フェレット・フクロウと一緒に暮らしている動物好きブロガーです。
これから初めて飼う人のためのフェレット飼育ブログ「GO!GO! FERRET」、フクロウ飼育ブログ「くるるの野望」を運営中。
かわいい画像を中心に魅力を伝えながら、飼い主目線で飼い方を解説しています。
- 「GO!GO! FERRET」:https://gogoferret.com/
- 「くるるの野望」:https://kururu-owl.com/
フェレット・フクロウと一緒に暮らしている動物好きブロガーです。
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かわいい画像を中心に魅力を伝えながら、飼い主目線で飼い方を解説しています。
一人暮らしにも人気なフェレット。
アパートなどの集合住宅で飼育する飼い主も多いペットです。
しかしフェレットに興味を持っても、犬猫に比べるとまだまだマイナーで飼い主の話をきける機会は少ないですよね。
フェレット3頭の飼育者がフェレットの特徴や一人暮らしで飼育するときの注意点を紹介します。
一人暮らしでも飼育環境を整えることは簡単なので、ぜひフェレットをペットの候補にしてくださいね。
フェレットはイタチ科の動物で胴長短足の愛くるしい見た目をしています。
好奇心旺盛で遊び好き。
小動物でありながら飼い主になつきます。
メスは0.6kg~1.0kg、オスは1.0kg~1.3kg。
メスの方が小柄な体格で、アクティブな性格です。
寿命は6~8年で、4歳以降の高齢期には病気にかかる確率が高くなります。
ペットショップから飼えるフェレットは避妊去勢手術と臭腺除去手術が完了した海外からの輸入個体が主流です。
日本で繁殖されているフェレットは適切な時期に避妊去勢手術をすることを約束して販売されるので個人での繁殖はできません。
フェレットはファーム(繁殖場)により見た目や性格に傾向があります。
メジャーで飼いやすいフェレットを紹介します。
生体価格は毛色によって変動し、レアカラーほど値段が高くなります。
ベビーフェレットを大人のフェレットと引き離すまでの期間が長いため、安心サイズでお迎えができます。
噛み癖が少なくおっとりとした性格でフェレット初心者にも飼いやすいです。
生体価格は60,000円~80,000円。
メジャーなファームで多くのペットショップで取り扱いをされています。
毛色のバリエーションが豊富なため、自分の好みにあったフェレットを見つけやすいです。
生体価格は50,000円~80,000円。
オスは大型になりやすく、大型フェレットを飼いたい人向けです。
アクティブでパワフルな性格。
身体が大きいため噛む力も強いので、噛み癖のしつけがやや大変です。
生体価格は60,000円~80,000円。
フェレットの飼育環境を整えることは簡単あり、一人暮らしにも人気な理由です。
一人暮らしとフェレットが相性のいい理由を紹介します。
1日の大半を寝て過ごすフェレット。
飼い主が仕事などで出かけている間は寝ているため、お留守番が得意です。
群れで過ごす動物ではないので、1頭だけの飼育でもフェレットは寂しくありません。
フェレットは食べる量を自分で調整できるため食べすぎることはなく、1泊2日の宿泊では多めのフードと水を設置しておけば大丈夫です。
宿泊で留守にする場合は出かける前後に普段より多く遊ぶ時間をとり、外出直前にケージ内を掃除しておきましょう。
2泊以上の外出が必要な場合はペットホテルを利用してください。
アパートなどの集合住宅に住むことの多い一人暮らし。
ペットの鳴き声は周囲への配慮が必要です。
大人のフェレットの鳴き声はとても小さく外へは響きません。
まれに響く声で鳴くベビーフェレットはいますが、生後半年で響く鳴き声はしなくなります。
フェレットは鳴き声が小さく迷惑になりにくいため、大家や管理会社から飼育許可がおりやすいです。
いくら鳴き声が小さくてもこっそり飼うのは規約違反。
飼育許可はきちんともらいましょう。
フェレットのお散歩は室内で完結します。
ケージ飼育の場合、ケージの外で遊ばせる部屋は6畳もあれば十分です。
ただし誤飲事故がとても多いので、フェレットが遊ぶ部屋の整理整頓にはとくに気をつかいましょう。
外でのお散歩はハーネスを装着すれば可能ですが、虫が付いたり脱走したりとデメリットが多いのでおすすめしません。
初期費用にかかる飼育用品は3万円ほど。
生体代と飼育用品代をあわせると、約10万円あればフェレットのお迎えは可能です。
飼育用品はフェレットを迎え入れる前に準備しておく、お迎え当日がスムーズです。
フェレットのケージには小動物用のスチール間隔が狭いものを用意しましょう。
