近年、家を買うことに対してためらいを持つ人が増えてきました。

家を買う時代は終わったと言われることもありますが、そのように言われる主な理由としては次の3点が挙げられます。

• マイホームを所有する費用が高い
• 資産にならない可能性もある
• 場所・経済面で縛られる

所有する費用が高い以外にも、家を資産として扱う価値が下がっていることが原因としてあります。

以下にそれぞれの理由を解説します。

マイホームを所有する費用が高い

マイホームを所有すると、固定資産税やリフォーム費用などの維持費がかかります。

賃貸も家賃を支払わないといけませんが、同額程度の費用が掛かることで、家を買うことを避けている人が多いです。

また家を購入すると住宅ローンの支払いもあるので、場合によっては賃貸よりも月々の支払が高くなることもあります。

昔は家を購入することが常識として考えられてきましたが、本当に家を購入する意味があるのかを検討され始めた結果、家を買う必要がないと判断する人が増えています。

資産にならない可能性もある

不動産を購入するメリットとして資産になることが挙げられますが、将来的に資産価値が下がってしまうと資産にならない可能性があります。

住宅ローンを払い終わるまでには30年～40年程度かかりますが、ローンを支払い終わった家は老朽化が進んでいることも多いです。

そのため資産価値が残っていない物件になってしまう可能性が高く、家を資産として所有する価値が下がっています。

建物は築年数が古くなれば資産価値は下がっていくものなので、将来的に資産価値が下がりづらい物件を選べなければ損することもあり得ます。

場所・経済面で縛られる

家を購入することで、資金面で縛られる以外にも、生活する場所が縛られてしまうデメリットもあります。

住宅ローンの支払いがあるので経済面で縛られる点は理解している人も多いですが、家を購入すると引っ越しもほぼ不可能です。

一方賃貸で生活している人はいざという時すぐに引っ越しできるので、場所的に縛られることはありません。

家を購入することで生活が縛られる点は家を買わない人を後押しする要素となっています。

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家を買う時代は終わったと言われることも多いですが、家を購入するメリットも次のようにあります。

• 資産として運用可能
• 住宅ローン控除が受けられる
• 社会的信用が得られる

上記の点から、家を無理してでも購入してよかったと判断する人もいます。

以下にそれぞれのメリットを解説します。

資産として運用可能

持ち家を所有すると、資産として運用できます。

住宅ローンを支払い終わった後は資産価値が下がっていることも多いですが、それまでの期間は資産としての価値が高いです。

また持ち家を所有していると、自分が好きなタイミングでリフォームなど手を加えることが可能です。

自分の好みに室内環境を変えることができるのは、マイホームを持っている人だけの特権です。

さらに住み替えたい場合は賃貸として貸し出すこともできるため、資産として運用できる点は非常に魅力的です。

住宅ローン控除が受けられる

住宅を購入した人は、住宅ローン控除を受けることができます。

所得税を10年にわたって減税できる制度なので、長期的に利益があります。

日本政府も家を購入することを支援する体制なので、そのほかにもお得に家を購入できる制度があります。

社会的信用が得られる

持ち家を所有していること自体が、ステータスとなっている面もあります。

マイホームを所有していると、社会的信用を得ることに繋がります。

例えば周りの家族が全員マイホームを所有していると、引け目を感じてしまうこともあり得ます。

そのような状況を回避できるため、無理に家を購入してよかったと感じる人は多いです。

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家を買うメリットも多いですが、やはり家を買うデメリットも次のようにあります。

• 住宅ローンの返済に困る
• 急な転勤に対応できない
• 家族構成の変化に対応しづらい

家を購入してから上記の理由で後悔する人もいるので、事前に確認しておきましょう。

以下にそれぞれのデメリットを解説します。

住宅ローンの返済に困る

家を購入するデメリットとしては、住宅ローンの返済が毎月あることです。

収入がずっと変わらなければ問題ありませんが、事情があって仕事を続けられないなどの状況になってしまうと問題です。

想定外の収入減少などがあると、住宅ローンの返済が苦しくなる可能性があります。

住宅ローンを返済する期間は30年以上なことも多く、それまでに経済状況が変わるかもしれません。

賃貸であれば家賃の負担を減らすために安い物件に引っ越すことができますが、持ち家は簡単に引っ越すことができないデメリットがあります。

急な転勤に対応できない

家を購入した場合、急な転勤に対応できません。

転勤する夫だけが単身赴任して対応できるのであれば問題ありませんが、子供との関係性を重視して家を手放す人もいます。

家を買うコストは大きいのに、購入してからすぐ手放す可能性もあります。

賃貸であれば引っ越しするだけでよいので、転勤がある仕事に就いている人には向いていると言えるでしょう。

家族構成の変化に対応しづらい

家を購入した場合、突然の家族構成の変化に対応しづらいです。

例えば離婚や親と同居することになった場合、本来想定していた生活と家の広さが異なります。

そのような場合でも、家を手放しづらいので後悔してしまう可能性があります。

家を購入すると身動きが取れなくなる点が難点です。

家を買う時代は終わったと言われるようになった近年ですが、実際は持ち家と賃貸どちらにすべきかは選ぶ人によります。

家を買うメリットとデメリットはどちらもあるので、家を買うメリットがデメリットより大きいと感じる場合は家を購入し、逆なら賃貸で生活するのが良いでしょう。

それぞれのメリットとデメリットを把握して、自分のライフスタイルや仕事内容・家族構成などに合わせて選ぶことをおすすめします。

家を買う時代は終わったと言われていますが、それは昔の持ち家を持つことが当たり前とされていた時代と比較してです。

現在は家を購入する必要について考え直されており、自分に合った選択をすることが重要です。

家を購入するかどうか、メリットとデメリットを把握した上で判断しましょう。