不動産業界とは？職種・仕事内容や仕組みを詳しく解説

不動産業界は、不動産を取り扱っている事業者のことを指します。

不動産の統計によると全国に約34万社あるとされていて、平成9年以降から着実に数が増えています。

不動産業界を大きく分けると下記の通りです。

• 不動産売買
• 不動産仲介
• 不動産管理
• 不動産賃貸

不動産業界と言えば賃貸仲介や売買仲介をイメージする人が多いですが、不動産投資・運用を行う会社も不動業界にはいっています。

宅建業者と不動産業は異なる

多くの人が「不動産売買」「売買・賃貸仲介」を行う業者を不動産業と称していますが、細かく言うと「宅建業」になります。

宅建業は、不動産取引における宅地取引業者の一つで、不動産業の中にあります。

宅建業は全国で約12万社あり、不動産業との違いは「不動産を管理したり貸出をしたりしない」所です。

また宅建業は「宅建業法」という法律がある為、違反すると指示処分・業務停止処分・免許取引処分を受けることになります。

不動産業界をざっくり把握する為に図解を公開します。

不動産業界の全体図はデベロッパー・売買/賃貸仲介業者・管理会社を抑えておけば理解できるでしょう。

不動産が流通する流れを紹介します。

デベロッパー(開発)

デベロッパーは不動産業界の開発部分で、マンション・アパートの建設や商業施設・都市開発などを行い販売or貸出しています。

ゼネコンや建築会社と協業し土地の仕入れから建物の建設を行う為、資金力のある企業が活躍しています。

デベロッパーのメイン事業は下記の通りです。

• 土地の取得
• 建築
• 販売

デベロッパーは財閥系の大企業が多い傾向にあります。

売買・賃貸仲介業者

不動産仲介は売買や賃貸の仲介を行います。

不動産の流通を担っており「不動産といえば！この業種！」と言われるレベルの有名なポジションです。

不動産の仲介は「売買仲介」「賃貸仲介」に大きく分かれており、細かく見ると戸建ての仲介やワンルーム仲介等があります。

不動産の仲介業者のメイン事業は下記の通りです。

• 「販売(貸出)」
• 「管理」

不動産業界の中でも中心的な存在になります。

賃貸管理会社

賃貸管理会社は不動産の管理を行うことによって収益を得ています。

大家から管理委託を受けると、入居者の集客や入居者の管理・集金を行います。

不動産管理会社は、管理事業だけなく仲介業務も平行して行っている会社が多い傾向にあります。

不動産管理会社は安定した収益を見込める業種ですが、大きな利益を得られにくい為、不動産仲介事業を並行して行います。

不動産を大きく分けて説明しましたが、更に深掘りしていくと様々な業種があります。

例えばデベロッパーを深掘りしていくと、マンション/戸建て/アパートで分かれており、それぞれ行う業務が若干異なります。

また売買/仲介は、買取再販・リフォーム提案・不動産テックなど幅広い職種がある為、不動産業界未経験者の人でも他業種の経験とスキルを活かして活躍することも可能です。

不動産業界の会社に直接インタビューしました。

不動産業界といっても様々な業種があるので、興味のある人はインタビューをチェックしてみてください。

株式会社明光トレーディング

株式会社明光トレーディングは不動産投資を主に展開している会社です。

その他にも、マンションの賃貸管理なども行なっています。

今回は株式会社明光トレーディングに直接インタビューしてみました。

不動産業界の中でも投資部門に興味がある人はチェックしてみましょう。

Q1.貴社サービス概要をご説明ください

創業30年以上にわたり、東京・首都圏のマンション経営を通して、100年人生における皆様の資産形成をサポートしている会社です。

Q2.貴社サービスの特徴・強みをご教示ください

都心ブランドエリアをはじめ、東京23区・首都圏の好立地のワンルームマンションを扱っています。

30年以上の堅実経営が金融機関から評価されており、投資用マンション購入のための提携ローンが他社様よりも豊富。購入後の賃貸管理に関しても、入居稼働率は98％以上、リスクサポートシステムが充実していて、初心者の方でも安心して始められる仕組みが整っています。

Q3.仕事内容を教えてください

売買に関して

将来に備える資産形成をコンサルティングする仕事。

まずお客様のご状況・お立場をヒアリングしたうえで、最適な投資用ローンを活用したワンルームマンション購入・運用プランをご提案。マンションオーナー様への物件仕入活動も行っています。

賃貸管理に関して

投資物件に関して、専門的で手間のかかる賃貸管理業務をオーナー様に代わって行います。

入居者様募集活動、賃貸借契約締結業務、入居中のお問い合わせ対応、室内設備に不具合が発生したときの修繕・設備交換対応、退室時の立会業務、原状回復・リフォーム工事手配など、お任せ頂く業務は多岐にわたります。