犬猫用ケージはスチール間隔が広く、すり抜けて脱走するため危険です。
高さより広さ重視で選ぶといいです。
小動物用の飲み口が小さい給水ボトルが飲みやくておすすめです。
ボトル内の水は朝晩の2回は新鮮な水に交換します。
フェレットはもぐることが好きな動物なため、ベッドとしてもぐれるハンモック・寝袋をケージに入れます。
ケージに吊るせるハンモックがおすすめ。
洗濯が必要なので、金具を簡単に取り外せるタイプがいいです。
フェレットには長方形で身体がすっぽり入る大きさのトイレを準備します。
三角形のものより長方形のトイレの方が、成功率は高くなります。
台形型の陶器または固定式の倒されにくいエサ入れがおすすめです。
やんちゃな性格のフェレットは重い陶器のエサ入れでもひっくり返すことがあるので、危ない場合は固定式に切り替えましょう。
フェレットをお迎えする店舗でどのフードを与えていたか確認し、同じフードを購入するといいです。
フードの切り替えは徐々に行わないとフェレットは体調を崩します。
まずはショップで食べていたフードを与えながら継続するか切り替えるかの判断をしてください。
好き嫌いが激しいフェレットにはキャットフードも代用できます。
フェレットはもぐることが大好きなので、遊び部屋にトンネル設置すると喜びます。
その他のおもちゃは誤飲される恐れのないものを選びましょう。
フェレットは手がかからない小型動物として人気ですが、犬猫とは異なる特徴もいくつかあります。
飼う前にいくつかのポイントを抑えておきましょう。
フェレットはとにかく活発で、遊びたい欲が旺盛です。
そのため、ゲージにずっと入れておくとストレスが溜まってしまいます。
少なくとも1時間以上は外に出して、走り回らせるようにしましょう。
ただ広い部屋に出すのも良いですが、飼い主がたくさん遊んであげるのが理想的です。
フェレットは室内ペットとして人気ですが、外で散歩に行くのも大好きなので時間があれば公園へ連れていってあげましょう。
フェレットは本来砂の多い地域に生息しているので、公園の砂場に連れていってあげると砂を掘ったりして遊びます。
ただ、フェレットは暑さに弱く、夏場に外へ出すと熱中症にかかってしまうので注意しましょう。
フェレットが飼い主になつくと、飼い主の後ろをいつまでも付いてくるようになります。
こうなったら、飼い主として認められて、なつかれているサインだと言えます。
また、フェレットは警戒心が強く、最初のうちは餌を手渡しであげても食べてくれません。後ろからついてくるのと同じタイミングで、飼い主の手から餌を食べてくれるようになります。
しっかり手をかければ半年後にこの状態になるので、しっかり飼育できているかどうかの判断基準にするとよいでしょう。
フェレットは自分でお腹が空いたと思った時に、必要な分だけ餌を食べるスタイルになります。
そのため、餌をあげて全然食べなくても、「食欲がないのかな…」と過剰に心配することはありません。
ただ、あまりにも餌を食べない時は病気の可能性があるので注意しましょう。
フェレットは1つの餌しかあげないと、それしか食べなくなって他のものに一切手を出してくれなくなることがあります。
フェレットは偏食になりやすい部分もあるので、餌を混ぜたり、交互に与えたりする工夫が必要です。
フェレットにおやつをあげようとすると見向きもされず、「おやつ食べないのかな…」と悩むことも多いです。
ただフェレットはおやつを食べないのではなく個体によって好きなおやつが全然違うので、好きなおやつが見つからないなら、見つかるまで様々なものをあげてみて様子を伺う必要があります。
好きな臭いや味のものは喜んで飛びつくので、どんどん試してみましょう。
犬猫なら、ペット用のおもちゃで毎日遊んでいると、自然におもちゃとそれ以外の区別がつくようになります。
ただ、フェレットはおもちゃと雑貨や生活用品の区別がつかないので、おもちゃ以外のものを近づけないことが大切です。
前述の通り、フェレットは毎日1時間以上遊ばせないとストレスが溜まってしまいます。
そのため、ゲージに放置して長期の旅行や出張に行ってしまうのは危険です。
知り合いか動物専用ホテルに預けることをおすすめします。
ケージ飼育の基本的なお世話の方法を紹介します。
広い部屋で放し飼いをすると、もっと広い部屋で遊ばせなければフェレットはストレスがたまるので注意してください。
朝晩2回のトイレ掃除とフード・飲み水の交換をします。
トイレ砂やフードの食べかすがケージ内に落ちるのでミニホウキで掃くと清潔です。
フェレットはとっても遊び好き。
1日に1時間はケージの外に出して遊びます。
