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ローンを借りる前に知っておきたい基礎知識

【更新日】2023-03-31
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ローン

新居を購入する際に、多くの方がローンを利用すると思います。

ローンを借りることで、新居購入のリスクを軽減して安全に引っ越しをすることが可能です。

しかし、ローンの借り方を間違えると将来的なリスクとなってしまうため、注意が必要です。

ローンの借り入れで失敗しないために、どんなことに注意をすれば良いのでしょうか?

ここからは、ローンの借り入れをする前に最低限知っておきたいポイントを解説していきます。

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※本ページにはPRが含まれます。

ローン金利の基礎知識

ローンを借りる上で皆さんが最も気になるのが、金利の安さだと思います。

金利が安いほどお得に借りられるため、出来るだけ低金利で借りたいという方が多いのではないでしょうか?

ただし、金利の仕組みは意外と複雑なため、事前にポイントを押さえておく必要があります。

ここからは、ローンの金利に関するポイントを紹介していきます。

ローンの金利って何種類あるの?

ローンの金利は大きく分けて、変動金利と固定金利の2種類があります。

世の中の金利に応じてローンの金利も変動するタイプを、変動金利と言います。

一方で、世の中の金利情勢に関わらず、適用期間中はずっと同じ金利が続くものを固定金利と言います。

変動金利と固定金利は、利用者の希望に合わせて選ぶことをおすすめします。

金利はどのタイミングで正式に決まるの?

ローンごとの金利は金融機関のHPなどで紹介されており、そちらを確認すれば今月の金利が何%なのか分かります。

ただし、ローンの借り入れ審査は数週間かかるため、融資実行が申込の次の月になるケースも多いです。

ローンによっては、申込月の金利が適用されるところもあれば、融資された月の金利が適用になるケースもあります。

融資月の金利が申込時に比べて上昇するケースも踏まえて借り入れをおこないましょう。

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返済に関する基礎知識

ローンを実際に借りた後は、借りたお金をしっかり返済できるかどうかが重要なポイントとなります。

返済に必要なお金の工面も重要ですが、毎月決まった返済期限に返せないと、延滞金などが発生するリスクがあります。

返済で失敗しないために、知っておきたいポイントを紹介します。

返済のルールは金融機関ごとに違う?

ローンは、基本的に毎月1度の返済が必要となります。この返済のことを約定返済と言います。

金融機関によって返済のルールは異なりますが、月ごとの支払いが不要なケースはほぼありません。

約定返済とは別に、ボーナス月などの余裕があるタイミングで追加返済が出来ます。これを、繰り上げ返済と言います。

※繰り上げ返済のルールは、金融機関ごとに異なります。

繰り上げ返済を積極的におこなうことで、お得かつ早期にローンを完済することが出来ます。

返済の仕組みは大きく分けて2種類

毎月の返済額は、大きく分けて以下の2種類の方法で算出されます。

  • 元利均等返済
  • 元金均等返済

それぞれのメリット・デメリットを簡単にまとめると、以下の通りになります。

返済方法メリットデメリット
元利均等返済
  • 返済額が一定なので返済計画が立てやすい
  • 借入当初の返済額が少ない
  • 総返済額が高くなってしまいがち
  • 残高の減りが遅くなる
元金均等返済
  • 返済期間が進むにつれて、返済負担が軽くなる
  • 総返済額が少なくなる
借入当初の負担が重くなる

元利均等返済は、返済額(元金+利息)を毎月一定額支払う方法で、支払う金額が変わらないので返済計画が長期間安定しやすいのが魅力です。

一方、元金均等返済は、毎月の返済のうち元金が一定で、利息部分が変動する返済方法です。

利息部分は減少していくため、後になるほど返済の負担が楽になります。

返済は何年後までに完了しないといけないの?

