
ベランダ塗装の方法とは?料金相場と防水効果・塗り替えのタイミングを徹底解説
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ベランダの塗装を考えている人が一番気にするのは塗装にかかる費用はいくらなの?という疑問にお答えします。
ベランダの塗装費用を抑えるテクニックも合わせて紹介しますので、安い値段でベランダの塗装をしましょう。
ベランダ塗装は外壁塗装と防水塗装の2種類
ベランダ塗装の種類は外壁塗装と防水塗装の2種類で、それぞれの役割や特徴については下記にまとめていますので、是非確認しておいてください。
外壁塗装
ベランダの外壁塗装は、ベランダの壁部分を紫外線や雨風から守るために専用の塗料で塗装するものです。
外壁の塗装で使われる塗料は大きく分けて4種類あり、それぞれの特徴・耐用年数・費用について下表にまとめます。
塗料の名前 | 特徴 | 耐用年数 | 費用 |
---|---|---|---|
ウレタン塗料 |
|
8~10年 | 2,000~3,000円(㎡) |
シリコン塗料 | 汚れが付きにくく、仕上がりが美しい | 10~15年 | 2,600~4,000円(㎡) |
ラジカル塗料 | 高性能な割に価格が安い | 14~16年 | 2,800~4,300円(㎡) |
フッ素塗料 | 耐用年数が非常に長い | 15~20年 | 3,600~4,800円(㎡) |
防水塗装
ベランダの防水塗装はベランダの床を雨から守るための防水加工です。
ベランダの防水塗装には2種類の塗料があり、それぞれの特徴・耐用年数・費用は下表をご覧ください。
塗料の名前 | 特徴 | 耐用年数 | 費用 |
---|---|---|---|
ウレタン |
|
10~13年 | 4,000~7,000円(㎡) |
FRP |
|
10~13年 | 5,000~8,000円(㎡) |
ベランダ塗装の2つの方法
ベランダの防水塗装は、大きく分けて2つの方法があります。
- ウレタン防水
- FRP防水
ここからは、それぞれの方法の内容についてみていきます。
ウレタン防水塗装
ウレタン塗料はベランダの防水塗装の中でもっともリーズナブルなものになります。
ウレタン塗料を塗ることによって防水層を形成することを目的とした塗装方法です。
マンションや陸屋根などの平らな屋上で利用されることが多く、継ぎ目なく塗装できるのが魅力です。
ウレタン防水塗装のメリット
ウレタン塗装のメリットは、何といっても費用を安く抑えられる点にあります。
速乾性にも優れているので、工期が短くスムーズに施工できます。
つなぎ目のない防水層を、場所を選ばず形成できるが大きな魅力です。
ウレタン防水塗装のデメリット
ウレタン塗料は固化した後の柔軟性が比較的少ないので、経年劣化でひび割れを起こしやすいのがデメリットです。
また、耐久性が少ないので、一定の頻度で塗り替えが必要です。
FRP防水塗装
FRPとはFiberglass Reinforced plasticsの略で、繊維強化プラスチックのことです。
ガラス繊維などで強度を高めているので船や車など強い防水性が必要な部分に使用できる塗料です。
このFRP塗料は防水のほかに耐熱・耐食・耐候性を持っています。
このようにざまざまな特性を持っているのがFRP防水となります。
FRP防水塗装のメリット
FRPは耐熱性・耐候性に優れており、更に強度が高いというメリットがあります。
防水層は頑丈で人が歩けるので、歩行する通路などにも用いられます。
また、軽量なのでベランダへの負担が少なく、密着性が高く剥がれにくいのも魅力です。
速乾性に優れ、カラーバリエーションも豊富なので使いやすいです。
FRP防水塗装のデメリット
紫外線に弱いので、ひび割れには注意する必要があります。
また、伸縮性がない木や鉄への塗装は不向きなので、避けましょう。
施工中に臭いが発生するので、周辺環境は十分考慮する必要があります。
ベランダの塗装にかかる費用の相場
ベランダの塗装にかかる費用の内訳は3つから構成されています。
- 人件費
- 下地処理費
- 塗料費
このうち、塗料費がベランダの塗装にかかる費用の大多数を占めており、トップコー
トに何を使うかでベランダの塗装費用が大きく変わります。