Q4.貴社で働く魅力をご教示ください

不動産に関する知識を深められる。オーナー様と長いお付き合いができる。

経営層が近く、企画提案を打診しやすい所が大きな魅力です。

Q5.どのような人が向いている職種ですか？

お客様とのコミュニケーション・関係構築を積極的に行える方。自発的に仕事の進め方を創意工夫できる方。

順応性がある方。建物や設備、法律等に関する知識が要求されますので、常に新たな情報をアップデートできる方。

Q6.不動産業界に興味を持っている人に対して一言お願いします

不動産に関する仕事は一見「物」を扱う仕事でありながら、オーナー様や入居者様、工事を行う職人さんなど、多くの「人」が関わる仕事でもあり、そこに面白さ、難しさ、やりがいが生じます。

また近年はIT化・DX化が急激に進んでいます。

従来のやり方を踏襲するだけでなく、新たな仕組みを構築できる人材、不動産に関する知識に加えてIT・デジタル分野にも精通した人材が求められています。

株式会社セイルボート

株式会社セイルボートはキマRoom!シリーズのプラットフォームを提供している会社です。

キマRoom!は不動産会社に必要な業務をデジタル化してくれる製品で、業務のデジタル化を一気通貫で行えます。

今回は株式会社セイルボートに直接インタビューを行いました。

不動産テック系の会社なので、気になる人は参考にしてください。

Q1. 貴社サービス概要をご説明ください

賃貸不動産会社向けのSaaSプラットフォームを提供しています。

Q2. 貴社サービス概要をご説明ください

キマRoom!シリーズで不動産業務のデジタル化を一気通貫にサポートできる所が強みです。

Q3.仕事内容を教えてください

「集客」「追客・来店」「申込・契約」「更新・退去」とあらゆる不動産業務全体をカバレッジするため、各種サービスを垂直展開したSaaSプラットフォームを提供しています。

Q4.貴社で働く魅力をご教示ください

• 裁量権が大きい、チャレンジしたいことを伝えたら受け入れて任せてもらえる環境
• エネルギッシュで急成長中の会社なので、全社一丸となって目標達成に向かえる
• 代表をはじめ経営陣との距離が近く、勉強になることが多い

Q5. どのような人が向いている職種ですか？

• 向上心・向学心のある人
• PDCAを回すことが得意、好きな人
• 会社全体を盛り上げようとしている人
• 問題が発生した時に「自分ゴト」として捉え、解決に導ける人
• 主体的な人

Q6. どのような人が向いている職種ですか？

SaaSサービスの中でも不動産業界に特化しているバーティカルSaaSを提供する弊社は「良いプロダクト」を生み出すプロダクトサイドの力と、「事業を推進する」ビジネスサイドの力の両方のチームが協力してサービス展開を図っています。

プロダクトサイド、ビジネスサイドの両方であらゆる職種を募集しています。

「不動産業界に興味があるけど、動向が不安」という人もいますよね。

不動産業買いは、2011年の3.11の復旧工事や東京オリンピックの影響もあり、手堅く推移しています。

これから動向を詳しく解説していきます。

新築マンションの価格が高止まりしている

不動産業界の市場動向は新築マンションの価格を参考にします。

新築マンションの価格は2019年まで価格上昇の勢いが強く堅調に推移していましたが、2020年のコロナショックによって一時価格が下落しています。

しかし2021年頃には市場が回復していき、2022年現在は再び上昇傾向にあります。

国内の政策として「住宅ローンの減税制度」「住宅取得向け支援制度」が充実しており、今後も持ち家を希望する人は増加していく見込みです。

不動産業界は今後も市場を拡大していく可能性が高いです。

リフォーム市場が上昇する見込み

近年、新築マンションの価格高騰に寄って中古マンションのリノベーションが注目されています。

老朽化した中古マンションをリノベーションして価値を高めて販売する為、リノベーション企業の売上上昇が期待できます。

近年では新築マンションの建設を主体としていた企業が、リノベーション事業をすることによって新しい収益の柱を作っている傾向にあります。

新型コロナウィルス感染拡大による巣ごもり需要の拡大

新型コロナウィルス感染拡大によって、在宅勤務が一般化してきました。

在宅勤務によってすごもり需要が拡大し、郊外の戸建てやマンションを購入している人が多く、企業単位でもオフィスを郊外に移転したケースもあります。

新型コロナショックによる影響が多少あったものの、不動産価格は大きく値下がりしていません。

また巣ごもり需要拡大によって物流施設開発が加速すると言われています。

不動産業界は業種が幅広く、細分化すると膨大な仕事内容になります。

今後も需要が拡大していく業界なので、魅力的な職種でもあります。

また不動産業界は、様々なジャンルの業務がある為、自分の経験やスキルをフル活用できる分野があるかもしれません。

不動産業界に興味を持っている人は、まず自分の経験やスキルから気になる業種をピックアップしてみましょう。