地震じゃないのにマンション・アパートが揺れる!地震じゃないのにガタガタと常に揺れていて酔う感覚になるのはなぜ?
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暮らしているマンションやアパートが、地震でもないのに常に揺れている感覚に陥ってしまうケースは意外と多いです。
実は、物件が地震以外の要因で揺れるケースは決して少なくありません。
ここからは、地震じゃないのにマンションやアパートが揺れてしまう原因について調査していきます。
地震じゃないのにマンション・アパートが揺れる原因
原因①軟弱な地盤
近年建てられた物件は新耐震基準が適用されており、震度7の揺れでも耐えられる構造になっています。
それでも揺れを感じる場合、建物の問題ではなく地盤が弱い可能性が高いです。
地盤自体が弱ければ、上に建つ物件の構造がいくら頑丈でも揺れを感じやすくなります。
原因②破損や腐食がみられる
築年数がある程度浅くても、環境的要因から破損や腐食が進行してしまうケースは少なくありません。
こうした症状があると、地盤が頑丈でも耐性が弱くなり、だんだん揺れやすくなってしまいます。
原因③しなりやすい構造になっている
地震や強風からの圧力を弱めるために、しなりやすい構造になっている物件も多くあります。
こうした物件はあえて揺れやすくすることで、衝撃を正面から受けるケースを回避しているのです。
この構造の家の場合、揺れにくい物件よりも耐震性が高い事例は多く、必ずしも安全面に不安がある訳ではありません。
原因④交通振動を受けて揺れている
トラックなどの大型車両が目の前の道路を通過する度に揺れるケースも多いです。
大型車両が通行する際に振動が伝わり、地面と一緒に物件が揺れるのが原因です。
交通振動は道路に面している部屋し感じないケースも多く、「揺れると思っていたけど、他の住民からのクレームがないので我慢している」という人も少なくありません。
交通振動を感じたら、率先して不動産会社に相談することをおすすめします。
原因⑤欠陥工事の可能性がある
土台と基礎の結節が出来ていない、軸がぶれているといった場合も、通常の物件より揺れやすくなっています。
ただ、新築当時はまっすぐな軸でも、住民が重いものを部屋に搬入することで想像以上の荷重がかかって軸がぶれてしまったケースもあるので、一概に欠陥工事と断定できる訳ではありません。
耐震構造のマンション・アパートも揺れやすい可能性がある
地震や揺れに対する被害を軽減するための構造の代表的なものが耐震構造や免振構造です。
このうち、免振構造は地震エネルギーを吸収して揺れにくくする構造のことで、積層ゴムなどを建物と基礎の間に挟みます。
一方、耐震構造は大規模な地震被害にも耐えられる構造のことを指します。
耐震構造は頑丈さにフォーカスしたもので、大地震でも倒壊しにくいメリットがある一方、決して揺れにくさを保証するものではありません。
大地震で倒壊しなかったマンションも、揺れの感じ方自体は他の物件より大きかったという報告もあります。
耐震構造だからといって揺れずに安心という訳ではないので注意しましょう。
特定の場所で揺れを感じるなら交換や配置等の見直しが必要
日中は働いていて、部屋ではリビングの椅子かベッドの上にしか基本的にいないという方は多いです。
こうした特定の場所で揺れを感じることが多いなら、ベッドや椅子が不良品の可能性が高いです。
備品の交換や配置の見直しをおこなえば、意外と簡単に解決でいる問題かもしれません。
地震酔いや大地震への恐れから揺れを感じるケース
大地震やその後の余震を何度も経験すると、地震酔いといって揺れていないのに揺れている感覚になることがあります。
大きな揺れによる心理的な衝撃と「また地震が来るのではないか…」という恐怖から、揺れる感覚に陥ってしまう方は地震被害があった被災地に多くいます。
その理論でいけば、直近で大地震を経験していなくても、今後起こるかもしれないという不安が大きい方は地震酔いを発症する可能性があるという訳です。
敢えて軽く言えば思い過ごしですが、症状が重いと感じる際は病院の診察を受けることをおすすめします。
揺れている感覚に吐き気・めまいが伴う場合は病気の可能性がある
実際は揺れていないのに揺れる感覚がある場合、内耳や脳に異常があり、体の平衡感覚が失われている可能性もあります。
揺れだけではなく吐き気やめまいも伴う場合、メニエール病や良性発作性頭位めまい症の疑いがあるので注意しましょう。
吐き気やめまいが起こった時は、無理に動かず安静にすることをおすすめします。
ストレスや寝不足、運動不足が原因の可能性が高いので、医師の指導のもと、規則正しい生活を心がけましょう。
地震じゃないのに揺れるマンション・アパートに最適な工事
表層改良工法
地盤改良工事で地盤そのものを強化したり、建物の傾きを抑制したりすることができます。表層改良とは、軟弱な地盤があまり深くない範囲に広がっている場合に、1~2m程度を掘り起こしてセメント系固化材を加えてかき混ぜ締め固める工事を指します。
施工費用が簡単で低コストで済む他、狭小地や高低差のある土地、様々な地質にも対応できるのが大きなメリットです。
杭工法
浅い基礎でマンションやアパートを支えられないと判断した場合、杭を深く打ち込んで建造物を支える基礎を杭基礎といいます。
杭工法や場所打ち杭と規制杭に大きく分かれており、状況や予算に応じて使い分けられます。
制振アンダーピニング工法
基礎の下を掘り、物件が傾いている部分に特製のコンクリート杭をセットして支える方法です。
効率よく沈下を抑えられる他、住んだままでも工事が可能というメリットがあります。
薬液注入工法
注入管を通して薬液を地盤の中に流し込み、地盤強化を図る工法です。
土地の組織を変えることなく薬液が浸透していき固化します。
地盤の粘着力が増加することで耐震性だけでなく、水害防止にもなります。
薬液の注入圧によって、地盤ごと基礎を持ち上げて傾きを是正することが可能です。
地震じゃないのに揺れるケースは珍しくない
上記の通り、地震がなくても物件が揺れるケースや、揺れを感じてしまうケースは珍しいことではありません。
知らずに体験するとビックリしてしまいますが、そういったこともあると事前に把握しておくことで、無駄な不安を感じなくて済みます。
ただ実際に地盤の脆弱性が原因で揺れているケースなどもあるので、遠慮せずに専門家へ相談することをおすすめします。