トップコートとは防水工事をする際に防水層を守るためにする塗装の事で、雨水が家に侵入することを防ぐためにする塗装の事です。
FRPを利用した場合のベランダ塗装費用
FRPとはファイバーレインフォースドプラスチックの事で、日本語で言うと繊維強化プラスチックです。
費用は1㎡当たり約4,000円~8,000円です。
プラスチックを原料に作られている塗装で、耐水性が高くベランダだけでなく自動車や船・お風呂場にも使われています。
ウレタンを利用した場合のベランダ塗装費用
ウレタン防水は化学反応を利用してウレタン樹脂を硬化させて塗装をします。
費用は1㎡当たり約3,000円~7500円です。
化学反応を利用しているので狭い部分や細かいところにまで塗装をすることが出来、継ぎ目のない綺麗な防水膜を形成することが出来ます。
また、化学反応を起こす際に下地に含まれている水分を脱水する作用があり、ビルの屋上やルーフバルコニーでも利用されています。
塩化ビニールシートを利用した場合のベランダ塗装費用
塩化ビニールシートは塗装をするのではなく、ベランダにシートを張ってしまうという
工事方法です。
工事方法は2種類あり、特殊なノリを用いて下地に直接貼り付ける接着工法と熱でシー
トを溶かして貼り付ける機会固定法があります。
費用は1㎡当たり約2,500円~7,000円です。
ベランダ塗装の流れ
ベランダ塗装の流れを手順に沿って紹介していきます。
【手順1】業者を探す
まずは、塗装業者を探すところから始めます。
どの塗装業者が良いかは比較をしないと分からない部分もあるので、見積もりサイトなどを利用して複数社の見積もりを比較しましょう。
【手順2】現地調査の依頼・相見積もり
依頼された塗装業者は、まず現地を訪問して状況を調査し、費用がいくらかかるかの見積もりを算出してもらいます。
複数社に見積もりを依頼して、比較することでどの業者が安く作業してくれるかが分かるようになります。
ただ安いだけでなく信頼性も重要なので、担当者の人柄などもチェックしておきましょう。
【手順3】契約する業者の決定
見積もり額の比較などを通して、最終的に依頼する業者を決定します。
外壁塗装の依頼はルーズな側面もあり、契約書を取り交わさずに工事が始まってしまうこともあります。
トラブルを避けるために、必ず紙の契約書を用意してもらいましょう。
【手順4】近所に挨拶回り
塗装工事が決まったら、近隣に挨拶をしておきましょう。
事前に告知せずに塗装工事を始め、塗料が万が一飛び散って付着した場合などは、賠償問題に発展する可能性もあります。
【手順5】塗装工事の実施
塗装工事は、塗料や状況によっては1日で終わることもあれば、3~4日かかることもあります。
事前にどれくらいの期間がかかるのか把握しておきましょう。
【手順6】工事費用の支払い
工事が完了したら、最後に費用を支払います。
なお、工事費用は先払いで請求されるケースもあるので注意しましょう。
ベランダの外壁塗装と防水塗装の費用の違い
先ほどベランダ塗装の塗料とそれぞれの特徴について解説しましたが、ここでは工事を含めた費用面についてさらに詳しく解説していきますので、参考にしていただければ嬉しいです。
ベランダの外壁塗装費用
一般的なベランダの広さは床面積4~10㎡程で外壁塗装をする際は15~30万円程の工事費用がかかります。
ベランダの外壁塗装で対象となるのは外壁だけではなく、天井、手すり、柱なども含まれ、部分的な補修であれば数万円の工事費用で済みますが全面的な外壁塗装であれば工事費用は15万円以上です。
ベランダの防水塗装費用
ベランダの防水費用も一般的な床面積(4~10㎡)を想定すると、工事費用は5~30万円程になります。
ベランダの防水塗装はトップコートと防水層に分けられ、トップコートとは床の表面にあたる部分で、防水層とはトップコートの内部にある水の侵入を防ぐ部分です。
トップコートは防水層を紫外線や雨風から守るための層で、トップコートのみの塗り替えであれば費用は2~8万円と比較的安く修理できます。
ベランダの防水層には水の侵入を防ぐ役割がありますが、トップコートの内部に塗装されているため防水層を修理する際はトップコートも含めての工事になり、費用は10~30万円程です。
ベランダの塗装が必要なタイミング
ベランダの塗装が必要なタイミングは、外から見て察知することもできます。
