使いやすい間取りは人それぞれによって違います。

家族形態や生活習慣、各家庭の生活スタイルによって間取りの注文内容が変わるため間取りは慎重に考えなければなりません。

実際に以下のようなお悩み・後悔が多いです。

• 洗濯機から干す場所までや、収納する場所までが遠い。
• 朝の支度時間に家族が密集するので通りにくい場所ができてしまう。
• 他の家族が入浴中に洗面所を使いにくいのがストレス。

このような失敗をしないためにも事前に生活スタイルなどのヒアリングを行ってくれるハウスメーカーを選ぶのも満足のいく家づくりをするためのコツです。

「収納が足りなかった・多すぎた・使いにくい」など、収納に関して後悔する人も多いです。

具体的な失敗例として次のようなことが挙げます。

• 収納の奥行きが深すぎて使いにくいし、スペースがもったいない。
• 奥行や高さが足りなくて収納したいものが入らない。
• 子どもの成長とともに収納が足りなくなってしまった。
• リビングに家族がよく使うものを収納するスペースが足りなくて散らかる。

とりあえずこのくらいあればいいだろうと考えるのではなく、実際にここにどのくらいの収納があると良いなどの具体的にイメージすることが大事です。

3つ目は冷暖房効率です。

断熱性や気密性の低い家を建てると、冷暖房効率が悪くなるため、より冷暖房を使おうと光熱費が割高になるという問題があります。

また、開放感のある家でも同じような問題が起きるため注意が必要です。

いざ家が完成すると、デザインとイメージが違ったなどの問題が発生します。

その原因として、フローリング・壁紙・カーテン・外壁・屋根のデザインを小さな写真やサンプルを見て決める人がこの事例で失敗します。

フローリング・壁紙・カーテン・外壁・屋根を単体のデザインで決めるのではなくて完成後の全体的な統一感に注意して決めると失敗しなくなります。

5つ目は玄関・窓の配置です。

家を建てるとき、意外と見落としがちな問題点が家の外の問題です。

そこで今回の玄関・窓の配置が重要になってきます。

外の視線が気になってくつろげない家になってしまったということがあります。

玄関を開けた時、窓の外からの視線に注意して配置は考えた方が良いです。

6つ目は騒音です。

家の外の問題としてもう一つあるのが騒音被害です。

快適な家にするには外の音の問題にも配慮した間取りづくりが大事です。

音の問題を度外視した場合に以下のような失敗例があります。

• リビング近くにトイレを配置したため、来客時などに音が気になる。
• 遅い時間に入浴する家族がいるのに、寝室と風呂が近いので、水音が気になる。
• 寝室のすぐ裏手に隣地の駐車場があり、エンジン音が気になる。

ハウスメーカーに相談すれば生活音に配慮した設計をしてくれるので困ったらすぐ相談してください。

7つ目は細部の使い勝手です。

注文住宅では、窓・ベランダ・コンセント・証明などの細かい部分の失敗が意外と多く見られます。

リビングの広さやキッチンの配置などの間取りの目立つ部分ばかりに気を取られていると、次のように後悔することがあります。

• 窓を多くしたら家具を置けるスペースがない。
• ベランダの幅や奥行きが狭くて、洗濯物や布団が干しにくい。
• 家具を配置してみたら、ドアが開けにくかったり、通路が狭すぎたりして生活しにくい。
• 玄関の照明が自動的につかないので、荷物が多いときに不便。

細かい部分でも完成後に工事をすると値段が高いなどという場合もあるので設計の段階でしっかり考えておく必要があります。

なんとなく間取り図を見ていても気づきにくいので、実際に生活するイメージを持ってみると不便性に気づけることもあるので、是非何度もイメージを重ねて設計の依頼をしてください。

間取り図だけでは風通しや・日当たりはなかなか想像しにくいです。

方角や立地条件によって変わってくるため、それに応じた工夫を施すことが大事になってきます。

方角・立地条件を無視した場合に以下のような失敗例があります。

• 換気したくても大きな窓は防犯上の問題から開けっ放しにできない。
• 西日が差し込む方角に大きな窓があるため、夕方は眩しい。
• 天窓や大きめの窓を付けたので、日焼けが気になる。
• 窓とテレビの位置関係が悪く、光が反射してテレビ画面が見にくいときがある。

風通しをよくするには1部屋に窓を2つ設置するといだいぶ良くなります。

また風通しを良くするかつ防犯対策として細長い窓を設置するのもおすすめです。

窓の大きさ、高さ、位置などは実際にハウスメーカーと一緒に決めると良いです。

9つ目は予算面です。

家を建てる際、いつのまにか予算がオーバーしていたなんてことがあります。

ではなぜそのようなことが起きるのか。

原因として1番多いのが、「坪単価」だけを参考にして予算を組んでしまうパターンです。

坪単価は、建築費のみを計算する数字であって、その他家づくりにかかる費用は一切含まれていないため、気づいたら予算オーバーしていたということが起きてしまいます。

建築費のみに対策するのではなくその他の費用にも気を付ける必要があります。

実際に家を建てるとなると、建築費以外にも「付帯工事費用」や「住宅ローンの諸費用」などがかかります。

それだけでなく、土地がなければ「土地代金」、地盤が軟弱だった場合は「地盤改良費」、建て替えなら「解体費用」が必要になるなど、状況によって発生する費用もあるので気を付けておく必要があります。

最後にメンテナンス費です。

家を建てるときはその後のメンテナンス費の手間などはあまり気にならないものです。

しかし、家が建って何年かすれば家も老朽化が進んできます。

メンテナンスのことを考えずに家を建ててしまった場合に以下のような失敗例があります。

• 子どもが壁紙に落書きしたりオモチャをぶつけてしまったりするのに、汚れや傷が目立ちやすいデザインで、しかも汚れが落ちにくい素材を選んでしまった。
• 無垢のフローリング材を見た目で選んだら、傷がつきやすく凹みやすい。
• 定期的なワックスがけが面倒。
• カーテンをおしゃれなシェードにしたけれど、取り外しが大変なので気軽に洗えない。
• 風呂場を広くして浴槽もサイズアップしたら、掃除が大変だし、水道代が高くなった。
• 広い庭の植栽は、雑草の処理や落ち葉の掃除が大変。

初期費用が高めだとしても、結果的に長持ちして節約になったり、手入れが楽になったりする場合もあるので、ランニングコストも視野に入れてプランを立てると良いです。

より自分たちの理想とする注文住宅を建てるために、完成後に一切の公開を残さないためにももう一度見直し、ハウスメーカーとの相談を行ってください。

人生で1番の買い物となる注文住宅。

沢山の願いが込められた家で長い年月過ごすということを考え、慎重に決めてください。

満足のいく家を作るために、間取り・設備・デザイン・費用など無理ない範囲で理想が叶えられるよう先述した失敗例に気を付け是非、素敵な注文住宅をご購入ください。