浴槽塗装の費用と方法・注意点を初心者にも分かりやすく解説
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浴槽を長く使っていると表面が剥がれてきたり、傷ついていたり、さびてきたりします。
そんなとき浴槽を交換しようか、塗装しようかと悩んでいる方もいるはず。
この記事では浴槽の修繕には浴槽塗装がおすすめな理由と、実際に業者を選ぶ際のことについて詳しく解説します。
浴槽塗装の費用相場は平均8万円~15万円
浴槽の塗装価格は、浴槽のサイズや種類によって大きく変わります。
また、塗装前の浴槽の状態によっては、傷や汚れ、塗料の剥がれなどを先に処理する必要があるため、費用が高額になります。
一般的な浴槽塗装の費用内訳だと、以下が相場となります。
- 塗装:10万円前後
- 下地補正:1万円前後
浴槽の幅 | 人工大理石 | ホーロー |
---|---|---|
90センチ以下 | 70,000円~ | 80,000円~ |
90センチから120センチ | 80,000円~ | 90,000円~ |
120センチ以上 | 85,000円~ | 95,000円~ |
ちなみに浴槽交換場合は下の表のような値段になります。
浴槽の価格 | 価格 |
---|---|
浴槽の価格 | 150,000円 |
浴槽の解体・処理 | 50,000円 |
浴槽の設置 | 80,000円 |
排水工事 | 50,000円 |
その他 | 30,000円 |
合計 | 360,000円 |
浴槽の修繕には塗装がおすすめな理由
費用が安い
浴槽塗装は浴槽の修繕方法の中でも費用が安いです。
浴槽の種類や大きさによっても違ってくるため一概には言えませんが、一般的な浴槽の場合で8万円~15万円程です。
塗料自体は数千円で売られていますが、浴槽の塗装には高度な職人の技が必要な為この価格となっています。
仮に、浴槽自体を交換するような工事をした場合は30万円~40万円程の発注になってしまうことを考えるとかなり安価です。
工事期間が短い
浴槽の塗装に掛かる期間は1日から3日ほどです。
毎日利用するお風呂なので工事が短く済むのは魅力的といえます。
これが浴槽を丸ごと交換となると最大で1週間ほどの期間が必要になります。
サイズや形状にとらわれない
浴槽塗装はあくまで上からコーティングしていくことになるので、浴槽の形や大きさは関係なく工事可能です。
浴槽を交換するような場合には工事がさらに大変になります。
例えば、埋め込み型の浴槽であれば周りを解体してから交換になりますので、非常に大掛かりな工事となります。
塗装であればどのような浴槽にも対応できるため安心です。
浴槽塗装を依頼するタイミング
年季の入った浴槽は少々汚れているのが普通といえば普通なので、浴槽が古くなったからといって塗装を依頼しようとする人はそこまで多くありません。
ただ、浴槽は劣化が目立ち始めた段階で定期的に塗装などのリフォームをしないと、劣化が進んで最終的に交換が必須となる恐れがあります。
ここからは、浴槽塗装を検討すべきタイミングの目安を紹介します。
風呂掃除で取り除けない汚れが出てきた
お風呂掃除を定期的にやっていても、汚れというものは年数の経過によって増えていきます。
そのうち、自力の掃除では取り除けない汚れも生まれて、どうやっても対処が出来なくなってしまいます。
汚れが増えてきたなあと感じたタイミングで塗装を依頼しないと、手遅れになる可能性もあります。
カビが多く発生するようになった
浴槽の塗装を定期的にしておかないと、表面にカビが多く発生するようになります。
浴槽塗装は単に色褪せを防止するだけでなく、表面に汚れやカビが付着しにくくする効果もあります。
カビが発生しやすくなった時は塗装の効果が薄れてきたサインなので、塗り替えを検討しましょう。
古い塗膜が浮いてくる
浴槽が古くなると、お湯を入れた時に塗膜が浮いてくることもあります。
この状態を放置していると劣化はどんどん進行しますし、塗膜の浮いたお湯に浸かるのは気持ちの良いものではありません。
塗料は化学物質も含んでいるので、万が一小さな子が口に入れたりする心配もあります。
