2020年の「令和元年度住宅市場動向調査報告書」では、分譲マンション・中古マンションの2次取得者の割合は60代が最も高く、多くの高齢者がマンション暮らしをしていることがわかります。

しかし環境によっては、老後マンション住まいをして後悔するケースもあります。

状況によって変わる

老後の環境は各自異なり、年金が充分に無くて貯蓄も無い人だとマンション暮らしは厳しいでしょう。

充分な貯蓄が無いままマンション暮らしになると、金銭的に厳しい生活をすることになり「マンションに住み続けられない！」と取り返しのつかない事態もあり得ます。

実際に老後のマンション住まいで後悔したケースを紹介します。

どのような内容で後悔したのか説明しているので、これからマンション住まいを検討している人はチェックしておきましょう。

快適なマンション住まいする為にも、失敗した事案を把握して対策を用意しておきましょう。

管理費が払えない

老後一人になった人がマンションを購入したものの、後悔してしまうケースがあります。

マンションは戸建てと異なり毎月の管理費や修繕費用などが発生します。

またマンションの購入費用だけでなく、新しく家具を準備する場合もあるので出費が重なります。

最悪の場合、貯蓄がなくなり生活が厳しくなる人もいるので、事前に貯蓄と出費のバランスを考慮して住み替える必要があります。

家賃の支払いが厳しい

老後、マンションを購入せず賃貸契約で住む人もいます。

賃貸契約の場合、修繕費用の支払いはありませんが家賃を毎月支払う必要があります。

住宅ローンが残っている状態で住み替えをする人は、住宅ローンを支払いながら家賃の支払いも発生するため、年金だけでの生活が厳しくなってしまいます。

また賃貸契約の物件は売却することも出来ない為、他の方法でまとまった資金を用意しなければなりません。

マンションへの住み替えは、貯蓄状況と出費のバランをかんがえて慎重に検討しましょう。

「老後のマンション住まいは後悔ってするけど、メリットあるの？」と不安になる人もいますよね。

実際多くの60代は住み替えを検討しており、魅力的なメリットが多数存在します。

老後の住まいの選択肢を広げる為にも、メリットを理解しておきましょう。

セキュリティがしっかりしている

マンションはセキュリティが戸建てより充実しており、高齢者も安心して暮らすことができます。

特に高齢者で女性の場合、犯罪に巻き込まれるリスクが高く不安になる人も多いです。

マンションは入り口に監視カメラが設置されていたり、オートロックシステムになっていたりするので、犯罪リスクを抑えることができます。

また物件によっては管理人がいる所もあるので、戸建てより安心して暮らせます。

駅近に住める

マンションは戸建てより駅近に住める傾向にあり、立地の良い場所に住むことができます。

高齢になると遠くまで移動するのが難しくなりますが、好立地のマンションに住むと近場で用意を済ませられるので快適です。

また好立地のマンションは、交通の便が良く医療施設なども不自由なく通うことができます。

掃除がラク

マンションは、戸建てに比べて生活面積が狭くなる為、掃除する範囲が狭まります。

高齢者になると思うように身体が動かない時が多く掃除するのも一苦労です。

マンションは手の届く範囲で掃除できるので、戸建てより楽に掃除できます。

老後のマンション住まいは魅力的なメリットが多いですが、デメリットも存在します。

デメリットを理解していないままマンションに住み替えると失敗してしまう可能性が高くなります。

老後の住まい選択を間違えない為にも、デメリットを把握しておきましょう。

戸建てより狭い

マンションは、戸建てより狭いのでスペースが限られています。

戸建てに住んでいた人からすると「ゆったりできない！」「ガーデニングできない！」と不満が出てくる可能性があります。

掃除する範囲が狭まるのと比例して生活範囲も狭まるので注意しましょう。

災害時階段を使う

高層建てのマンションは、災害時階段を使って移動する必要があります。

高齢者にとって階段を使うのはリスクのある行動で、怪我をしてしまう恐れがあります。

マンションの住み替えを検討している人は、災害時の行動なども考慮した上で判断しましょう。

「老後にマンション住まいを予定しているから後悔したくない！」という人もいますよね。

せっかく老後に備えてマンション住まいをしても、後悔したら意味がありません。

これからマンション住まいで後悔しない対策を紹介するので、マンション住まいを検討している人は参考にしてください。

余裕をもった資金を確保

マンション住まいは購入した場合、修繕費用等の維持費がかかり、賃貸の場合は家賃が発生します。

万が一のことも備えて、余裕をもった資金を確保しておくことが重要です。

マンションは戸建てでは発生しないコストがあるので、住み替える前に貯蓄と支出のバランスを考慮しておきましょう。

資金的に厳しそうな場合はリースバックを検討

「今の資金的に厳しい…。」と感じた人は、リースバックの検討をおすすめします。

リースバックは持ち家を不動産会社に売却してまとまった資金を得ることができます。

売却後も家に住むことができるのでまとまった資金を得た上で老後の生活が可能です。

マンションの住み替えが厳しいと感じる人は、リースバックも検討してみましょう。

老後のマンション住まいで注意するポイントは下記の通りです。

• 住み替えは慎重に決める
• 住宅ローンの支払いを見直そう
• 余裕のある資金を用意しよう

マンションを住み替えた後に後悔しない為にも、注意すべきポイントを抑えておきましょう。

住み替えは慎重に決める

住み替えを検討している人は、優良の不動産会社にまず相談しましょう。

不動産会社に現在の状況と今後のプランを相談して、どのような行動がベストなのかプランを考えてもらうことをおすすめします。

場合によってはリースバックなどの方法も不動産会社は対応してくれるので、個人判断する前に必ず相談しておきましょう。

住宅ローンの支払いを見直そう

住宅ローンの支払いが残っている人は、一度支払い状況を確認しましょう。

退職してからも住宅ローンが残っている人がマンションに住み替えると、家賃の支払い＋住宅ローンの支払いになるので破綻リスクが高くなります。

マンションに住み替えたい人は住宅ローンを完済しておきましょう。

余裕のある資金を用意しよう

マンションに住み替える人は、様々な費用の支払いを考慮してある程度の資金を用意しておきましょう。

また無理にマンション住まいにする必要は無いので、資金確保を優先することも検討しましょう。

老後のマンション住まいは、状況によって後悔してしまう人もいます。

快適な老後暮らしを目指す為にも、まずは不動産会社に相談してみましょう。