日本カラーコーディネーター協会 矢田部 倫子
一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会(J-color)認定講師。
大学で環境デザインを学ぶ中で色に興味を持ち、建築関係の仕事を経て現職。
専門分野を活かして、グラフィック・建築カラープランナーとしても活躍中。
伝統色の美しさに惹かれ「和」をテーマにした授業も企画している
外壁塗装は、どんな色に塗り替えるかで家全体のイメージを左右します。
色見本で確認したイメージと実際の見え方が異なってしまい、大失敗に終わるケースも少なくありません。
外壁はおしゃれな色が常に良い訳ではありません。
色ごとの性能などを頭に入れて、慎重に選ぶことをおすすめします。
今回は、外壁塗装で人気の色と賢い選び方を紹介していきます。
→【2024年】外壁塗装おすすめ塗料ランキング27選!目的・性能別に人気塗料を比較外壁塗装の失敗で多いのが、色選びのミスです。
厳密に言うと塗装工事は外壁のデザイン性を高めるものではなく、色褪せてしまった壁を塗り直すことを目的としています。
ただ、中には外壁の色を一新して、外観を向上させたいと考える方も多いです。
これ自体は悪くないですが、従来のイメージを大きく変えるのは失敗のリスクにも繋がります。
外壁塗装の色選びで失敗する主なケースを紹介していきます。
この場合、まず考えられるのが顧客と業者のコミュニケーションミスです。
例えば依頼者が「外壁はグレーでお願いします」としか言っていなければ、頭の中でイメージするグレーと業者のイメージするグレーが異なる事例は当然起こります。
色を指定する際は担当者と一緒に見本を見ながら、細かくチェックすることをおすすめします。
ただ、見本でチェックしても出来上がりとの違いに戸惑うケースはあります。
これは、カタログで見た色と実際に外壁へ塗装した時の発色が異なるためです。
こうしたイメージの齟齬を防ぐためには、実際に壁板に塗装した状態や、他の物件の壁を確認するのがおすすめです。
派手で鮮やかな色の外壁を好む方も少なくありませんが、色によっては汚れがかなり目立ちやすくなるため注意が必要です。
「周りの外壁が地味だから、差別化したい」という発想が働きがちですが、地味な外壁が多いのは汚れの目立ちにくさなど、機能性を重視したためです。
最初は綺麗な色だったとしても、汚れてくればメリットは薄れ、結局地味な色のほうが良かったということになりがちです。
家の色合いを考えすぎて、街並みから浮いている色合いになってしまうケースがあります。
カタログや色見本を参考にして色選びをした結果、周囲の家とくらべて「派手な色合い」になっていたり「地味すぎた色合い」になってしまったりすることがあります。
街並みの雰囲気を無視して色味を決めてしまうと、景観を損ねて悪目立ちしてしまうので注意しましょう。
周囲の雰囲気や色合いを見た上で自分好みの色合いを見つけていく事が重要です。
外壁塗装の色合いを決める時に、壁の色だけ注視してドアや屋根の色合いを無視して決めてしまうケースがあります。
ドアや屋根の色を無視して外壁塗装の色を決めると、全体的に色の相性が悪く見栄えが良くない状態になってしまう恐れがあります。
ドアや窓のサッシ等の部分は外壁塗装の色とうまくマッチさせる必要があります。
外壁塗装の色を選ぶ時は、壁の色に注視するのではなくドアや屋根の色合いも見て総合的に判断しましょう。
選ぶ塗料によって少しずつ色合いが変わりますし、塗料メーカーによってお同じ名所の色で色会いは多少違いますが、人気色を紹介していくので色選びの参考にしてください。
人気のカラーを知っていることで、外壁塗装のイメージもつきやすくなるのではないでしょうか。
塗装の効果・役割とは?定期的な塗装の必要性と必要ないケースの見分け方を解説少し色のついた白というイメージです。
考えてみれば、ベージュ系の塗装をしている家はとても多いですよね!ベージュと一言でで言っても業者によって色が違いますし、認識も異なります。
クリーム色、アイボリー、オフホワイトというような色のことです。
人気の理由は、以下の3点です。
外壁塗装は10年間その色なので、飽きることのないベージュがいいのかもしれませんね。
オレンジは暖色なので、暖かい印象で落ち着けるようなイメージを与えます。
外壁塗装における暖色は濃い色ではなく、薄めの暖色がよく使用されます。
