田舎の土地では、次のような活用方法があります。

• キャンプ場経営
• 駐車場経営
• 太陽光発電
• アパート経営
• ロードサイド店舗
• 市民農園・貸農園

キャンプ場経営以外にも、田舎の土地でできる土地活用は多いです。

以下にそれぞれの特徴を解説します。

キャンプ場経営

田舎ならではの土地活用として、キャンプ場経営はおすすめです。

近年はアウトドア需要が高まっており、ソロキャンパーやファミリー層向けにキャンプ場を経営するのは非常に価値があります。

田舎の土地でキャンプを行う場合、観光地の近くや温泉施設が近くにある地域で始めると成功しやすいです。

キャンプだけを目的にする人もいますが、最近キャンプに興味を持った人にとっては様々な目的と合わせてできるキャンプの方が利用しやすいです。

また、キャンプ場を経営する形態としてはグランピング場などの宿泊施設を提供する方法がおすすめです。

キャンプ場として場所を貸し出す方法は初心者には難しいので、ある程度施設や設備を整えた環境を作る方が利用客も増えやすいです。

駐車場経営

田舎の土地で出来る土地活用として、駐車場経営もあります。

駐車場経営は大きく「月極駐車場」と「コインパーキング」に分かれ、月極駐車場であれば初期費用をかけずに始めることができます。

田舎の土地では自動車を所有している人がほとんどなので、月極駐車場として年間契約をして貸し出せばまとまった収入が得られます。

また駐車場経営は途中で別の土地活用に転じやすいので、とりあえず駐車場経営を始めておくのも一つの方法です。

ただし、注意点としては、コインパーキングは田舎の土地で利用者が少ないため、儲からない可能性が高いので気をつけましょう。

太陽光発電

太陽光発電は、太陽光発電パネルを設置して電気を作り、電力会社に売電することで収入を得る方法です。

電気の買取価格は定められているため、利回りが予定から大きくずれる心配もありません。

また市町村によっては補助金制度もあるため、費用を削減して始めることも可能です。

太陽光発電は長期間にわたってできる、非常に収益性の高い土地活用なので、田舎の土地が余っている場合は始めるのに適しています。

ただし、太陽光発電は初期費用が数百万円～数千万円と非常に高い点がデメリットです。

また一定の容量を超えると売電ができなくなる出力抑制リスクもあるので、一定の金額以上は稼げないことに気をつけましょう。

アパート経営

アパート経営も、田舎でできる土地活用の一つです。

アパートを建てて賃貸することで、家賃収入を得る方法です。

自分が田舎に住んでいなくても、サブリース契約という外部に経営を委託する方法を使えば、手間をかけずに一定の賃料を得ることができます。

しかし、アパート経営は田舎の土地では入居者が見つかりづらい可能性があるため、始める際は注意が必要です。

空室が多くなってしまうと入居者からの家賃収入が得られないため、赤字経営になることもあります。

始める際には賃貸需要がある地域かどうかを判断してから始めましょう。

ロードサイド店舗

ロードサイド店舗とは、国道などの道路に面している土地でコンビニやドラッグストアを経営する、または事業者に土地を貸し出す土地活用方法です。

車の交通量が多いと、田舎で周囲に競合がない地域では客を集めやすいため成功しやすいです。

ロードサイド店舗の経営には交通量の多い幹線道路沿いで100坪程度の広さの土地が必要です。

駐車場を併設する必要があるので、それ以上小さな土地では事業者にも貸し出せない可能性があります。

また、事業者に土地を貸し出す場合でも、交通量が減ると事業者が撤退するリスクがあるため必ずしも長期的に契約できるわけではありません。

市民農園・貸農園

田舎の土地が農地の場合や、農地にできる場合は市民農園や貸農園として利用者に貸し出す土地活用方法もあります。

特に元々農地の場合は農地転用の手続きも必要ないため、スムーズに土地活用ができます。

貸農園として貸し出す場合は、区画分けすれば複数人に貸し出しができて収入も増やすことができるのでおすすめです。

