コインランドリー経営の売上は客単価によって変動します。

他にも店舗の大きさなどでも変動しますが、一般的に300万円程度とされています。

コインランドリーの使用料金は一回あたり500～1000円なので、1日20人程度の利用者があれば1か月で45万円稼げます。

家賃などの手数料がかかるので、それらを引いて年収は300万円程度になります。

また、コインランドリー経営はフランチャイズで始めるか、個人経営で始めるかどうかで収入に差が生まれるので、確認しておきましょう。

フランチャイズで始めた場合

フランチャイズとは、親会社の名前を借りて経営を始める制度です。

親会社の名前を借りることで開業当初から利用者が得られるメリットがある反面、親会社に加盟金やロイヤリティを支払わないといけないデメリットもあります。

フランチャイズ経営を始める際には、次の費用が掛かります。

費用項目	金額
加盟金	50～100万円
保証金	100万円
ロイヤリティ	売り上げの5～10％

加盟する企業によって加盟金やロイヤリティがないところもあります。

中にはリース契約が必須などの条件がある会社もあるので、フランチャイズで始める場合は条件を確認しておきましょう。

個人経営の場合

個人で開業した場合、経費と返済金を除けばすべて利益になります。

フランチャイズのように余計な金額を支払わなくていい反面、集客力は圧倒的に下がります。

個人で経営する場合は顧客満足度を上げれるような経営戦略が必須です。

フランチャイズの加盟金やロイヤリティは売上を大きく下げる可能性があるので、できる限り利益を減らしたくない人は個人経営が向いています。

コインランドリー経営の仕組みは？初期費用や主な成功するためのポイントを解説

コインランドリー経営では、開業するための初期費用と運用中のランニングコストがかかります。

それぞれの内訳を理解して、どの程度売り上げから引かれるかを知っておきましょう。

反対に言えば、ある程度売り上げがないと出資金が回収できずに失敗してしまいます。

以下にそれぞれ解説します。

初期費用

コインランドリー経営では、主に次の費用が初期費用としてかかります。

初期費用	金額
店舗代	500～1000万円
機器代	1000～2000万円
内装工事費	300～500万円
外装工事費	200～500万円

コインランドリー経営を始める際には上記の費用が掛かり、合計で1000～3000万円程度の費用が必要です。

物件を賃貸で借りる場合には物件取得保証金や仲介手数料などが追加でかかります。

また土地を所有していなければ土地代もかかるので、費用はさらにかさみます。

すでに建てている物件でコインランドリー経営をする場合、費用を大幅に削減できるのでお勧めです。

初期費用を抑えたければ、内外装をできるだけシンプルにするなどの方法が必要です。

ランニングコスト

コインランドリー経営のランニングコストは、店舗の大きさと機器数で大きく変動します。

相場では、売り上げの25％程度がランニングコストとしてかかるとされています。

主に以下の内容がコストとしてかかります。

• 水道光熱費
• 消耗品代
• 保険料
• 固定資産税
• 防犯警備代

その他にも、フランチャイズ経営をしている場合はロイヤリティなどの金額がかかります。

またローン返済費などもかかるケースがあるので、始める前に確認しておきましょう。

お金のかからない土地活用方法5選！資金なしでも始められる方法と注意点・節税対策を解説

コインランドリー経営を始める際は、次の手順で進めます。

コインランドリー経営は初期費用が掛かるものの、始め方は簡単です。

以下にそれぞれのステップごとに解説します。

経営業態を決める

コインランドリー経営を始める際は、まず経営業態を決めます。

経営業態は大きく分けると次の3種類です。

• 個人で経営する
• フランチャイズの店舗を経営する
• コインランドリー事業者に土地を貸す

コインランドリー経営は土地や建物に機器をそろえれば簡単にはじめることができるので、自力で店舗経営することも可能です。

しかし、広告宣伝しなければ集客力がないため、利用者が見つけづらいデメリットはあります。

反対にフランチャイズで親会社の名前を借りて経営すると、集客力がある上にスーパーバイザーからの運営アドバイスが貰えます。

安定した収入につなげやすい一方、フランチャイズ費用が高く利益が減ってしまうケースがあるので気をつけましょう。

コインランドリー経営を自分でしない方法としては業者に土地を貸す方法です。

土地を貸すだけなので、コインランドリー経営の状況に関わらず毎月安定した収入が貰えます。

これらの経営業態を決めてから、コインランドリー経営を始めます。

コインランドリー会社に相談する

経営業態を決めた後は、コインランドリー会社に相談しに行きます。

特にフランチャイズ契約をする場合は、それぞれの会社で加盟金やロイヤリティなどの条件が異なるので、必ず複数社に確認しましょう。

個人で経営する場合はコインランドリー会社に相談する必要はありませんが、不安であれば話を聞くだけでも相談しておくと良いです。

市場調査をする

コインランドリー会社に相談した後は、市場調査を始めます。

コインランドリーは需要が多いところで始めなければ利用者が現れないので損してしまいます。

できる限り利用者が出やすいエリアとして、住宅街や独身世代の多いエリアが人気とされています。

事前に市場調査を行って、集客しやすいい土地を見つけましょう。

店舗建設の準備をする

土地を探せたら、店舗建設の準備を始めます。

コインランドリー経営を郊外で始めるのであれば、駐車場を確保する様にしましょう。

店舗から少し離れた利用者も取り込むことができます。

信頼できる建設会社に連絡してから始めましょう。

保健所に書類を提出する

コインランドリー経営を始める準備として、最後に保健所へ必要書類を提出すれば開業準備完了します。

保健所には、次の書類を提出する必要があります。

• コインオペレーションクリーニング営業施設開設届
• 洗濯機など配置がわかる書類
• 構造設備の概要書類

フランチャイズ経営をする場合は、本部が書類提出してくれるケースもあります。

個人で始める際は必ず提出しなければならないので、早めに対応しておきましょう。

コインランドリー経営の年収は店舗によって異なりますが、大体300万円程度とされています。

個人で経営するかフランチャイズで経営するかによって収入も大きく変わってくるため、自分に合っている方法を探しましょう。

また初期費用やランニングコストも店舗の規模によって変わってくるので、事前に確認してから始めましょう。