濃いオレンジや濃いピンクでは、目立ってしまいますし周りの環境に調和できませんよね。
また、変に浮いてしまっても家に帰りにくいです。
そこで、調和も取れて安心感のある薄い色が使われているのです。
暗めで落ち着いた印象を演出できるのがブラウンです。
このような落ち着いた色を選ぶと、高級感のある仕上がりになるのが特徴です。
しかし、実際に塗装した人のなかには思ったような暗さにならなかったという方がいらっしゃると思います。
なぜかというとブラウンといっても、とても多くの色があるのでなかなか完成時の色をイメージするのが難しいのです。
もしブラウンを選ぶ際は、業者の方にカラーサンプルを作ってもらいましょう。
それも、大きなベニヤ板などに塗ってもらって色を確かめると、さらに完成時のイメージが使いやすくなりますよ! ブラウンと一口にいっても、幅広いのでブラウン経緯の色選びはより慎重におこないましょう。
ブルー系はクールでさわやかな印象を演出することができます。
最近は薄いみずいろの塗装をしている家もよく見るようになりましたよね。
ただ、ブルー系で気を付けたいいいのは、色の合わせ方です。
一色のみで塗装しては少しおかしいので、通常は何色か組み合わせて塗装をします。
たとえば、「ベースは水色で模様部分や出窓は白」などのようにして塗装をします。
ブルー系はあわせる色が限られてしまう印象です。
ブラウンやベージュはあわせる色が多いです。
もしブルー系の色を選ぶのであれば、合わせる色に気を付けたいです。
ツートンカラーの場合は、主に6:4~7:3の割合で色を使い分けます。
色を上下で分けるか、凹凸で分けるかによっても印象は大きく変わるので、奥が深いものでもあります。
ツートンカラーは色の合わせ方次第で失敗することも多いので、良い組み合わせを事前に把握しておくことをおすすめします。
相性の良い色の組み合わせとしては、以下などが挙げられます。
レンガ材をワンポイント使うことで、木製のドアや枠材を映えさせる手法は良く用いられます。
ここからは、求める効果別におすすめの外壁色を紹介します。
逆に白や黒は汚れが目立ちやすいのでおすすめしません。
外壁を黒にすると汚れが目立ちにくくなると考える方は多いですが、外壁に付着する汚れはグレーであることが多いので余計に目立ってしまいます。
グレーは外壁の汚れに一番近いので、傍目から見て汚れが目立ちません。
白は熱を跳ね返す効果があるので、太陽光を浴びることによる外壁の劣化を防げます。
青や茶色など色付きの外壁も、白に近くなるほど耐久性は高くなります。
青色は紫外線を吸収しにくいので、塗料が長持ちして色落ちしにくい特徴があります。
逆に赤・紫は紫外線を吸収しやすく、劣化しやすいので外壁にあまり利用されません。
日本カラーコーディネーター協会 矢田部 倫子
一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会(J-color)認定講師。
大学で環境デザインを学ぶ中で色に興味を持ち、建築関係の仕事を経て現職。
専門分野を活かして、グラフィック・建築カラープランナーとしても活躍中。
伝統色の美しさに惹かれ「和」をテーマにした授業も企画している
最近では、全面的に暗めでシックな配色の家が流行していますが、暗い色は単一で使用すると違和感があります。
全体的に暗い色を使う中でも、明るさのグラデーションを付けることで、おしゃれ度はグッとアップします。
特に部屋を広く見せたい時は、上に向かって明るくなるグラデーションを採用すると、室内が明るく感じられます。
また、リビングは座る位置に暗い色のソファーなどのアイテムを置くのも流行しています。
重厚な色(暗めの色)のものが下にあると部屋の重心が下がるように安定したイメージになるため、落ち着く空間にすることが出来ます。
部屋全体が真っ白でオシャレなデザインでも、床やラグを暗めにすることでゆったりした気分になります。
最近は生活=ファッションの一部という考えも強くなっているので、好きな色を入れるのもアリです。
唯一挙げるとすれば、お風呂場やキッチンなどの水回りに青色や水色を使用するのは控えるべきです。
一昔前は「水=青系」という連想もあって比較的使われていた色ですが、寒色系は涼しいと感じる色で体感温度を下げる効果があるので、高齢者がお住まいの住宅などで特に脱衣をするお風呂場で使うのは危険につながります。
周辺の住宅と比較して、浮かないデザインの色が最も適しています。