浴槽塗装のデメリット
浴槽塗装の業者が少ない
浴槽塗装には高度な専門技術が必要な為、そもそも請け負ってくれる業者が少ないです。
剥がれることもある
浴槽塗装は下処理の出来や素材によっては剥がれてしまうこともあります。
失敗しない業者選びのポイントは後ほど詳しく解説します。
浴槽の機能向上はできない
腕の良い塗装業者ならば新品に近い状態まで修繕することは可能です。
とはいえ浴槽塗装はあくまで今の浴槽を修繕するものなので、修繕によって機能が向上することはありません。
DIYでの浴槽塗装をおすすめしない理由
手先が器用な方であっても、DIYで浴槽を塗装することはNGです。
腕の良い塗装業者ならば新品に近い状態まで修繕することは可能です。
工具が手に入らない
浴槽の塗装は通常の壁塗装と違い、特殊な工具が必要です。
一般人では中々手に入らないような工具の為、自分で道具をそろえることも非常に困難でしょう。
高度な技術が必要
壁やウッドデッキの塗装であれば素人のDIYでもそれなりのクオリティになるかもしれませんが、毎日水に触れる浴槽の塗装となるとそうはいきません。
先ほど浴槽塗装では特殊な工具が必要である事を解説しましたが、仮にそれらの工具が手に入ったとしても素人がすぐに使いこなすことは困難です。
浴槽塗装にはかなりの経験を積んだ業者の技術が不可欠といえます。
自分で塗装した場合、すぐに表面が剥がれて再度主膳が必要になる事は言うまでもありません。
浴槽塗装の業者選びのポイント
浴槽の塗装をする場合は必ず業者に依頼してください。
DIYでの浴槽塗装がNGである理由は先ほど説明した通りです。
プロに依頼するメリットは、浴槽の種類や状態を見て適切な修繕をしてくれるからです。
浴槽の種類や状態によっては塗装で対応できないような場合がありますが、これを素人が判断して修繕してしまうと取り返しのつかないことになり、結局浴槽交換になってしまいます。
非常にお金がかかるうえ、塗装の手間も無駄になりかねないです。
浴槽塗装の業者選びにはいくつかのポイントがあります。
浴室塗装専門の業者に依頼する
浴室塗装専門の業者を選びましょう。
浴室塗装は外壁塗装とは違い、非常に高度な技術が必要です。
そのため技術力がさほど高くない業者に依頼した場合、プロであっても失敗してしまうことがあります。
浴槽は人の肌が触れる場所でもあるため、業者を選ぶ際には浴室塗装専門の業者を選びましょう。
スプレーガンを使っている業者に依頼する
浴室専門の業者の中でも、刷毛やローラーでなくスプレーガンを使っている業者を選んでください。
スプレーガンを使うには多くの経験と技術が必要です。
スプレーガンを使って塗装している業者は技術力が高い傾向にあります。
業者の実績を比較する
浴槽塗装はしっかりと定着していなければ2~3年ほどで塗料が剥がれてしまいます。
しっかりとした技術がない業者が参入してきた場合、クレームが殺到してしまい、3年以上業界に生き残り続けることはできないでしょう。
そもそも業者の数が少ないこの業界では、クレームが来ても対応し改善していくことができないからです。
開業から5年程立っている業者であれば技術には問題なしと考えてもよいでしょう。
保証を比較する
修繕個所に対して何年かの保証をだしている業者を選んでください。
ほとんどの業者が2年間程の保証期間を設けています。
保証を設けていない場合は技術に自信がない可能性がありますので、必ずチェックしておきましょう。
浴槽塗装の注意点
業者選びの際は、浴槽の種類によっても注意が必要です。
ステンレス製の浴槽は工事を断られやすい
ステンレス製の浴槽はさびにくく耐久性が高いため魅力的ですが、いざ塗装するとなった場合は注意が必要です。
ステンレス製の浴槽は他の浴槽と違い技術が十分に高い業者でも塗料が定着しにくい為、断られてしまう可能性があります。
または、工事はしてくれても保証期間を設けられないという場合もあるほどです。
自宅の浴槽がステンレス製の方は浴槽の交換を考えてもよいかもしれません。
ホーロー浴槽は対応している業者が少ない