ローンの借り入れは大きな金額になるため、返済も長い時間をかけておこなうのが一般的です。

借入期間は借入額などを鑑みて審査で決定しますが、フラット35や民間ローンだと、最長は最大35年に設定されているケースが多いです。

また、返済期間を考える上で重要なのが、ローンごとに設定されている完済時年齢の条件です。

ローン完済時の年齢は満65歳~満80歳(81歳未満)の間で設定されるため、借入時の年齢が高いと返済期間は短くなります。

この場合は月ごとの返済負担が大きくなるので注意が必要です。

借入額に関する基礎知識

ローンを使えばまとまった額の借り入れが出来るのが強みですが、借りた額は利息込みで必ず返済しなければいけないので注意が必要です。

借入額をいくらに設定するかで購入できる物件や借り入れ後の負担が変わってくるので、十分気を付けて、事前にシミュレーションした上で設定する必要があります。

ここからは、借入額を設定する前に知っておくべきポイントを紹介します。

ローンはいくらまで借りられる?

ローンの借入額は必要な金額や申込者の年収、返済能力などを考慮して、審査で決定します。

借入額は一般的に、以下の2つの金額のうち、低い金額のほうが採用されます。

  • 年収に対する返済割合 (総返済負担率)
  • 担保となる物件の評価額

細かい借り入れ条件は金融機関によって異なるので、事前に確認しましょう。

頭金はいくら必要?

ローンを借りる際には、頭金をいくら用意できるかも重要になります。

ローンの借入元金には利息がかかることを考えると、まとまった額の頭金が用意できるほど、その後の返済負担は軽くなります。

現在では頭金0で借りられるフルローンなどもありますが、この借り方は返済のリスクが非常に高いので、おすすめできません。

頭金は借入額の2割以上準備することができると、その後の返済も余裕を持って進めることが可能になります。

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審査に関する基礎知識

実際にローンを借りようと思ったら、審査に通過しなければいけません。

新居を購入する方の多くはローンを利用していますが、一方で審査に落ちる方も一定数います。

ローン審査は一体どんなもので、どこに注目すれば良いのでしょうか?

審査はどこを見られるの?

ローンの審査内容は金融機関によって異なりますが、審査でチェックされるのは大きく分けて以下の3種類です。

  • 申込者の返済能力
  • 申込者の信用情報
  • 担保物件の評価

返済能力については、前年の年収額や業種・職種を踏まえた収入の安定性などが評価されます。

信用情報は、過去のクレジットカードやローンの支払い滞納などの履歴をチェックされます。

信用情報にこうした金融事故の履歴がある場合、高い返済能力があったとしても審査に落ちる場合があります。

また、担保にする物件の評価額も審査で見られます。

担保物件の評価額が低い場合、万が一返済不能に陥った時のリスクが残ります。

審査の通過は難しいの?

住宅購入者の中でローンを利用している方の割合は全体の7~8割と、大多数の方が借り入れ出来ていることが分かります。

このデータを踏まえても、多くの方がローンを借り入れ出来ていることが分かります。

ただし、希望の内容や申し込むローンとの相性、申込者の属性によっては落ちることもあるので注意が必要です。

審査が甘い・通りやすい?住宅ローンランキング!審査の緩い借りやすい銀行を見抜くコツ

ローンはライフプランに合わせて選ぼう!

ローンを一度借りたら、長期のスパンで返済を進めていかなければいけません。

その際に注意しなければいけないのが、それぞれの家族に待ち受けるライフプランです。

出産、進学、入院など、長い人生の中には出費が必要な多くのイベントがあります。

節目ごとの出費を無視してローンを組むと、後で返済が大変になってしまいます。

これから何年後に子どもの入学があり、何年後に進学があるのか…などの計画を事前に立てておき、そこに対して必要な出費をある程度把握しておかないと、ローンをいくら借りられるかの目星は立てられません。

どこの金融機関を選ぶか、どの金利タイプを選ぶかなどもライフプランの内容によって変わってきます。

ローンはそれぞれに良さがあり、どんな人にもおすすめできるローンはありません。

今後の人生のことも考えた上で、自分にとって最適なローンを選びましょう!

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