品川区は、東京23区の南側に位置し、区内には、品川地区、大崎地区、大井地区、荏原地区、八潮地区の５つの地区に分けられます。

オフィス街として開発が進む大崎地区、区役所の最寄り駅として区の中心に立ち、商業施設が多い大井地区と、地区ごとに特徴があります。

また警視庁公表の「令和3年度 区町村別犯罪件数データ」によると、品川区内の犯罪計数は23区内第5位に位置する発生率を有しています。

さらに品川警察署調べでは、過去5年間の刑法犯推移が下降の一途をたどっているため、23区内では比較的治安がいい街といえます。

ただし、人気が少ない場所や薄暗い道を通る際は、周囲に気を配るなど、防犯意識を強く持つ必要があります。

以下は、品川区内にある賃貸物件の家賃の平均額を間取り別で集計したものになります。

なお、この数値は複数の不動産ポータルサイトに掲載されている賃貸物件の賃貸価格を基に独自編集したものになります。

※データは2023年6月時点のものです。

全体を通して、品川区内の平均家賃はやや高めに設定されている部分が多く、オフィス街に近かったり、商業施設が整っているなど、エリアごとの立地条件や、専有設備の条件次第で家賃が前後します。

また、一人暮らし用の物件を決めるときは、手取りの1/3以内に留まる金額で物件を決めるのが最適とも言われています。

例えば、間取り1Kのマンションを借りようと思うなら、最低でも手取りが23万円以上あるのが好ましいです。

とはいえ、物件に求める条件をワンランク下げれば、品川区内で一人暮らしを始められます。

ここからは、品川区で一人暮らしを始められる女性におすすめのエリアを5ヵ所紹介します。

武蔵小山

武蔵小山は、品川区内でも落ち着きがあるエリアで、物件の家賃は平均並みです。

エリアの中心駅に当たる武蔵小山駅の近くには、武蔵小山商店街パルムという商店街があります。

いずれも個人経営の店舗が多数並んでいますが、物品価格は大手スーパーに引けを取らない価格で生活費術品や食品の購入ができます。

戸越

戸越には、「戸越銀座」という商店街があり、最寄り駅に当たる戸越銀座駅下車すぐの距離で通うことができます。

商店街を中心に住宅街が形成され、買い物環境が充実しているうえ、都市部へのアクセスも良好です。

家賃平均は、やや高めになりますが、仕事のだけじゃなく、生活基盤そのものも充実させたいと考えている方におすすめです。

大井町

大井町は、品川区内でも大型スーパーや量販店などの大型商行施設が多数立ち並んでいるエリアです。

エリア需要が良好なため、家賃額が平均よりも高めに設定されていますが、少し離れた場所になると、平均並に近い家賃設定で借りられる物件が多数あります。

中心駅にあたる大井町駅には、JR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線が走っているため、都市部へのアクセスが良好です。

大崎

大崎は、品川区内のオフィス街として開発が進んでおり、日中は人の行き来が激しい一方、夜になると静かになります。

オフィス街や最寄り駅になる大崎駅周辺にある物件の家賃は非常に高く、最寄りから少し離れた場所にある物件でも、返金よりもやや高めに設定されています。

またオフィス街にも関わらず、スーパーやドラッグストアなど、生活必需品が揃う店舗が多数あります。

旗の台

旗の台には、大井町線と池上線の２路線が通っている旗の台駅を中心に町が形成されています。

近隣には、武蔵小山商店街と外越銀座商店街があるので、生活基盤の構築が容易なうえ、2022年12月17日には、イオンタウン旗の台が開業します。

都市部からは少し離れた場所にありますが、都市部へのアクセスを容易にしてくれる五反田駅、目黒方面へは電車1本で迎えます。

最後に、品川区内で女性が一人暮らしを始める際に決めるエリアと賃貸物件の選び方を紹介します。

買い物環境が整っているエリアにある物件を選ぶ

1つ目は、買い物環境が整っているエリアにある物件を選ぶことです。

一人暮らしを始めるということは、自分自身の力で衣食住のすべてを賄っていかねばなりません。

家賃が抑えられる物件を選ぶこともいいですが、生活の基盤となる衣食が成り立っていなければ、生活そのものが良好になりません。

なので、エリアを決めるときは、生活必需品や所品の購入が容易に行える商業施設が最寄り駅近辺にあることを確認したうえで決定しましょう。

最寄り駅近辺に商業施設があれば、帰り道に立ち寄れます。

2階以上の賃貸物件を選ぶ

2つ目は、2階以上の賃貸物件を選ぶことです。

女性の方が一人暮らしを始めるとき、当ポイントは特に押さえておきたいモノになります。

治安がいい街でも、1階部分や2階部分は、不法侵入による犯罪に巻き込まれる確率が高いです。

自分の身を守るためにも、物件を選ぶ時や2階建アパートよりも、2階以上のマンションを基準に、3階以上のフロアを選ぶのがおすすめです。

賃貸相場が低いエリアは避ける

物件を選ぶ時、極力家賃を抑えて一人暮らしを始めたいと思う方が多いです。

だからといって、賃貸相場が低いエリアを選んでしまうのは、今後の生活に大きな支障をきたす恐れがあります。

考えられるものが、管理体制がずさんなモノであったり、専有部分の設備が整っていない、劣化気味などに見舞われる可能性があります。

家賃を極力抑えたくても、賃貸相場が低いエリアを選ぶのは愚策です。

女性専用賃貸物件を選ぶ

女性が一人暮らしを始める際は、物件条件下に「女性専用賃貸物件」と入れて探してみるのがおすすめです。

「女性専用賃貸物件」を入れて物件を探してみると、不動産屋が厳選した「女性専用賃貸物件」の情報が入手しやすいです。

また既存入居者も女性のみに絞っている物件が多く、異性と顔合わせることがありません。

物件探しの1方法として、おすすめです。

防犯セキュリティが高い物件を選ぶ

5つ目は、防犯セキュリティが高い物件を選ぶことです。

例えば、エントランス部分にはオートロックが設けられていたり、建物の死角になりやすい部分には防犯カメラが設置されているなど、犯罪抑止に努めている物件を選ぶのがおすすめです。

また、エントランス部分には物件の管理人が定期的に常駐している物件を選ぶのも1つのポイントです。

都市部への行き来がしやすい品川区で、一人暮らしを始める女性におすすめのエリアの紹介と合わせ、区内の平均家賃、エリア・物件選びのコツを紹介してきました。

品川区は、最寄り駅から都市部へのアクセスが良好なうえ、生活の基盤を支える多数の商業施設が多く点在します。

加えて、都内23区内でも治安がいい街に部類するので、女性が一人暮らしをするのにうってつけの街といえます。

ただし、区内の家賃額は、好条件下になるものほど高額です。

物件を決める際は、自分の手取り額の1/3以内に留まる家賃額で借りられる物件があるエリアで始めるのが最適です。