、建築基準法や都道府県の条例に基づき、建築確認申請を行います。

建築確認申請には、図形や計画書、構造計算書、建築物の外観イメージ図などが必要となります。

建設業許可や建築士法に基づいた監理の実施

次に、建設業許可や建築士法に基づき、建築士が監理を行いながら工事を進めます。

建築士は、施工現場の監督や安全管理、品質監理などを行い建物が法令に適合していることを確認します。

また、現地調査や土壌調査、用地買収、周辺住民との調整など複数の手続きが必要となり、周辺住民への配慮は最も重要なため建物の高さや外観などを調整するケースも少なくありません。

このことから、住宅を建てる際にはさまざまなことに考慮し、お金をかけて解決しなければならないことが多くあります。

同じ家を建てるのであれば、誰もがなるべく費用を節約したいと考える方が多いです。

ここからは、注文住宅で役立つ3つの節約方法を紹介します。ぜひ以下を参考にしてみてください。

建物の形をシンプルにする

注文住宅において建物の形をシンプルにすることは、コスト削減につながる方法の一つです。

建物の形状が複雑になるほど建築材料の切り出しや加工が難しくなり、工期が長くなる傾向にあります。

また、複雑な形状をしている場合、施工時に誤差が生じやすくなるため、手直しが必要になる可能性が高くなります。

そのため、建物の形をシンプルにすることで、これらのリスクを低減し、さらにはコストを下げることも可能です。

水回りの位置を近くにまとめる

水回りの位置を近くにまとめることで、費用を節約することが可能です。

なぜなら、水回りに必要な設備や配管などをまとめることで、建築材料や工事の工数を減らすことができるからです。

例えば、キッチン・洗面所・トイレなどを近くに設置すると、水道屋や排水管などの配管を一箇所にまとめられ、配管の長さや本数を減らすことができます。

また、配管の長さが短くなることで、水圧が上がり水道代も節約できるメリットがあります。

水回りの位置を近くにまとめることは、節約だけでなく設備の利便性の向上と家事効率アップも期待できるでしょう。

部屋数を減らす

注文住宅で部屋数を減らすことは、建物規模を縮小し建設費用を節約することができるため、費用の削減につながります。

部屋数が減ると間取りがシンプルになり、建築材料や工事の手間が省けます。

また、住宅の維持管理費用が抑えられる場合もあるのがメリットです。

将来の家族構成なども考慮した上で、適切な部屋数の設定をするのが大切と言えるでしょう。

節約のことばかり考えてしまうと、どうしても忘れてしまいがちになってしまうのが、住む上で必要不可欠な安全面や機能性です。

ここからは。注文住宅で節約しながらも忘れるべきでない気をつけるべき3つのポイントを紹介します。

防犯やセキュリティ

注文住宅において、防犯やセキュリティ対策を忘れてしまうと家族や財産を十分に守れなくなってしまいます。

住宅は大きな買い物であり多くの費用がかかりますが、防犯やセキュリティ対策を怠ることで、その価値が半減してしまう可能性があります。

例えば、玄関ドアや窓のカメラなどの防犯性が低い場合は、簡単に侵入されることになり万が一の事態に対応できない可能性が高いです。

そのため、防犯やセキュリティ対策もしっかりと検討し適切な設備を導入することが重要です。

節約しながらも必要な対策を行うことで、安心して生活できるでしょう。

断熱材

節約をしたい場合でも、断熱材を使用することは快適な室内環境を実現するために非常に重要です。

断熱材は、冬場は室内を暖かく、夏場は室内を涼しく保つことができ、エアコンや暖房器具を使いすぎず省エネや光熱費の削減にも効果があります。

さらに、室内の湿度がコントロールされ、カビやダニなどの発生を防止することができるのも断熱材のメリットです。

少し費用は上がってしまいますが、節約と快適さのバランスをうまく考慮して検討すると良いでしょう。

防火性や耐震性

注文住宅において、防火性や耐震性を重視することは、家族や住宅を守るためにとても大切です。

火災や地震などの自然災害は、いつ発生するかわかりません。

注文住宅を建てる際に、コスト削減として防火性や耐震性を犠牲にすると安全性が低下し、もしもの時に備えることができないでしょう。

特に、日本は地震の多い国であり、住宅の地震対策は非常に重要なポイントです。

耐震設計を施した建物であれば、地震による被害を最小限に抑えることができます。

また、火災に対しても防火扉やスプリンクラーなどの対策を施すことで、被害を最小限に食い止めることができるでしょう。

安全面もしっかり考慮した上で、どこを節約できるか考えてみましょう。

注文住宅とはいっても、数多くの業者が存在する今では、どの業者を利用すべきか決められない方も少なくないはずです。

ここからは、注文住宅におすすめの3つの業者を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

住友林業

注文住宅を検討する際には、住友林業がおすすめです。

住友林業の注文住宅では高品質な木材が使用されており、多彩なデザインや間取り、環境に配慮した省エネ性能・テクノロジーを駆使した住宅設備が備わっているのが特徴。

また、アフターフォロー体制が非常に手厚いことから、利用者からも人気の業者です。

長期的に住む予定の住宅を検討している方、初めての注文住宅で不安な方もぜひ一度利用してみてください。

積水ハウス

積水ハウスの注文住宅は、高い建築技術とデザイン性、省エネ性能、耐震性などに優れた住宅を提供しているのが特徴です。

住環境や住まいのライフスタイルに合わせた多様な間取りやデザイン、快適な住環境を実現するさまざまな設備・機能が備えられています。

デザイン性と利便性をバランスよく取り入れたい方に、おすすめの業者です。

一条工務店

一条工務店の注文住宅は、細部にまでこだわった高品質な建材や工法を採用しており、健康や安全性に配慮した住宅を提供しています。

また、住宅が建ち終わったあとでもアフターフォローを受けられるので、長期的に安心して住まいを維持できるのが魅力です。

一条工務店は、一つひとつの注文住宅にこだわりを持って取り組んでおり、高品質で安心感のある住まいを求める方におすすめのハウスメーカーです。

今回は、これから注文住宅を建てようと検討している方に向けて、注文住宅にかかる費用や相場、節約するための方法などを詳しく解説しました。

節約したいと考えるばかりに、住みやすさや利便性を忘れてしまう方も少なくないため、実際に住むことを考えて慎重に選定していくことが最も大切です。

なるべくお金をかけずにマイホームを建てたいという方は、優先順位をつけて賢く節約する方法を考えましょう。

注文住宅をお考えの方に、少しでもこの記事をお役立ていただけると幸いです。