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一戸建て売却にかかる税金・手数料を完全網羅!価格の1割が引かれる?

【更新日】2024-01-18
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一戸建てを売る時の税金・手数料
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一戸建てを売ると税金・手数料がかかります。

これらのコストを度外視していると、結果的に大損をする可能性もあるので注意しましょう。

今回は、一戸建てを売るときには、どんな税金・手数料がいくらかかるのかについて分かりやすく解説していきます!

一戸建ての売却を成功させるコツ!売却の流れと損せず売るノウハウを紹介

一戸建ての手取り額は売却価格の9割程度になってしまう

一戸建てを売ることでかかる税金・手数料は、最大で価格の1割程度にまでなると考えておいた方が良いでしょう。

また、運やタイミングが悪く売れ残ってしまうと、その状態を解消するために売出価格を数百万円値下げすることが多いです。

また、買主に値下げ交渉を受け、更に利益が1割ほど下がることもあり得ます。

査定額=手取り額ではないので注意しましょう。

税金・手数料を知らないと損してしまう

売り上げを元手に3,000万円ほどの新居を購入する場合、査定額が3.100万円だったら予定通り売るべきなのでしょうか?

このように、目標額+数百万円で売りに出した場合、費用で引かれて目標に達しない上、大事な一戸建てを手放してしまうことになります。

普通の不動産会社なら査定額と手取り額は違うということを詳しく解説してくれますが、説明が十分でないところもあります。

売買契約を結んでしまうと取り返しがつかないので注意しましょう。

一戸建てを売る時にかかる費用を順に紹介

一戸建てを売ると、以下のような手数料・税金がかかってしまいます。

  • クリーニング費用
  • 簡易リフォーム費用
  • 物件調査費用
  • 印紙代
  • 仲介手数料の半金
  • 引っ越し費用
  • ローンの一括返済手数料
  • 抵当権抹消登記費用
  • 譲渡所得税
  • 住民税

ここからは、一戸建てを売る際にかかる税金・手数料を順番に紹介していきます。

契約までにかかる費用

  • クリーニング費用
  • 簡易リフォーム費用
  • 物件調査費用

クリーニング費用

一戸建てを売る際は、ある程度見栄えをよくする必要があります。

特にお風呂やキッチンといった水回りは、汚れがつきやすく第一印象を下げる原因にもなるので注意いしましょう。

自力での清掃に限度があると感じたら、プロのハウスクリーニング業者に依頼するのも手です。

ちなみに、ハウスクリーニングの料金相場は以下の通りになっています。

【ハウスクリーニングの部分別料金相場】

場所 料金相場
浴室 10,000~20,000円
洗面所 6,000~10,000円
トイレ 6,000~13,000円
キッチン 10,000~24,000円
レンジフード 10,000~20,000円

全て依頼した場合でも総額6~8万円で済ませることができます。

売却益を得る前に支払いが必要なのは痛いですが、事前に掃除をしっかりしておけば、相場より数百万円高く売ることも夢ではありません。

将来の投資のため、準備に惜しまずお金を使う人が、一戸建て売却では成功する傾向があります。

簡易リフォーム費用

一戸建てを高く売るために大規模リフォームをしようとする人がいますが、これはかえって逆効果です。

中古の一戸建てを買う人のほとんどは自分たちでリフォームをする前提でいるため、こちらが勝手に模様替えをしてしまうと成約率が落ちます。

ただ、ドアの立て付けの悪さやドアノブの故障など、内覧時に目に付きそうな部分は簡易リフォームをしておいた方が良いです。

これに関しては、不動産会社としっかり相談しましょう。

物件調査費用

一戸建てを売る際は、詳細な情報を業者や買主に共有しなければいけません。

そのため、購入当時の資料などを確認し、物件の調査をしておく必要になります。

登記簿謄本など、書類によっては発行時に費用がかかるものもあるので注意しましょう。

売買契約時にかかる費用

  • 印紙代
  • 仲介手数料の半金
  • 決済・引き渡し時にかかる費用
  • 引っ越し費用
  • ローンの一括返済手数料
  • 抵当権抹消登記費用

印紙代

売買契約時には、印紙税という税金がかかってきます。

これは、国や自治体に対して、公正・公平な不動産取引を担保してくれた報酬として支払う税金のことです。

印紙税の金額は、売却価格に応じて以下のように決まっています。

不動産売却代金 印紙税額
100万円以下 500円
500万円以下 1,000円
1,000万円以下 5,000円
5,000万円以下 10,000円
1億円以下 30,000円

