マンションは買った値段で売れる?買った値段以上で高く売る方法を解説
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マンションを買ったは良いものの、様々な理由で早期売却を検討している方は多いです。
この時に気になるのが、マンションの売却価格。
「買った値段で売れるの?」「買った時と同じまではいかなくても、少しでも高く売りたいなあ」と考える方は多いのではないでしょうか。
結論、マンションを買った値段で売ることは難しいです。
しかし実は、条件次第ではマンションを買った時の値段と同じくらいか、買った時以上に高く売れる可能性が十分あります。
この記事でははマンションを買った値段より高く売れるタイミングを解説。
高く売れるマンションの特徴や、10年住んでいたマンションを売るコツも紹介していきます。
マンションは買った値段で売れる?
結論、基本的にマンションは買った値段では売れません。
なぜ買った値段でマンションを売却できないのか、理由は以下の通りです。
理由①築年数の経過による価格の下落
マンションは築年数の経過によって価値を下げるため、基本的に価格は下落します。
詳しくは後述しますが、付帯設備が充実していたり、地価が上昇したりなど、築年数が経過した段階でも価格に好影響な出来事がおこる可能性はあります。
ただし、マンションの価格に影響する要素としては築年数の割合が大きいため、築年数の経過による下落を上回るケースは多くありません。
理由②買い手側の心象の影響
築年数が経過しているマンションは、見える欠陥が無くても、内部や構造に欠陥がある可能性が築浅マンションより高いです。
また、今後新たな欠陥が発生する可能性も、築浅マンションより築古マンションの方が高いです。
こうした状況を考慮して、具体的な劣化がなくても、築年数が経過したマンションは価格が安くなります。
理由③景気の影響を受けやすいから
不動産市場は景気の波に敏感です。
経済が好調な時期には不動産価格が上昇しやすく、逆に経済が不振に陥ると不動産価格は下落します。
マンション売却を考える際、現在の景気状況は無視できません。
売却時の景気が悪い場合、買い手はより慎重になり、低価格での購入を目指すため、売り手が希望する価格での売却が難しくなります。
特に、経済が上昇している時期に購入し、経済が下降している時期に売却すると、大きな差額が生じる可能性が高いです。
理由④周辺環境が変化するから
マンションの価格は、その立地や周辺環境によっても大きく変動します。
例えば、購入時は静かで落ち着いた住宅街だった場所が、商業施設やオフィスビルの開発によって騒がしいエリアに変わると、住みやすさの面で価値が下がることがあります。
一方で、公共の交通機関のアクセスが向上したり、新たな学校や病院が建設されるなど、ポジティブな変化もありますが、これらは予測が難しく、購入時には見込めない要素です。
周辺環境の変化は、マンション売却時の価格に直接影響を及ぼし、購入時より高く売れるケースもあれば、逆に価格が下落するケースもあると認識しておきましょう。
2024年はマンションを買った値段より高く売れる可能性が高い!
前述の通り、マンションは基本的に築年数の経過によって価値を減少させるので、中古マンションが買った値段以上で売れるケースは多くありません。
しかし中には、中古マンションを購入時の価格と同等かそれ以上で売れるケースも存在します。
①マンション価格が全体的に上昇しているから
2013年以降、マンションの価格は上昇傾向にあり、マンション価格は高騰を続けています。
出典:国土交通省『不動産価格指数(令和6年1月31日)』新築マンションの価格は、エリアによってはバブル期と同等かそれ以上の値が付いています。
分譲マンションは戸建てを購入する余裕がない方が選択するイメージがありましたが、現在は戸建てと同等かそれ以上の値段が付けられているケースも珍しくありません。
築年数の経過による劣化よりも価格の上昇が上回る場合、買った時以上の値段で売れる可能性があります。
②周辺エリアの価値が上昇しているから
周辺エリアが再開発や道路の開通などで利便性が大幅に向上して、エリア内のマンションの価値も上昇するケースがあります。
実際に10~20年前はあまり注目されていなかったエリアが、再開発で大きく人気を向上させるケースは多々あります。
④周りの環境が変化しているから
より局所的にいうと、マンションの周りの環境が変化するだけでも価格に影響する可能性はあります。
例えば、部屋からの見晴らしが工事で大きく改善された、近くに学校や大企業のオフィスが出来た、商業施設が近くにできたといったケースです。
⑤住まいへのニーズが変化しているから
今後、分譲マンション購入のニーズが高まったり、分譲マンションの中でも特定のシリーズやスタイルへのニーズが高まったりする場合、売却予定のマンションの資産価値が高まる可能性があります。
