
外壁塗装の効果・役割とは?定期的な塗装の必要性と必要ないケースの見分け方を解説
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塗装はどうして必要なのかと感じている方は多いと思います。たしかに、費用として大きなお金が必要になってしまうので、できることならやりたくないという気持ちはわかります。
また、塗装はやらなかった場合でもすぐに目に見えて劣化や被害を体感することにはならないので後回しになってしまうということも理解できます。
しかし、塗装は家を長持ちさせるために、あなたがいつまでも快適に暮らしていくために絶対に欠かしてはいけないものなのです。
というわけで今回はなぜ塗装は必要なのかその理由を説明していきます。塗装について悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
➝【2024年最新】外壁塗装の費用相場はいくら?坪数ごとの平均価格や見積もり依頼時の注意点を解説外壁塗装が必要な理由
“別にやらなくていいもの”というのはもちろん間違っていますし、“汚れを目立たなくするもの”というのも間違っています。
外壁・屋根の塗装に関する認識について、なにが間違っているのか、なにが正しいのかなどについて書いていきます。
外壁の防水性を保てる
「外壁・屋根塗装をなぜ怠ってはいけないのか」という問いに対していろんな答えがあると思いますが、塗装が必要な理由として最も根幹的なものは防水です。
もちろん、きれいな外観を保つという意味でも、真夏の暑さを少しでも和らげるための断熱機能というという意味でも確かに塗装は必要です。
しかし、きれいな外観以外の機能は、すべて防水機能があってのことなのです。
なぜここまで防水を徹底しなければならないのかというと、水というものは建物の構築に欠かせない木材や鉄筋などの腐敗・劣化を早めてしまうからです。
特に日本という国は1年を通して雨が降る気候ですし、雪も降りますよね。そういうこともあり、湿気の高い地域であるのです。
雨が全く降らないような気候であれば外壁塗装はまた違った意味を持つことになりそうですが、わたしたちの住む日本では外壁塗装は防水として意味を成すことになるので怠ってはいけないのです。
目に見える劣化がなくてメンテナンスは必要
以上のことから、外壁・屋根塗装は必ず必要なものなのです。
では、「雨漏りや外壁の劣化が実際に被害を及ぼしていないからまだ塗装しなくても大丈夫だ」と考えるのはどうでしょうか。本当に塗装しなくてもよいと思いますか?
結論からいうと、しなくていいわけありません。目に見える影響がないからやらないというのは大きな間違いです。
たとえば、雨漏りは天井から水が漏れてきてしまってはじめて雨漏りと呼ばれるかもしれません。しかし、これではもう手遅れです。こうなってしまうと末期症状と言えます。
では、まだ部屋に水が落ちてくる状態ではないけど、壁や屋根に水がしみ込みやすくなっている場合を考えてみてください。これでも外壁・屋根塗装は必要ないといえるでしょうか。
雨漏りのように、実際に見える被害を防止するため、水が部屋に落ちてくる前、屋根や壁にしみ込んでしまうことを防止するために塗装は必要なのです。
こうすることで、建物がいつまでも長持ちするようになりますし、快適に過ごすことができるのです。
塗装を怠るとコストが高く付く
「外壁塗装はやったほうがいいのはわかっているけど結構お金がかかるし」と考えはよくわかります。
たしかに、職人さんが作業をするための足場の設置だけで20万円ほどかかってしまいますし、工事にかかる費用は100万円前後になることもあります。
目の前の出費を考えると確かに値段が張りますし躊躇してしまいますよね。
しかし、お金がもったいないからという理由で外壁・屋根塗装を怠ってしまうと、最終的に工事にそれ以上の金額が必要になるほど建物が劣化していってしまうかもしれません。
外壁塗装は被害を未然に防ぐためにやっておくべきなのです。
100万円で済むところを、工事を怠ったばっかりに屋根の葺き替えが必要になってしまったり、シロアリの被害にあってしまうということはよくあるケースです。
塗装をやらないことは節約にはならないのです。
外壁塗装をしないと起こるリスクを時系列で紹介
防水としての外壁・屋根塗装がどれほど大切なのかを、塗装の劣化状態と一緒に順を追ってみていきましょう。
塗料は必ず劣化するもので、その種類やグレードによって劣化スピードが決まると考えていいかもしれません。
