離婚・住み替え…ローンの残る分譲マンションを売却した体験談
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「築浅のうちに離婚をして高額のローンが残ってしまった」「転勤を機に戸建てへ住み替えたい」など、分譲マンションを売る理由は人によってさまざまです。
ただ、この時にネックになるのが、残っている住宅ローン残高です。残っているローンは売却時に一括返済しなければいけないので、売り方が限られてしまいます。
今回は残債のあるマンション売却に成功した3人の体験談を紹介します。売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください!
→ローン残債があるマンションも売却できる?ローンが残る物件を売る流れ・注意点をケース別に解説【体験談①】査定額はローン残高ギリギリ…それでも余裕を持って返済できた!
投稿者 | Tさん(仮名) |
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売った時期 | 2017年1~3月 |
築年数 | 築12年 |
成約価格 | 2,900万円 |
購入時の価格 | 3,800万円 |
売却時のローン残高 | 1,900万円 |
地方勤務から異動で本社に戻ることになったので、念願のマイホームを建てるために今の住まいは売ることにしました。
査定をしてもらうと、ローンを返したら数百万円しか手元に残らず、新居の購入費はとても捻出できそうにない状況。それでも、一括査定サービスを使って探していたら、残高+700万円くらいで査定してくれる業者が見つかりました。
担当の方は私と同い年で、当時、夢のマイホームを買ったばかりということでした。「頑張りましょう!」と言われ、信頼できるなあと感じたのを覚えています。
高く売れそうなことは何でもした
少しでも高く売って良いところに引っ越したいという思いがあったので、高く売れそうなことは何でもしました。
特に力を入れたのが部屋の掃除や片付け。日中は妻にしてもらってましたが、休みの日は私も積極的に手伝いました。
お風呂と洗面所は少し汚かったので、妻がハウスクリーニングを依頼しました。私は十分キレイだと思ったのですが、出来栄えを見るとやはり違いますね。これは、内見に来た方にも好評でした。
こども用品の整理はかなり大変でしたが、断捨離した分、引っ越し代が浮いたので結果的には良かったと思います。
ローンを引いて800万円確保!都内に一戸建てを建てました
私たちの掃除と担当の方の営業が功を奏したのか、結果は査定額+300万円になりました!
ローンと仲介手数料や税金を全て払っても手元に800万円くらい残ったので、当初は予想していなかった都内に家を建てることができました。
後日、担当者にお礼を言いに行くと、「ここまで協力的な売主の方ってほぼいないんですよ。懸命に努力されているのを見て、私もいい仕事が出来ました!」といってくださいました。
実際にいろんな口コミを見ていると、契約する会社まではじっくり選ぶ人が多いですが、その後は何にもしないケースがほとんどみたいです。
私は掃除をしっかりやるだけで査定額より300万円売ることができましたし、不動産会社の方も人間なのでモチベーションは上がると思います!大変ですが、やらないで損するよりはおすすめですよ!