ただ、現在価格が付かないマンションがニーズの変化で今後価格を大幅に上昇させるといったケースは、そこまで可能性が高い訳ではありません。
⑥景気が上昇しているから
購入時よりも景気が大幅に上昇したことで、地価や平均年収の向上が価格上昇に影響するケースもあります。
特に、コロナ禍ではインバウンド需要の大きい観光エリアで大幅な地価下落がありましたが、渡航の解禁によってコロナ禍以前に地価を戻すことが予想されます。
買った値段より高く売れるマンションの特徴
買った値段以上で売れるマンションには、以下の特徴があります。
- 築年数の浅いマンション
- 好立地のマンション
- マンションの角部屋
- 高層階の部屋
- 競合性が低いマンション
売却を考えている場合、高く売れるマンションの特徴を押さえた物件なのか、事前チェックしてみましょう。
①築年数の浅いマンション
築10年未満のマンションは中古市場で人気が高く、比較的高額で売れる傾向にあります。
また、築年数の経過による価格の下落幅がまだ小さいため、ポジティブな外的要因次第で価格が逆転する可能性も場合によっては考えられます。
②好立地のマンション
上記と関連して、アクセスが良いエリアや、施設が充実しているエリアなどは、地方・郊外に比べて価格が下がりにくい傾向があります。
築年数による下落が少なく、かつ景気の好転などがあった場合は、価格が逆転する可能性も考えられます。
③角部屋の部屋
同じ棟の中でも、角部屋の部屋は価格が下がりにくく、かつ有利な条件で売れます。
同じ階の角部屋以外の部屋と比較して、10%~20%ほど高値で売却できる傾向にあります。
④高層階の部屋
マンションの高層階は、景観やセキュリティの観点から基本的に人気です。
そのため買った値段かそれ以上で売れる傾向にあります。
また、高層階に住んでいる=ステータスの証というイメージもあり、値段が高いことに価値を感じる方も一定数います。
一般的にマンション部屋は、階層が上がるごとに売る時の値段が上がると場合があります。
⑤競合性が低いマンション
一定以上の需要があるエリアで、かつ競合するマンションが低い場合は、値崩れがしにくい傾向にあります。
かつエリア自体の注目度が上がれば、価格が逆転する可能性は十分にあります。
単にエリア内の物件が少ないというだけでなく、間取りや設備などが他と被らない場合なども、競合性は低くなります。
マンションを買った値段以上で売るためのコツ
マンションを買った値段か、それ以上の値段で売るコツを解説します。
- 市場動向を把握し適切なタイミングで売却する
- リノベーションで物件の魅力を最大限に引き出す
- 効果的な広告戦略と正確な物件情報を公開する
- 適切な価格設定で交渉する
- 信頼できる不動産会社と良好な関係を構築する
ポイントを押さえて、マンションを賢く売却しましょう。
市場動向を把握し適切なタイミングで売却する
マンションを買った価格で売るためには、不動産市場の動向を理解し、需要が高まるタイミングで売却することが重要です。
市場の供給状況や経済情勢を見極め、売り時を見定めましょう。
一般的に、マンションが売れやすいのは、引っ越しなどが多くなる2月~3月と言われています。
一方でマンションが売れにくいと言われるのは、1月または8月です。
マンションの市場価値が高まりやすい2月~3月を目途に、売却計画を立てると良いでしょう。
リノベーションで物件の魅力を最大限に引き出す
物件の価値を高めるためには、リノベーションが効果的です。
最新のトレンドに合わせた内装や機能の改善により、物件の魅力を向上させ、売却価格を高めることができます。
効果的な広告戦略と正確な物件情報を公開する
物件を魅力的に見せる広告戦略を立てることが大切です。
インターネット広告や不動産情報誌への掲載を活用し、正確かつ魅力的な物件情報を広く公開しましょう。
また、内覧の際は事前に部屋の清掃・修理など、メンテナンスをしておくと良いです。
適切な価格設定で交渉する
市場価値を考慮した適切な価格設定が重要です。
また、購入希望者との交渉においては、柔軟な対応が求められます。
老朽化している箇所など、デメリットを正確に伝えることも大切です。
価格交渉の際には、物件の価値をしっかりと伝え、合理的な取引を目指しましょう。
信頼できる不動産会社と良好な関係を構築する
不動産会社との良好な関係は、マンション売却において非常に重要です。
信頼できる不動産会社を選び、物件の価値を最大限に評価してもらうことで、希望通りの売却が実現しやすくなります。
不動産会社が決まっていない場合、不動産の査定サービスをまず利用してみましょう。
マンションを買った値段以上で売るにはタイミングが重要
前述の通り、基本的にマンションの資産価値はどんどん落ちていきます。
そのため、買った時より高く売るには相場や経済の変化といった外的要因に委ねるしかありません。
個人ではどうすることもできませんが、変動のシグナルを見逃さないようにすることが何より大切です。