売却する

仲介業者と契約して第三者に売ったり、業者に直接買い取ってもらったりするのも一つの手です。

ただ、古屋は市場価値が低いため、結果的に売れ残ってしまうリスクも考慮する必要があります。

エリア的に需要がある立地なら、解体して売ることも考慮しましょう。

相続人・親族が利用する

住宅として、相続人や親族が利用するのも一つの手です。

入居して住むだけでなく、物置や倉庫代わりに利用することもできます。

ただ、築年数が経過すると維持コストが高くなるため、どう所有していくか計画が必要です。

有効活用する

住まなくなった古屋を有効活用して、収益を得ることを可能です。

建物が残っているなら、個人や法人に貸し出して家賃収入を得るのが基本的な活用方法です。

ただし、エリアの特性を生かしたアイデア次第では、様々なアプローチでの活用が可能です。

立地の利便性が高い

特に回転率の高さが必要な活用方法の場合、ある程度は利便性の高さが必要になります。

駅から徒歩20分以内である、大通りに面してるなどの好立地であれば、大きなチャンスがあります。

特殊な需要のある立地である

基本的には、観光客が多いなど、エリアがもともと持つ特性を生かして活用するのが成功のポイントです。

特殊な物件である

和風で古めかしいデザインである、間取りが使いにくいなどの特徴は、活用方法によってはメリットになる可能性も高いです。

売却の際はデメリットになるポイントですが、個性が需要を生み出すアイディアがあれば、大きな収益を得ることも可能です。

駐車場にする

地方だと駐車場の需要は高く、月極駐車場なら比較的低コストで始められます。

状態の悪い古屋なら、早めに解体することで地震による倒壊などのリスクを軽減することができます。

よりアクセスの良い立地であれば、コインパーキングにして高い回転率を狙うことも可能です。

賃貸経営をする

比較的状態の良い物件であれば、内装工事を行うことで借家として貸し出すことも可能です。

特に近年では地方でも移住支援を積極的におこなっているため、子育て支援などが充実しているエリアであれば、県外からの移住者の需要も見込めます。

店舗として貸し出す

古民家カフェなど、古く懐かしい外観を生かして店舗を始めることも可能です。

ただし、店舗と一口にいっても様々な業態があるため、どれが需要の大きい業態かの見極めが重要です。

エリアの特性を考慮していない

「外観のヴィンテージ感を生かして古民家カフェを始めたい！」と思っても、アクセスの良さがなければ回転率の高さは見込めません。

古屋に合ったアイデアが浮かんでも、エリアの需要と合っていなければ収益を得られる可能性は低くなります。

活用する際は、エリアの特性と物件の特性のバランスを考えて方法を決める必要があります。

エリアとの調和を考えていない

田舎の古屋を奇抜な外観・間取りにリフォームすることで、需要がさらに低くなる可能性もあります。

「目立つ物件にすることで、SNSなどで流行させられるのでは？」という考えは、精密な裏付けがないと実現できません。

成功の筋道が見えないまま上記のような方法を試しても、コストパフォーマンスを下げてしまうだけです。

まずは低コストで活用する

古屋はどれだけ大金をかけてリフォームをしても、資産価値自体が低いので無駄になる可能性が高いです。

古屋活用をするのであれば、できるだけコストをかけない、かつ失敗時のリスクが高い方法を選択しないのがポイントです。

建築基準法をチェックする

現行の建築基準法にそぐわない古屋も多く、リフォームをする際は高いコストがかかってしまいがちです。

耐震性・断熱性など基本的な住宅性能から見直す必要があるので、一般的なリフォームの費用くらいを見越していると高くついてしまいます。

事前に見積もりを確認しておくことをおすすめします。

古屋の活用は初心者にはハードルが高いと思われがちですが、もともとの資産価値が低いことを考えると、「収益が出れば儲けもの」という感覚で始められるので、意外と始めやすいです。

低コストで今の状態をそのまま生かせば手間もかからずに始められるので、興味のある方はまず不動産会社に相談してみましょう。