このような状況になっていたら出来るだけ早くプロに家の状況がどうなっているか確認してもらいましょう。
ベランダの色が変わってきた時
ベランダの色が変わっている原因としてその部分の塗装が剥がれて知っている場合が考えられます。
ベランダの塗装が剥がれていることが原因で雨漏りをしている場合もあります。
塗装が剥がれてきた時
塗装の一部分が剥がれている・膨らんでいるのは一目見ればわかりますよね。
このような場合もベランダの塗装が必要です。
放置しているとその部分からカビが発生したり火災になったりと二次被害を発生させる原因になる場合もあるため、出来るだけ早く再塗装をしましょう。
水ハケが悪くなってきた時
夜中雨が降っていて朝起きると雨は止んでいるのにベランダに水たまりが出来ている時も、塗装が剥がれています。
ベランダに水たまりが出来たりするのは通常考えられません。
カビや苔が生えてきた時
カビや苔が増えるためには湿度とカビが繁殖する場所が必要です。
カビや苔が生えてきている場所は、塗装が完全に剥がれています。
カビや苔を取り除いて、これ以上増殖するのを防ぎましょう。
チョーキングが発生してきた時
ベランダの表面に触れると、手に白い粉が付着することがあります。
これをチョーキング現象といい、紫外線を長く浴び続けることで塗膜の成分が分解されていることが原因になります。
チョーキングが発生したら、表面を高圧洗浄やケレンで剥がした後、塗料を塗り直します。
表面の汚れが目立ってきた時
ベランダの表面に汚れが付着した時は、それを除去して隠すために塗装をするのがおすすめです。
汚れを洗浄するか、表面を剥がして新しく塗装するかの2通りがあり、ケースに応じて選んでいきます。
ひび割れが入り出した時
ベランダの表面にひび割れが起こり出した時も、塗装をおこなうタイミングとしておすすめです。
外壁のひび割れにはヘアークラックという0.3ミリ以下の小さなものと、構造クラックという0.3以上のものがあります。
外壁のひび割れが構造クラックの場合は塗膜だけでなく外壁材にも影響がでるため、塗装をすべて剥がし塗料を塗りなおします。
金属部分が錆び始めた時
ベランダの手すりなどの金属部分に錆が発生している場合があります。
この場合は塗料が機能していない可能性が高いので、現在発生している錆を完全に取り除いたうえで塗料を塗り直します。
コーキング剤の劣化が見られる時
ベランダの外壁に使われているコーキング剤は、外壁材の受ける衝撃を吸収する役割があります。
そのため、亀裂などが見られる場合は増し打ちをおこなう必要があります。
表面だけでなく、内部にまで影響が見える場合は打ち替えが必要です。
ベランダの床が膨れている時
過去にベランダのメンテナンスをした際に、建材に残っていた水分が逃げ道を失って表面が膨れることがあります。
これによって雨漏りが発生する場合もあるので、電気緩衡工法で工事をする必要があります。
ベランダ塗装の費用が高額になるケース
ベランダ塗装にかかる費用はケースによって大きく変わります。
中には、塗装費用が思いのほか高額になってしまうケースも存在します。事前にケースを把握しておき、注意するようにしましょう。
ベランダを長時間放置した
定期的なメンテナンスをせずに放置していると、ベランダを歩いた時に違和感のある音が聞こえるケースがあります。
新築のベランダでは聞かれない音が聞こえたら、床下の防水層がヒビ割れ・雨漏りを起こしている可能性が高いです。
この場合は塗装の前に補修が必要になるので、工事費が高額になります。
防水層の剥がれが起きている
ベランダを歩くと、プカプカと地に足が付かない感覚になることがあります。
この場合、合板の接着不良や剥がれが起こって、浮いている可能性が高いです。
この場合も、下地から補修が必要になります。
ベランダ塗装の費用を安く抑えるコツ
ベランダ塗装は塗装面積が広くはありませんが、それでも費用は決して安くはありません。
ベランダ塗装にかかる費用を出来るだけ安くするために、抑えておきたいポイントを解説していきます。
業者ごとの見積もり価格を比較する
ベランダ塗装にかかる費用は業者によって大きく異なります。
これは、業者によって得意分野が異なることや、設定している人件費の違い、用意している塗料の質などが影響しています。