派手な配色の塗料も増えていますが、日本はそこまで派手な色を使う文化もないので、どうしても違和感が出てしまいます。
これを避けるためには、オフニュートラル系(わずかに色みを感じる色)を外壁に使用するのがおすすめです。
自分の持ち家なら、好みや趣味を反映させるのも悪いことではありません。
ただし、周りとのバランスも良く考えた上で色を決めるのが重要です。
集合住宅やビルは、持ち家と比較して更に地味な色くらいで丁度良いです。
私が家の外壁の色を決める際も、一区画の住宅を一通り見て、浮かない色にします。
住んでいる人は内装のデザインなども加味して外壁の色を考えますが、周辺に住む人は外壁を見る機会の方が多いため、鮮やかな色など特異な色を使う際は配分に注意が必要です
塗料の艶に関しては、5年ほど前に艶なし(マット)や全艶が流行りましたが、最近の集合住宅などでは、ほとんど使われていません。
また、最近では古民家のリノベーションなど、年季の入った柱の質感を際立たせるためにオフホワイトを用いるケースも増えてきました。
明るさを落とした白は使いやすく、コントラストも引き立ちやすいのが魅力です。
ブルー系はハッキリとした濃い青ではなく、白に一滴水色が入ったイメージの薄い色だと屋根の色との組み合わせでクールさを演出できるので人気です。
グレーとブルーなど寒色系の組み合わせは、逆にあまり用いられません。
屋根の色は基本的に、外壁の色と同じ系統で、ワントーン落とした色が良いです。
外壁がベージュなら屋根はブラウン、壁がピンクベージュなら屋根は赤みがかったブラウン…というように、色みの系統を揃えることで全体の統一感を持つことができます。
それでも業者が反対している場合は、色の使い方に問題がある(イメージが共有されていない)ケースがあります。
例えば「鮮やかな赤が使いたい」という場合、その配分はどんなイメージなのでしょう? ①希望の色を全面に使ったパターン ②アクセントカラーとして使用したパターン ③50%前後使用したパターンのように、色の配分を変えたシミュレーションを見せてもらい、イメージの確認をすることをお勧めします。
実際に3パターンを見せてみると、アクセントカラーとして使うよう希望を見直す方は多いです。
塗装の依頼を初めてする場合は情報量も経験もなく、業者からの専門的な情報も理解しにくいので、シミュレーションパターンを見せてもらうことが何より大切です。
具体的な色選びが進まなくなった場合は、シックな感じ、ナチュラルな感じ、ヨーロッパの家のような感じ…など、色から離れてアバウトなイメージを業者と共有してみましょう。
イメージに当てはまる住宅を、色を固定せずに見比べてみると新しい発見があります。
こうなる前に、自身でカラーカードを見て、依頼しようとしている色の本当の色みをまずは確認しましょう。
カラーカードを机に並べると照明が当たって綺麗に見えますが、外壁は地面から垂直に立つので、影が出て色の印象も変わります。
カラーカードを机に立ててみて、水平に置いた時との色の違いを確認してみるのも一つの手です。
照明に当たった時と自然光に当たった時では印象も異なるので、外で見てみることも大切です。
ただし、実際のイメージを知るためには、できるだけ大きなサンプルを現地で見てみるのが一番です。
日当たりや周辺環境も含めてチェックしてみると、出来上がりのイメージとかなり近い見え方になります。
最後に、同じ色でも仕上げの方法によって様々なサンプルがあります。
色と仕上げの組み合わせもいろいろ見ていくのが良いでしょう。
色選びをおこなう際に知っておきたいポイントを解説していきます。
サッシ、ドア、屋根の色と組み合わせた時に変であれば、外壁単体の色味は活きてきません。
外壁を塗装する際は他の部分との色の相性を考慮して選ぶべきですし、場合によっては他の部分も合わせて塗装してしまうのがおすすめです。
外壁の色を選ぶ際は、周りと調和がとれた色かどうかもチェックする必要があります。
ツヤ加減はツヤ消し<三分<五分<七分の順に強くなります。
ツヤの有無で色の感じは大分変わるので、色味だけでなくツヤの調整も合わせておこなわなければいけません。
曇りや雨はツヤが出ませんが、晴れの日は塗料に含まれるツヤの影響が大きく出るので、晴れの日のツヤの出具合を事前にチェックしましょう。
このような後味の悪い外壁塗装にならないために、押さえておくべき大切なポイントを紹介します。
色選びの一つの基準として覚えておいてください!