先ほど少し出てきたホーロー浴槽ですが、鉄やアルミニウムを言った金属の表面にガラスを高温で張り付けた浴槽のことです。
ホーロー浴槽は肌触りが滑らかでカビが生えにくいなどの特徴から人気ですが、修繕の際は注意が必要です。
ホーロー浴槽はそもそも販売している業者が少なく、修繕の対応ができる業者も非常に少ないです。
裏側の鉄やアルミニウムが錆びているような場合には、質感が似ている人工大理石などを進めてくる業者もいます。
浴槽塗装の費用を安く抑えるコツ
浴槽の塗装は一回あたり10万円ほどの費用が発生します。
合わせてバスルームや洗面台などの塗装も依頼する場合、更に費用がかさんでしまいます。
リフォームの効果を考えると決して損をする訳ではありませんが、出来れば安く依頼したいものです。
ここからは、浴槽塗装をお得に依頼するために知っておきたいポイントを解説していきます。
塗装が必要な箇所を調査してもらう
リフォーム業者の中では、浴槽塗装プランのように、丸ごと塗装することを前提にしたメニューしか用意していないことも多いです。
ただ、状況によっては常に丸ごと塗装をしなければいけないという訳ではありません。
お風呂掃除ではどうにもならない汚れを目立たなくしたいという目的なら、汚れは浴槽の底にたまりやすいので底を中心に塗装してもらえば良いでしょう。
必要な部分だけ塗装を依頼して塗装面積を小さく抑えるのが、コストを削減するポイントです。
必要のない工程は断る
傷や剥がれなどが見られる浴槽の塗装を依頼する場合、まずは下地処理やコーティングを塗装前に実施するケースが多いです。
こうした下地作業は塗料の吸着性を高く保つために重要ですが、必要最低限の作業の他にも、様々な追加工事を勧められる恐れがあります。
塗装を依頼する時は最初に必要な工程を下調べしておき、検討していなかった工程は依頼しないことをおすすめします。
複数社の見積もり価格を比較する
浴槽塗装にかかる費用はリフォーム会社によって異なります。
扱う塗料や人件費、所有する道具などによって2~3割ほどの価格差が生まれることも少なくありません。
浴槽塗装を安く依頼するなら、複数社に見積もりを依頼して、価格を比較することをお勧めします。
1社ずつ連絡を取って見積もりを来店依頼するのは時間と手間がかかるので、Web一括見積もりを使って一度に複数社へ依頼することをおすすめします。
相見積もりで価格交渉を成功させる
複数社へ見積もりを依頼したら、各社の見積もりデータを揃えることができます。
他社のデータを利用して出来る価格交渉の方法に、相見積もりというものがあります。
例えばA社とB社に見積もりを依頼した時、全体的にA社の方が価格は低かったものの、内訳をみると一部項目がB社より明らかに割高だったとします。
この場合、B社の見積もり書をA社に見せて、なぜこの価格設定なのかを尋ねることで値下げが成功しやすくなります。
一般の方が塗装工事を依頼するシーンはそこまで多くなく、平均的な相場を知っている人が少ないので業者も足元を見た価格設定にしやすい状況にあります。
しかし、実際に他社の見積もり書を見せて質問をされたら、業者側は言い逃れできなくなります。
何より、見積もりを吊り上げても契約が取れなければ意味がないので、他にも検討している業者があると相手に気付かれれば、一気に交渉を進めやすくなります。
浴槽の塗装工事は万能ではないので注意
塗装は費用が安く非常に魅力的ですが、浴槽の状態によっては取り換えやリフォームが必要な場合もあります。
例えば、ホーロー浴槽などの金属が使われている浴槽の場合です。
鉄やアルミニウムの表面部分が錆びついて穴が開いてしまっているような状態では、いくら塗装しても修繕することはできません。
水を貼っている時間が非常に長い場合も、塗装での修繕は難しいと言えます。
浴槽の表面が水を含んでしまい、塗装した後に水が染み出てくるためです。
これでは、塗料を定着させられません。
このように、浴槽の状態によっては塗装で対応できないケースも多いです。
塗装が有効かどうかは、劣化の状況を見極めて判断する必要があります。
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