ベランダ塗装を安く依頼するには、業者ごとの見積もり価格を比較することが不可欠です。
長期的な視点で費用を計算する
ベランダ塗装を依頼する際は安く依頼できる業者を見つけることが大切です。
しかし、安さだけで契約をすると、質の低い工事をされるリスクもあります。
塗料の質や工具など、一定以上の質を担保するためには、それ相応の費用が発生するのが普通です。
相場に比べて2割以上安い業者に依頼をすると、塗料を薄めたり、手抜き工事をしたりするリスクが高くなります。
こうした業者に依頼をしてもすぐに塗装が剥げてしまい、またすぐに工事を依頼しなければいけません。長期的な視点で見た場合、長持ちするしっかりした工事を1回依頼したほうが安上がりで済みます。
ベランダ塗装を依頼する際は、長い目でみてお得かどうかを必ず確認しましょう。
相見積もりで価格交渉を成功させる
ベランダ塗装を安く依頼したい時に使いたい交渉術の一つが、相見積もりと呼ばれる方法です。
相見積もりとは、ある業者の見積書を他の業者に持ち寄って相談をしながら、値段交渉をしていくやり方です。
はじめて塗装工事を依頼する方は一般的にどれくらいの価格なのか分からないので、足元を見て値段設定されるケースも多いです。
他の業者の見積もり例を持ち出すことで、足元を見て騙そうとする業者をシャットアウトできますし、何とか契約を取ろうとして良い価格を提示してくれやすくなります。
火災保険を活用する
豪雨・台風などの災害でベランダが損傷を受けた場合、火災保険を利用して塗装工事をすることができます。
災害によって損傷した部分の写真を撮影して証明ができれば、保険会社から契約に応じた金額を支給されます。
補助金・助成金を活用する
国・自治体によっては補助金・助成金の支給をおこなっているケースもあります。
ただ、補助金・助成金の支給は省エネ性か耐久性の向上に繋がる工事に対しておこなわれるのが基本です。
募集があっても先着順ですぐ締め切られてしまうこともあるので、早めに申し込みましょう。
耐用年数を過ぎるタイミングで工事を依頼する
ベランダの劣化を長年放置していると、ちょっとした塗装工事ではどうにもならず、まるごと交換が必要になってしまいます。
ベランダや塗料本来の耐用年数を大幅に過ぎると工事費用は大きくなっていきます。
本来の耐用年数を把握しておき、過ぎる前にメンテナンスを依頼しましょう。
ベランダ塗装業者を失敗せず選ぶためのチェックポイント
ベランダ塗装を業者に依頼する際は、実績があって信頼できる業者かどうかをチェックする必要があります。
塗装業者は特別な認可が不要な分、悪徳業者が多い業界でもあります。
➀30分以上の現地調査を実施してくれるか
塗装業者は工事の見積もりを出す前に必ず現地調査を行います。
これは、現場の状況をみて必要な工事や塗料を洗い出さなければ見積もりを出すことができないからです。
この現地調査が30分もせずに終わってしまう場合は注意が必要です。
優良業者では細かく質の高い工事をするために、現地調査を徹底的に行うため基本的に30分以上の時間は要することになります。
②保証期間が十分か
工事後の保証期間は2年間の場合が多いです。
工事後の保証期間を設けていない業者にベランダ塗装を依頼するのは非常にリスクが高いので控えましょう。
ベランダ塗装の工事はしっかりとできていなければ2年ももたないため、技術に自信のない業者である可能性が高いです。
③実績は10年以上あるか
業者の実績は10年を超えていることが望ましいです。
特に外壁塗装業界は参入障壁が低く、悪徳業者が多く存在しています。
悪徳業者かどうかを区別するためにも一定以上の実績があるかをチェックしておきましょう。
また、一定の運営年数のある業者ほど、今後も安定して運営できる可能性が高くなります。
塗装は5~15年スパンでメンテナンスが必要なことも多く、その際に依頼した業者が倒産していたら面倒なことになるので注意しましょう。
ベランダの塗装にかかる費用は定期メンテンナスで抑えよう
ベランダの塗装にかかる費用の目安は5万円~50万円と幅が大きいです。
費用がいくらになるかは、工事を頼む工事業者選びと定期的にメンテナンスを行って塗装が酷い状況になる前に再塗装をすることが出来るかです。
綺麗なベランダの状況を保って工事費用を安く済ませましょう。