ただし、田舎の土地であれば獣害リスクもあるので柵などで対策を練っておきましょう。

コインランドリー経営の仕組みは？初期費用や主な成功するためのポイントを解説

田舎で土地活用するのであれば、キャンプ場が特におすすめです。

理由としては、次の3つが挙げられます。

• 賃貸需要が少ない
• 地形が平坦ではない
• 規制がかかる

田舎では都会に比べて土地の性質が異なるので気をつけましょう。

以下にそれぞれの理由を解説します。

賃貸需要が少ない

田舎の土地は、都会の土地に比べて賃貸需要が少なくなるのが大きな違いです。

土地活用は基本的に建物や土地を貸し出すことで賃料収入を得ますが、そもそも賃貸需要が少ない田舎では借り手がいません。

そのため、キャンプ場経営のように自分で利用する方法が有利になります。

土地活用は土地に合った活用方法をしなければ損失が生まれるため、できる限り賃貸する土地活用は田舎でしない方が得です。

地形が平坦ではない

田舎の土地は地形が平坦ではないため、土地活用できないことがあります。

田舎の中でも山林を活用する場合では、地形が問題で土地活用できないこともあり得ます。

また田舎の土地でできる土地活用は基本的に収益性が低くなってしまうので、造成工事をしたとしても費用に見合わないことが多いです。

そのため、地形をそのまま活かせるキャンプ場経営がおすすめです。

宿泊施設を準備しないのであれば、多少木々が生えていたとしてもそのまま利用してもらえます。

規制がかかる

田舎の土地の場合、農地法や都市計画法の規制がかかっていることがあります。

農地法は、農地を農地以外に転用することで制限を受ける法律で、転用できない農地であれば農地しか活用できません。

都市計画法では「市街化調整区域」として建物を建てられないエリアが存在するため、土地活用ができなくなるケースがあります。

そのため建物を建てる必要のないキャンプ場経営は特におすすめです。

元々農地の場合は転用するのは難しいですが、指定されていない場合は検討してみましょう。

田舎でキャンプ場経営する場合、次の点に気をつけましょう。

• 立地を活かす
• 初心者でも使いやすい設備を準備する
• 資格や許可が必要

キャンプ場経営はすぐに始められるわけではなく、利用者が来やすいように工夫して、他のキャンプ場と差別化する必要があります。

以下にそれぞれの注意点を解説します。

立地を活かす

キャンプは自然を楽しむことが醍醐味なので、立地を活かしたキャンプ場を作れるように工夫しましょう。

湖や川、山林を活用して独自性のあるキャンプ場を作ることができれば、利用客も増えます。

ただ単に土地を準備しただけでは、利用者はほとんど来ないため注意してください。

初心者でも使いやすい設備を準備する

近年キャンプは注目を集めていますが、初心者が来やすいような設備を準備しておくことも重要です。

アウトドア用の椅子やテーブルが準備されているなどの設備があれば、初心者も行きやすくなります。

できるだけ広い利用者層を得たいのであれば、また来たいと思わせるようなキャンプ場の設備が整えられているキャンプ場を目指しましょう。

資格や許可が必要

キャンプ場を経営する際、場合によってはいくつか資格や許可が必要なことがあります。

例えば宿泊料を徴収して利用者を宿泊させるロッジやコテージを準備する場合は「施館業の営業許可」が必要です。

また料理を提供するなら「飲食店の営業許可」、酒類を販売するなら「酒類販売業免許」がいります。

これらの資格や許可を取らずに始めると違法となるので、事前に確認しておきましょう。

田舎でできる土地活用はいくつかありますが、特におすすめなのはキャンプ場経営です。

田舎の土地は賃貸需要が少ないため、賃貸での収入が期待できません。

そのためキャンプ場のような自分で経営する土地活用が成功しやすい特徴があります。

始める際には立地や設備に拘って、利用者が来やすいキャンプ場を経営することを心がけましょう。