もし仲の良いご近所さん宅の外壁の色が気に入ったのであれば、その名前を聞いておくのもいいと思います。
また、立地も色選びに大切になってきます。
たとえば大きな通りに面しているのであれば、汚れの目立つ色は避けたいので暗めの色がおすすめです。
別荘地などでは、住宅街のような色は合わないかもしれませんよね。
周辺環境にあった色を選ぶようにしましょう!
これを避けるために、見本の家の光が全く当たらない部分と光が当たる部分をチェックしましょう。
上の場合、同じ色なら光の当たり方がどうであれ、この間の色のイメージに収まる可能性が高いです。
このように、見本の家の一部ではなく、様々な箇所の色の見え方をチェックするのがおすすめです。
そんなに大きな違いじゃないと思っていては失敗につながってしまいます。
塗料は広い面積を塗るものになるので、なんとなくで色を選んでしまうと、完成時に後悔することになってしまいますので注意しましょう。
このような失敗をなくすために、業者の方にサンプル塗料を実際に塗って完成時の色を確かめてみましょう。
大きな板に塗料を塗ることで、実際の完成をイメージしやすくなりますし、わずかな色の違いも大きな違いだと気づくことができますよ!
外壁は時間、天気によって色んお見え方が変わってきます。
完成時のイメージを鮮明にするためにサンプルをおおいに活用することをおすすめします。
完成時の色の配色や色を全体で確認できるので色選びの手助けになりますよ! ただ、カラーシミュレーションだけに頼るのは注意が必要です。
これはあくまで、完成時のイメージを確かめるもので、実物の完成ではないのでこれだけを頼りに頼りにしていると工事が終わった後に「なんか違う」と感じてしまいます。
色を決める上での一つの手段として利用しましょう。
全く同じ色でも、面積の小さいものと大きいものでは、色の見え方が違ってきます。
通販カタログで見た色と、実物の色の印象が少し異なる経験をした方も少なくないでしょう。
外壁塗装はカタログと実物の面積さが更に大きくなるので、目の錯覚がもたらす効果もより大きくなります。
面積が大きくなるほど色の明暗が強調されるので、それを承知の上でサンプルをチェックするようにしましょう。
塗装前のケレンを丁寧におこなったかなどで、色のイメージは変わることもあります。
希望の仕上がりにしてもらうなら、優良業者をしっかり選んで契約することが大切です。
外壁塗装の色を変えることで、虫が寄り付きづらくなることもあります。
虫は、短波長の紫外線に寄り付く習性があるため、紫外線を反射する色の付近に集まりやすくなっています。
特に白やベージュ・青・紫の外壁は他の色よりも紫外線を反射しやすいので、住んでいる地域によっては虫が集まりやすくなります。
反対に紫外線を反射しづらいグレー・茶・赤などの色に外壁塗装した場合、昆虫が寄りづらいです。
そのため、昆虫をできるだけ寄りづらくしたい人は反射しづらいグレーや茶色を選択すると良いです。
虫は紫外線が反射する部分に集まりやすい傾向があるため、紫外線を出さないLEDライトを利用すれば虫よけ問題は解決します。
取付用のライトもあるため、無理に虫よけのために外壁を工夫する必要はありません。
外壁塗装をする場合、風水を参考にするのも一つの方法です。
風水とは、衣・食・住・行動の「気(エネルギー)」を使って開運する古代中国発祥の考え方です。
外壁の色によって、次のような幸運を呼べると言われています。
色 | 意味合い | 期待できる運気 |
---|---|---|
白・ベージュ | 気品や高級感から他人からいい印象を受ける | 人間関係の良好化 |
グレー | 真面目・誠実 | 仕事運の上昇 |
茶 | 安定・信頼・堅実 | 家内安泰 |
青 | 知性・冷静・落ち着き | 仕事や勉強効率の向上 |
緑 | 発展や成長 | 成長の促進・住宅の資産価値向上 |
黄 | 金運や人気が得られる | 金運アップ・プラス思考・仕事や勉強効率の向上 |
赤 | 生命力や積極的な印象 | 勝負事や仕事運の上昇・厄除け |
橙 | 人との関係を良好にできる | 出会いや子供に恵まれる |
黒 | 関わりたくない人を寄せ付けない | 金運アップ・人間関係の良好化 |
紫 | 芸術・気品の高さ | 精神安定・良好な上下関係 |
色によって呼べる運気が変わるため、外壁塗装の色選びに困っている場合は参考にしてみましょう。
また外壁全面に使用すると印象が悪くなる色でも、部分的に取り入れれば風水を取り入れることは可能です。