【体験談②】親戚にローン残高2,000万円を肩代わりしてもらい住み替え成功
投稿者 | Fさん(仮名) |
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売った時期 | 2016年3~7月 |
築年数 | 築8年 |
成約価格 | 1,080万円 |
購入時の価格 | 1,560万円 |
売却時のローン残高 | 2,050万円 |
築8年の分譲マンションを売り、同じ築年数のマンションに住み替えをおこないました。
この時、ローンが2,000万円ほど残っていたので、親戚に返済を肩代わりしてもらいました。
査定を依頼しても最大1,100万円くらいしか出してもらえなかったので、どうしても借りるしかなかったんですよね。当時の私は知識も浅く、物件を売ったらどれくらい税金がかかるかも知らなかったので、多めに貸してもらいました。
親戚はあっさり貸してくれましたが、今考えるとよく出してくれたなあと思います。
築浅での住み替えに両親から猛反発を受ける
親戚から大金を借りるということで両親にも相談したところ、案の定猛反発を受けました。
「アンタ、家買ったばかりじゃないの!」「ちょっと広いとこに住むくらい、我慢できるでしょ!」と厳しく言われました。両親はずっと実家を改装しながら住んでいるので、理解してくれなかったんです。
私は、東京オリンピックなどもあり今が絶好の売り時ということ、「同じ家にずっと住む」なんて考え方は古いということを言いました。
なんとか納得(?)してもらえはしましたが、今でも若干のわだかまりを感じています。
新居で快適に過ごしているがお金の負い目はずっと残る
結局、お金はこんな感じで分担して住み替えをしました。
内容 | 費用 | 出所 |
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住宅ローン返済 | 2,000万円 | 親戚から全額借りる |
新居購入 | 1,800万円 | 売却代金+貯金 |
引っ越しの諸費用 | 40万円 | 貯金 |
売ったお金は税金などで200万円弱引かれ、結局ローンは親戚に全額肩代わりしてもらいました。また、予想外に出費がかかり、貯金をかなり切り崩してしまったのがショックでした。
新居は今までより快適に住めて文句ないですが、やはり大金を貸してくれたことに負い目があります。(2年経った今も返せていません)
せっかく新居に引っ越したのにそのことがあって完全に新生活を満喫できてないですし、親にはいまだに愚痴を言われます。
反省としては、売って入るお金、出ていくお金の計算をしっかりやること、諸々の費用は自分たちで全額負担したほうが良いということ、それと不動産会社の言うことは信じ過ぎないほうが良いということですね。
一番高く売れるタイミングに売れたのは間違いないですが、もうちょいお金を貯めてからのほうが良かったかなーと後悔しています。
ローンを残して離婚…任意売却をして自己破産せず済んだ!
投稿者 | Uさん(仮名) |
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売った時期 | 2017年4~6月 |
築年数 | 築15年 |
成約価格 | 2,200万円 |
購入時の価格 | 2,980万円 |
売却時のローン残高 | 2,400万円 |
マンション購入から5年で離婚をし、2,400万円くらい住宅ローンが残ってました。
ローンは夫婦連名で組んでいますが、元妻の援助は全く受けられない状況で、査定をしても2,200万円が最大なのでオーバーローンでした。
マンションを売っても返済できないということで、2種類の方法を思いつきました。
- 自己破産をしてしまう
- 不動産会社に買い取ってもらい、家賃を払いながら住み続ける
自分的には2番目の方法(ハウス・リースバック)が魅力的だったのですが、住み続けるとなると年間の家賃が買い取ってもらった金額の1割にもなるということで、ちょっと損かなーと考え直しました。
「結局、自己破産しかないのか…」と頭を抱えていた時、相談した不動産会社でおすすめされたのが任意売却でした。
ローン残高が減って無事完済できた!
任意売却を依頼すると、まず不動産屋さんがローンを借りてた銀行と話し、返済額を値下げしてくれました。
部屋が売れたのはそこから4ヶ月くらい後ですが、意外と高く売れてびっくりしました!貯金も切り崩して、ギリギリ返済できたので良かったです。
成約した後に、なんと不動産屋さんから100万円の引っ越し費用までもらいました。費用を使って1dkの賃貸マンションに楽々引っ越すことができ、今も住んでいます。
任意売却を教えてくれる業者は少なく、私も相談にいった3社目で初めて知りました。あまり有名じゃないですが、自己破産を考えている人にはかなりおすすめですよ!