メンテナンスのいらない塗料などは一切存在しないので、もし訪問販売などで業者の人が言っているのを聞いたらそれは悪徳業者ですので注意してくださいね。
➀時間が経つにつれ艶がなくなる
外壁・屋根が塗料塗りたての時は、雨が降っても雪が降っても水分が建物に侵入してくることはまずありません。
この状態の時は完全に防水されていますので、心配事はなに一つないといえます。
しかし、時間が経つにつれ壁の艶がなくなってきてしまいます。この状態になるのはきれいな状態から数年たってからです。これが目に見える初めての劣化現象です
艶がなくなると壁自体の防水機能が低下してきていると考えましょう。
②壁に湿気を帯びてしまうことが多くなる
艶がなくなってくると、外壁や屋根に塗ってある塗料の持つ防水効果がだんだんと少なくなってきます。
水をはじく力がなくなってしまった外壁には少しずつ水がしみ込みやすくなっていき、湿気を帯びる状態になりやすくなってしまいます。
湿気を
帯びた壁が乾くと、壁がゆがんでしまったりという被害も出てきてしまいます。
③ゆがみが大きくなりヒビが発生
壁がゆがんでしまうことで、小さなヒビが現れてしまうようになってきます。サイディングの場合は、コーキングに小さな亀裂などが入ってくるようになります。
すこし弾力性のある塗料であると、このようなヒビは入りづらいという性質をもっていますが、時間が経過するにつれヒビは発生するようになってしまうので注意してください。
もし、塗装したばかりなのにヒビが入ってしまったという場合は、塗料が自分の家に適していなかったということも考えることができます.
家の動きが大きい(塗れたり乾いたり、振動など)ということも考えることができます。
また、モルタル壁の場合は短期間でヒビが入ってしまいやすいのでそれを考慮して塗料を選ぶようにしましょう。
④ヒビから水が浸入
そして、小さなヒビから水が浸入してきてしまうのです。
ヒビが小さいのであれば侵入してくる水はまだ少量で済みますが、ヒビがなくても塗料の薄くなってしまっている部分からも水は入り込んできてしまいます。
コンクリートの壁が濡れて黒く色が変わっているのを見たことがあると思うのですが、水分がしみ込む現象はコンクリート壁に限らず起こることですのでそのように認識しておきましょう。
壁に水分がしみ込まないようにするには塗料がとても大切なのです。
塗料が薄い部分、ヒビの小さいところは水の侵入は軽いですが、時間の経過とともにそのヒビは大きくなっていきます。
⑤ヒビやコーキングの亀裂が大きくなる
ヒビを補修せずに放置してしまうと、どんどんと大きくなってしまいます。
ここまでの劣化が10年以内に起こってしまうト考えましょう。
すぐに外壁・屋根の塗装をおこなっていればヒビや親水から起きる被害を最小限にとどめることができます。
一般的な2階建ての住宅であれば、良い塗料を選んでも60~100万円ほどで工事費用を済ませることができますので、早めの対策をおすすめします。
⑥防水材・防水シートまで水が到達
大きくなってしまったヒビやコーキングなどが目立つようになってきてしまった場合は、外壁や屋根の中まで水が入ってきていて、防水シートまで達してしまっていると考えましょう。
この状態になる前でも、結露やわずかな隙間から水が入り防水シートを濡らしていることを考えると、防水シートや防水材の耐久力がなくなり始めると考えましょう。
防水材・防水シートは水を防ぐものなので、すぐに水が折れるなどの影響は内と考えられます。
防水シートまでで水の侵入は止まりますが、水はほんのわずかな隙間からでも入っていってしまうので、さらに中へ侵入してしまう可能性も考えておきましょう。
⑦内部から劣化が進む
防水シートは、永久に使用できるものではないので、時間の経過によって劣化していきます。
さらには、水の被害を受けている木材やコンクリートも劣化が進んでいきます。
何年もの年月をかけて、水の侵入や汚れなどによって着々と劣化が進んでいると考えましょう。
ここまできてしまうと外壁の防水機能はほとんどなくなってしまったと考えた方が良いです。
このように、雨水や微生物の影響で、外壁、建物の寿命は短くなっていくのです。
⑧建物の土台や基礎が劣化
ここまできてしまっているのにまだ塗装をやらない場合、どううなってしまうと思いますか。建物の基礎である木材やコンクリート、土台の劣化を加速させてしまいます。
こうなると、地震や台風などの自然災害に建物が耐えられる確証はないと考えましょう。