外壁塗装の色使いの例を紹介します。
受ける印象ごとにカラーの組み合わせを紹介するので、どのような印象を与える家にしたいかも考えながら確認してください。
自然な印象を与える色は次の3つです。
外壁カラーの中でも特に人気があるクリーム色は、外観を柔らかい雰囲気にできます。
「周囲の景観に溶け込みやすく、落ち着いたベーシックな色」を求めている人は、クリーム色の外壁がおすすめです。
汚れや色あせが目立ちにくいので、長年使用しても安心です。
また「クリーム色×グレー」などのように、クリーム色は他の色とも合わせやすい特徴があります。
グレーは落ち着き感と透明感があるだけでなく、特に汚れが目立たちにくい色です。
グレーとクリーム色を組み合わせることで、外壁の清掃や塗り直しなどの手間・コストを省くことができます。
汚れやすい面だけでもグレーにすると落ち着いた自然な印象に変えることができます。
「白×ブラウン」では、白だけで外壁塗装をすると、無機質な印象になりやすいですが、温かみのあるブラウンと組み合わせることで自然な印象を与えることができます。
白は汚れが目立ちやすい色なので、2階部分を白、1階部分をブラウンにすることが多いです。
豪華な印象を与える色は次の通りです。
ベージュは温かい印象を与えるだけではなく、家を大きく見せる効果があるので豪華な印象を与えることができます。
また和洋問わずどの系統の家でも合うため、使いやすい色です。
単色でも豪華な印象を与えれるので、周りと調和しながらも豪華さを演出したい人はおすすめです。
また「クリーム色×レンガ」では、自然な印象を与えるクリーム色に、レンガを組み合わせることで豪華さを演出できます。
ワンポイントでレンガを使うだけでもガラッと印象が変わります。
すっきりした印象を与えるおすすめの色は、次の2つです
淡い色のイエローグリーンであれば、単色でもすっきりした印象を与えることができます。
また緑は窓のサッシなどと相性がいいので、サッシだけ目立つことを避けることも可能です。
またグレーはシンプルで洗練された印象を与えられる色です。
すっきりとした印象を出したい場合は、単色でも使いやすいグレーがおすすめです。
グレーは汚れがつきにくい特徴もあるので、経年劣化を気にする必要がなくなります。
現代風な印象を与えるのは、明暗がはっきりしている次の色がおすすめです。
黒と白の配色は、モダン風の家にする際最も人気のある組み合わせです。
明暗のコントラストではっきりした印象を与える上、無彩色で都会風の色合いを演出できます。
また「黒×ブラウン」も人気の配色で、無彩色の黒にブラウンを組み合わせることで、柔らかく自然な印象を与えることができます。
ブラウンの部分を木目調にすることで、現代風な印象に加えて温かみを演出することが可能です。
「白or黒単色」にすると外壁色を1色に統一するのは単調な気がするかもしれませんが、逆に現代風のシンプルな仕上がりにできます。
少ない色数で仕上げれば、窓サッシや屋根などのパーツの色が外壁の単色の綺麗さを引き出します。
そのため、パーツや窓サッシの色と明度差のある色を外壁の色に選ぶのがおすすめです。
落ち着いた印象を与える色は次の通りです。
ブラウンは木や土を連想させるアースカラーと呼ばれており、周りの家にも溶け込みやすい落ち着いた印象があります。
暗めの茶色であれば重厚感が増し、明るめの茶色であれば洋風な印象を与えます。
どちらにせよ落ち着いた印象を与えることができる上、周りの家との調和も取りやすいです。
「クラシックローズ×白」の組み合わせは、暖色系のクラシックローズに白を合わせることで、落ち着いた印象を与えることができます。
緑とも合うので、庭に草木を植えてもマッチしやすいカラーになります。
派手な印象を与えたい人は、次の色がおすすめです。
他の家に比べて個性を出したい人や外壁を明るくしたい人は、ピンクの外壁がおすすめです。
ピンクの外壁は外壁には派手過ぎると感じる人もいるかもしれませんが、落ち着いた色合いを選べば調和できます。
一部分にアクセントとして取り入れるのもいいです。
またオレンジは濃すぎると周りから浮いてしまいますが、一部分に取り入れると明るく温かい印象が出ます。
はっきりした色を使ってみたい人におすすめです。
海外風の印象を与えたい人は、次の工夫をしてみましょう。
シンプルな色の外壁に、アクセントになる濃い色を塗るとオシャレな欧風な外壁になります。