ちなみに、金額分の印紙は自分で買って用意をしなければいけません。

印紙はコンビニでも売っていますが、不動産売却で必要な高額印紙は取り揃えていないことも多いので、郵便局で購入するのが一般的です。

不動産売却時の印紙税の金額と賢い節税方法

仲介手数料の半金

一戸建てを売却する際、物件価格に応じた仲介手数料が発生します。

不動産売却の仲介手数料はいくらが相場?なぜ払うの?根拠・計算方法を解説

仲介手数料は契約している不動産会社に対して成約時に支払う報酬で、金額は以下の計算で求めることができます。

取引額 仲介手数料(法定の上限額)
200万円以下 売却額×5%
200万円超400万円以下 売却額×4%+2万円
400万円超 売却額×3%+6万円

この仲介手数料の半金を、売買契約時に業者へ支払うようになります。

ちなみに、契約を引き渡し前にキャンセルする場合、業者や相手(買主)に過失があれば支払ったお金は返ってきますが、売主当人に過失があってのキャンセルだと半金は返ってきません。

この点は十分注意しましょう。

不動産売買を直前キャンセルしたら仲介手数料の支払いはどうなる?

決済・引き渡し時にかかる費用

  • 引っ越し費用
  • 仲介手数料の残金
  • ローン残高+一括返済手数料
  • 抵当権抹消登記費用

引っ越し費用

一戸建てを売ってから新居と契約するまでの時間が空くと、住むところが無くなってしまいますよね?

そのため、引き渡しと入居の契約は同時に重なるように設定するのが理想的です。

ただ引っ越し費用などはその前に払わないといけないので注意しましょう。

仲介手数料の残金

売却代金をもらったら、それを元手に仲介手数料の残金を支払います。

まだ半金しか支払っていないことを忘れているケースも多いので注意しましょう。

ローン残高+一括返済手数料

売却代金を元手に、物件のローン残高を一気に返済します。

完済できないと一戸建てを引き渡すことができないので注意しましょう。

また、ローンを完済する際は、金融機関ごとに定めている一括返済手数料という費用もかかってきます。

【主要銀行住宅ローンの一括返済にかかる手数料】

金融機関 一括返済手数料
ARUHI 0円
イオン銀行 5万4000円
じぶん銀行 3万2400円(変動金利:0円)
新生銀行 0円
住信SBIネット銀行 3万2400円(変動金利:0円)
ソニー銀行 0円
楽天銀行 0円
みずほ銀行 3万2,400円
三井住友銀行 5400円
三菱UFJ銀行 1万800円
りそな銀行 1万800円
三菱UFJ信託銀行 3万2,400円
優良住宅ローン 0円
カブドットコム証券 1万800円

手数料は金融状況や返済期限がどれだけ迫っているかによっても変わってくるので注意しましょう。

一括返済はイレギュラーな返済方法なので、やる前に銀行に連絡して許可を取ることと、正確な手数料はいくらかの確認をしましょう。

住宅ローンの残債が残る不動産を売却!銀行へ連絡するタイミングはいつ?

登記にかかる費用

一戸建てを引き渡しても、公的な書類の上では、まだ持ち主は売主のままになっています。

完全に所有権を移行するには、所有権移転登記という手続きが必要です。

登記費用は、建物・土地(敷地)それぞれに売却価格の1000分の20円かかります。

一戸建てを1,000万円で売った場合は、20万円の登記費用が必要になるということです。

また、登記手続きは司法書士に依頼するのが一般的ですが、司法書士への依頼が1万円ほど、1件あたりの報酬が5,000円ほどかかるので、トータルで約1万5,000円の支払いが必要となります。

不動産売却で司法書士は何をするの?売買契約は立会可?役割と費用相場を解説

売却後にかかる費用

  • 譲渡所得税
  • 住民税

譲渡所得税

一戸建てを売って売却益が発生すると、譲渡所得税という税金が課されます。

不動産売却でかかる税金はいくら?費用の計算方法から節税・控除のポイントまで分かりやすく解説

譲渡所得税は、以下の計算式で求めることができます。

譲渡所得税=税率×{譲渡価格-(取得費+売却費用) }

また、税率は売る段階で所有期間が5年以下か、5年を超えるかによって以下のように変化します。

【短期譲渡所得】 【長期譲渡所得】
所得税 30% 15%
住民税 15% 5%

譲渡税は、所得税と住民税に上乗せされる形で課されます。

そのうち所得税の上乗せ分は、引き渡した翌年の2~3月に確定申告をして納付するようになります。

不動産売却の確定申告は必要?申告の流れ・必要書類の書き方を完全ガイド【決定版】

住民税

確定申告をすると、その年の5月に住民税納付書が送られてくるので、中身を確認して支払いましょう。

住民税の支払いは1年原則4期に分かれており、6月、8月、10月、翌1月の末日期限で支払うのが一般的です。

税金・手数料に注意してシミュレーションしよう!

ここまで、一戸建て売却でかかる税金・手数料を徹底解説しました。

全て合わせると高額になるだけでなく、支払いのタイミングがバラバラなので面倒でもあります。

払い忘れがあると延滞金を払わないといけないものもあるんで、事前に内容をチェックし、売却後の資金計画をシミュレーションしていきましょう!

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