離婚で住宅ローンが残る分譲マンションを売る以外の方法
離婚をきっかけに生活してきたマンションや戸建て住宅を現金に換える方は少なくありません。
しかし、前述した体験のように、分譲マンションを手放す方法は、売却だけではありません。
ここからは、売却以外の方法で分譲マンションを手放す選択肢を3つ紹介します。
離婚後に片方が住み続ける
離婚後に夫、または妻の片方がマンションに住み続ける方法もあります。
この場合、住み続ける方が住宅ローンの返済を引き続き行うことが一般的です。
ただし、その能力があるかどうか、また、それが公平な分割となるかどうかについては具体的な事情によります。
そのため、この方法を選ぶ場合は、それぞれの経済状況やマンションの価値などを考慮に入れて、適切な話し合いを行う必要があります。
離婚時は家を売る?住み続ける?どちらにすべきか判断するポイントを解説
賃貸物件として貸し出す
分譲マンションを賃貸物件として貸し出すという選択肢もあります。
これにより、賃料収入で住宅ローンの返済を補える可能性があります。
ただし、賃貸事業は管理が必要であり、また賃料が必ずしもローン返済額をカバーするとは限りません。
なお、物件を賃貸に出す際には、物件の状態や立地などを考慮した上で、適切な賃料設定や管理方法を見つけなければなりません。
不動産管理の相談はどこにするのがいい?賃貸経営で多い相談事例・予防策を紹介
レンタルスペースとして活用する
マンションをレンタルスペースとして活用する選択肢もあります。
これにより、短期間の利用者から収入を得ることができます。
ただし、レンタルスペースとして運用するためには、法令遵守や管理体制の整備など、賃貸運営とは異なる観点からの配慮が必要です。
また、レンタルスペースとして活用するには、物件が求められる条件を満たしているかどうか、例えばアクセスの良さや設備の整備状況などを考慮する必要があります。
離婚で住宅ローンが残る分譲マンションを売却する方法に関する質問
ここからは、離婚をきっけかに住宅ローンが残る分譲マンションを売却する前に知っておきたいことや解決しておきたい疑問について解説して行きます。
住宅ローンが残っている場合でも売却は可能?
住宅ローンが残っている場合でも、マンションの売却は可能です。
売却により得られた金額で、まず住宅ローンを返済します。
売却金額が住宅ローンの残債を上回る場合、その差額は自由に使うことができます。
ただし、売却金額が住宅ローンの残債を下回る場合は、売却後も残債を返済する義務があります。
離婚時に住宅ローンが残っているときの返済義務は?支払い義務・物件の売却方法・離婚時の確認事項を解説!
共有名義のマンションを売却するにはどうすればいい?
共有名義のマンションを売却する場合、全ての共有者の同意が必要です。
これは、共有者全員が物件の所有者であるという法的な位置づけからです。
したがって、一方だけが売却を決めることはできません。
全員の同意が得られない場合、裁判所に申し立てて決定を求めることも可能ですが、そのためには時間と費用が必要になります。
売却せずに片方が住む方向で話が進んだ時のリスクは?
片方が住むことになった場合、その人が住宅ローンの返済を全額負担することになります。
ただし、その人が返済可能な金額であるか、将来的にも返済能力を維持できるかなどの不安があります。
もし返済が困難になった場合、再度物件を売却するか、他の解決策を見つける必要があります。
また、物件の所有権をどうするか、また所有権の移転に伴う税金等の問題も事前に検討しておきましょう。
売却価格が住宅ローンを下回ったらどうすればいい?
売却価格が住宅ローンを下回った場合、その差額(負債)は売却者が引き続き返済する必要があります。
このような状況を避けるためには、売却前に適切な価格設定とマーケティング戦略を立てることが重要です。
また、マンションの価値を最大化するために、必要な修繕やリノベーションを行うことも検討すると良いでしょう。
住宅ローンが残る分譲マンションを売却するときは夫婦で話し合うこと
離婚をきっかけに分譲マンションを売却する話になった際は、分譲マンションの資産価値を把握することから始めてみましょう。
離婚前に住まいの問題を解決しておけば、離婚後の新生活が前向きになります。
また、売却以外の選択肢も存在しますが、一方の言い分で方向性を決めるのではなく、お互いに納得がいくまで話し合うことが重要です。