白基調に部分的に赤色を混ぜることで、外観を引き締めることができ、欧米風の印象を与えることができます。
また「ベージュ×ブラウン」でも縦に色を塗り分けると、スタイリッシュなイメージの外観になり海外風の印象が出ます。
ベージュを基調としてブラウンをストライプ上に縦に塗装することで、柔らかく安定した印象を与えることができます。
外壁塗装は外壁を一種類だけではなく、複数の色や工夫を組み合わせて作るデザイン性の高い外壁塗装方法があります。
ツートンカラー以外のデザイン性の高い外壁塗装としては、次の3つが挙げられます。
色の組み合わせだけではないため、より重厚感や爽やかな印象を出せます。
以下にそれぞれの外壁塗装方法をそれぞれ解説します。
多彩仕上げ塗装は、色と柄を組み合わせて上品な仕上がりを演出する塗装方法です。
「サイディング」という外壁に使う材料を入れることで、色に柄を組み合わせることができます。
サイディング材によって見え方が変わり、凹凸の多いサイディング材とたいらなサイディング材では同じ塗料でも異なる見え方になるため塗装の幅が広がります。
一色の塗りつぶしだと単調な仕上がりになりやすいですが、2~3色にサイディング材を組み合わせることによって、より深い印象を与えることが可能です。
天然石調塗装は、塗膜のチップをカラーに配合することで、天然石らしい美しい印象を出せる塗装方法です。
天然石のような立体感と重厚感が出せるため、単色に比べて高級感を演出できます。
塗膜のチップはほとんどの色に対応できる点も魅力です。
部分的に天然石調塗装を利用するだけでも、高級感は出せるのでおすすめの塗装方法です。
デザイン塗装とは、一般塗装と異なるデザイン性の高い塗装方法です。
単色のサイディング材をレンガ調に変える、壁の一部分に模様を描くなどの幅広い塗装方法です。
デザイン塗装をしている家は少ないため、近隣の家と差別化を図ることができます。
バルコニーや窓回り、玄関だけといった風に、ワンポイントで塗装を行うだけでもガラッと印象を変えることができます。
外壁塗装の色選びは、塗る前に選んだ色が適していても実際に塗ると「ちょっと思っていたのと違う…。」と公開してしまう可能性もあります。
上記のような失敗をしない為にもこれから注意するポイントを抑えて色選びを行いましょう。
塗装メーカーは色見本を出していて、塗料毎に分けて提供しています。
塗装を依頼する人は、基本的に色見本から色を選んで外壁に塗ってもらいます。
しかし色見本は色面積が小さく、実際に外壁塗装に塗った時の色と違う見え方になります。
上記のような状態を面積効果と呼び、面積が小さいものと大きいもので色が異なって見える現象が起きています。
色見本で見た色は、外壁で塗装すると明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えてしまうので、A4サイズの色見本で色選びすることをおすすめします。
外壁塗装の色選びは、色味も重要ですが艶感も重要です。
外壁塗装は艶ありとつや消しがあり、家の印象を大きく変えます。
艶ありの外壁塗装は、新築のような仕上がりになり性能的にも耐久性が艶なしよりUPします。
艶なしは和風系の建築物と相性が良くシックな仕上がりになります。
ただし艶なしを性能面でみると、添加剤によって光を拡散して光沢を抑えているので汚れやホコリが溜まりやすく、耐久性も艶ありより落ちてしまうので注意が必要です。
自分の好きな色を外壁に塗装することも重要ですが、街の景観とうまく調和しているかも確認しておきましょう。
街並みの雰囲気と大きく異なる色味で塗ると、近隣から反感をかってしまう可能性や周りの色合いと合わず思ったのと違う見た目になってしまう恐れがあります。
周囲の家と全く同じ色合いにする必要はありませんが、浮いた色にならないように注意しましょう。
近年、外壁の色を決めるためにカラーシミュレーションを行っている所が多いです。
カラーシミュレーションは、PCを使って自分の家に色を塗って見た目を確認できるソフトです。
パソコン画面で色々な色合いの家を見ることができるので、色選びに失敗しにくく見えますが、モニター越しに見る色と塗料の色の見た目が若干異なるケースがあるので注意しましょう。
カラーシミュレーションだけで決めるのではなく、施工店としっかり相談して色合いを決めていきましょう。
周辺の環境や色に調和するような機能性の高い色をベースに、自分の好みも入れていきましょう。
外観も性能も満足のいく外壁塗装を目指して、準備をしていくことをおすすめします。