ここまで放置してしまうことはなかなかないと思いますが、建物が使用できなくなってしまうかもしれないということを考えていい状態です。
外壁塗装の必要がないケース
塗装は塗料と外壁材の相性などが原因で塗料に剥がれや凹凸が発生した場合に実施します。
一方で、塗装はどんな家にも必要な工事ではありません。外壁材によっては塗装をしなくても良いケースがあります。
ここからは、塗装が必要ない3つのケースを紹介します。
➀外壁にタイル材を使用している
タイル材の外壁を使用した家は、定期的に塗装をする必要がありません。
タイルそのものに色がついている上、耐用年数が30年以上と長めなのが理由です。
タイルの外壁を塗装すると時間が経った時に見栄えが悪くなるため、劣化したらタイル材ごと交換するのが一般的です。
②外壁にレンガを使用している
レンガの外壁はタイルよりも耐用年数が長く、大事に扱えば50年以上も長持ちします。
レンガもタイルと同じく劣化に応じて交換するのが普通ですが、塗料の耐用年数に応じて色あせてくるのは避けられません。
ただ、レンガは色あせてもそこまで気にならない材質なので、耐用年数の前に塗装する必要はありません。
③サイディング外壁に張り替えてから10年以内
サイディング材を使った外壁は塗装が10年ほど維持されるので、頻繁に塗り替える必要はありません。
局所的な色あせや塗料の剥がれが気になるケース以外なら、10年以内に塗装する必要はありません。
ただし、サイディング材の中でも木質系は劣化が早いので注意が必要です。
また、サイディング材の目地(シーリング)は早ければ8年ほどで劣化が進行するので補修が必要です。
外壁塗装が必要か判断するポイント
新築から少し古くなったからといって、必ずしも塗装が必要な訳ではありません。
特に耐用年数の長い外壁材を使っているなら、塗装はそこまで頻繁に必要はないです。
ただ、いくら耐久性に優れた外壁材を使っていたとしても、災害などによって劣化や損傷が見られた場合は塗装をする必要があります。
ここからは、塗装が必要かどうか判断するポイントを解説します。
外壁材の種類を調べる
外壁材は一般的にモルタルやサイディングが使われており、塗り替えのタイミングなどもこれらの外壁材を使用した時のことを想定して説明されます。
一方、タイル材やレンガを使用している場合は、塗装が全く必要ないこともあります。
ただ、外壁材が何なのか居住者も知らないケースは多いので、まずは外壁材が何か調べて耐用年数を把握しておきましょう。
タイルやレンガは一般的な外壁材に比べると以下のような特徴があるので、見分ける際は参考にしてください。
- 凹凸が目に見えて分かる
- 手触りがザラザラしている
- 叩くと高い音がする
エリアの気候を確認する
塩害、台風、豪雪などが多いエリアだと、一般的にいわれている耐用年数よりも早くメンテナンスをおこなう必要があります。
自分の住んでいるエリアが他と比べて気候にどんな特徴があるのかを、一度確認しておきましょう。
劣化状態の有無を確認する
外壁に以下のような症状が出ている場合は、早めの塗り替えを検討しましょう。
- 色あせ
- カビ、コケ
- チョーキング
- ひび割れ
- 塗膜の浮き
- 塗膜の剥がれ
外壁材や塗料の耐久性に関わらず、上記の症状が発生している場合は、早急に対応をする必要があります。
外壁塗装・屋根塗装は10年ごとにおこなうのが目安
では、外壁塗装・屋根塗装はどれくらいの頻度でおこなうことが適切なのでしょうか。一般的には10年ごとといわれています。
うえで説明したように、外壁以外の修理が必要になってしまったり、住むことが危なくなってしまうと非常に大きなお金が必要になってしまします。
きちんとメンテナンスをおこなっていれば、余計な補修にお金をかけることはなくなります。
建物の状態は、人が判断することしかできないので、利用する人が知識をつけ、補修してあげるタイミングをうかがうようにしましょう。
そうすることで建物の寿命を延ばすことができますよ。
外壁や屋根の塗装・リフォームは塗料のグレードやランクによりますが、基本的に10年ごとに一度と考えましょう。
そうすることで建物にかける費用を全体的に安く済ませることができます。
これから塗装をしようと考えている方、いまはまだ考えていないという方は、将来を見据えてメンテナンスをしましょう。
いまどのような補修工事が必要であるのか見えてきますので、建物を長持ちさせるために1度外壁・屋根塗装について深く考えてみてはいかがでしょうか。