若いフェレットは体力があるので1時間以上遊んでも問題ありません。
寝床のハンモックなどの布類を週に1回は交換します。
換毛期は3日に1回ほど交換するといいでしょう。
爪切り・耳掃除を週に1回して、お風呂は月に1回程度入れると清潔です。
ジステンパーワクチンをベビーフェレットには年に2回、大人のフェレットには年に1回接種します。
5月~12月は月に1回フィラリア症予防の薬も飲ませましょう。
フェレットの価格は犬猫に比べて価格が安く、若い人でも買いやすいです。
犬猫は高級種だと平均よりも高値になってしまいますが、フェレットの場合は種類による価格の差は大きくありません。
種類 | 価格相場 |
---|---|
マーシャルフェレット | 45,000〜65,000円 |
パスバレーフェレット | 30,000〜50,000円 |
マウンテンビューフェレット | 45,000〜65,000円 |
主な3つの種類の価格を総合すると、平均で3万円~6万5,000円となります。
ただし、フェレットや毛色や出産地によっても価格が変わるので、一概に上記の通りの価格だとは言えません。
また、高い価格のフェレットが初心者にも飼育しやすいとは限らないので注意しましょう。
種類 | 性格 | 噛み癖 |
---|---|---|
マーシャルフェレット | 温厚でおとなしめ | 少ない |
パスバレーフェレット | 遊び好きでやんちゃだが、飼いやすい | やや多い |
マウンテンビューフェレット | 温厚でおとなしめ | 少ない |
最もおとなしいマーシャルフェレットは、初心者でも安心して飼うことができます。
ただ、たまに「マーシャルフェレットは噛み癖が全くない」と言われますが、個体の性格や飼い方によっては噛み癖が付いてしまうので注意が必要です。
パスバレーフェレットは噛み癖が多いのが難点ですが、その分性格が活発で、良く遊んでくれるので最も人気があります。
フェレットは、今では全国のペットショップで購入できます。
大型のペットショップでも購入可能ですが、犬猫や鳥類の取り扱いが多いので、スタッフの知識も偏っていることが多いです。
ペットショップの中でも小型哺乳類の取り扱いが多いお店だとフェレットの知識が豊富なスタッフが多いので、疑問点を解決してくれて、安心して購入できます。
TwitterなどのSNSでフェレットの里親を募集している方もいます。
捨てられたフェレットの里親を探している人を探して、相談してみましょう。
一人暮らしにも飼いやすいと人気なフェレットですが、一人暮らしだからこそより気をつけなければならないこともたくさんあります。
フェレットは暑さに弱い動物で熱中症にかかります。
温度管理としてエアコンが必須です。
保冷材や送風機では日本の夏は乗り越えられません。
夏は24時間エアコンを稼働し、室温が26度以下になるように温度管理をします。
ペットホテルを利用する機会が多い一人暮らし。
ペットホテルにフェレットを預ける場合、「ジステンパーワクチン」を接種した証明書の提示が必要です。
ジステンパー感染症は致死率100%。
健康でいるためにもワクチン接種が必要です。
フェレットを診察できる動物病院をチェックしておきましょう。
フェレットは寝ている時間は長いですが、起きているときはとても元気に遊びます。
1日に1時間以上は遊ぶ時間を確保してください。
日中に時間をとれない場合は朝晩にしっかりと遊びましょう。
1週間に1回はフェレットの爪切りをしないといけません。
フェレットの爪には血管が通っており、1人では血管まで切ってしまう事故が起きやすいです。
爪の血管を切らないように気をつけましょう。
人間の生活空間とフェレット飼育部屋が同じになりやすい一人暮らし。
フェレット専用の飼育部屋が準備できない場合は誤飲や転落の事故により気をつけなければいけません。
好奇心旺盛なフェレットは小さいものを誤飲してしまいます。
例えばイヤホンの先端についているゴム(イヤーピース)はフェレットにとって噛みやすく飲み込んでしまいます。
家具をつたって登った高い場所からの転落や、ラグへの潜り込みによる踏みつけ事故にも気をつけなければいけません。
部屋の整理整頓をしっかりし、ケージの外で遊ばせているときにフェレットがどこで何をして遊んでいるかを把握してくださいね。
1日の大半を寝て過ごすフェレットは、日中を留守にしがちな一人暮らしのライフスタイルと相性ばつぐん。
「外で散歩はする時間はないけど、一緒に遊んでくれるペットを飼いたいな」と思ったらフェレットがおすすめです。
飼育費用と飼育環境を準備できるなら、ぜひフェレットをペットとして検討してください。